なぜ??美容師がホームカラーを勧めない理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
美容院でヘアケアをしてもらう女性

皆さんはヘアカラーは美容院でされていますか??

ドラッグストアへ行くとすごくたくさんのヘアカラーが並べられています。
私も興味本位でいろいろと見てしまいますが、色の見本やその色のネーミングなんかを見るとついつい買ってみたくなってしまいますね。
使い方もコーム付きのものや泡状のものなど簡単に染めやすいような工夫がされています。

1000円以内で、家で手軽に出来るのであれば、そのほうがいいに決まっています。
現在のヘアカラー市場、20代~30代のヘアカラー人口は約7割に上っています。
そのうちホームカラーをしているという人は約6割、その中でもホームカラーしかしないという人が3割もいました。
簡単、好きなときに出来る、リーズナブルとくればこの結果は仕方ないのかな・・・とも思いますが、美容師としてはスルー出来ない結果でもあります。

美容院にて、ホームカラーはやめたほうがいいような事を言われた事はありますか??
私は正直なところ、言うときと言わないときがあります。

350 髪 
実際、カラーはカラーでも白髪染めについてはサロンでのカラーだけでは追いつかないのが現状です。
白髪というのは伸びてきてしまえば気になるものですからだいたい平均2週間のペースで染めるといった方が多いようです。
私のサロンではカラーとカラーの間に気になるところのみ染めるポイントカラーのメニューもありますが、いくら安いといっても技術料がかかりますのでコスト面では敵いません。
そのあたりのことを考えると、なかなか強くは言えないのが本音です。

ですが、美容師がホームカラーを勧めない、出来ればして欲しくないと思うのにはキチンとした理由があります。
私も本当なら、ホームカラーは避けていただきたいですし、ましてや自分の髪の毛を市販のカラーで染めるなんて考えられないです。

前置きが長くなりましたが、今日はホームカラーのデメリットについてのお話をしようと思います。

 

サロンカラーとホームカラーの違い

350 髪
内容については、大きな違いはありません。
1剤と2剤を混ぜる。
サロンでのカラーの調合もおなじです。

では何が違うのか。
それは2剤の使い方なんです。

2剤の事を私達はオキシと呼びますが、消毒に使われるオキシドールと同じ、オキシです。
別名酸化剤。
内容は過酸化水素です。

2剤は主に、髪の毛の色素を抜く脱色の役割をします。
簡単に言えば、髪の毛を破壊する薬です。
破壊するということは、髪が傷むということです。

サロンで使用するオキシは、濃度がいろいろあります。
日本では、最高6%、3%、2.4%、2%、0.75%の種類があり、これは法律で定められた濃度です。
6%以上のものも海外には存在しますが、日本では禁止。
ちなみに濃度が濃いほど髪の毛を明るくする事が出来ます。
数字が低ければ低いほど、髪の毛を脱色する作用が弱いとなりますので、低いものはダメージが少なく、サロンでは毛先などの傷みやすい場所に使い分けているんです。
例えば、プリン頭を直すためのカラーでは、根元の黒い場所には6%。毛先にはダメージ度合いを見極めた上で3%から濃度の低いものを使用しているのです。

ヘアカラー   毛染め カラーリング剤
その点、市販のホームカラーに使われている2剤は、6%のみです。
すでに色が抜けてダメージを抱えている毛先にも、濃度の高いものをつける事になります。
しかも、恐らくですが、自分でカラーをする場合に毛先を省いて根元から薬をつける事はなかなか難しいと思います。
特に乳液状のものや泡状のものは、液ダレを起こしやすくどうしても毛先に薬がつきやすい…という事は、全てを塗り終えて、放置し終えるまで初めについた薬はかなりの時間そこにとどまることになります。
カラーが脱色発色をし続ける時間は20分です。
それ以上はただ、髪の毛を傷める一方ですので、早めに洗い流さなければいけません。

美容師は、これらのことを全て視野に入れた上で、薬の選定、塗り分け、放置時間の設定をしています。
かなり頭を使って施術を行っています。
それほどお客様の髪の毛に気を使っている分、アバウトな仕様になっているホームカラーに抵抗を感じるのです。

 

ホームカラーの失敗とその後

350 髪
よくあるのは、自分でホームカラーをした際の失敗をサロンで修正して欲しいという要望。
ムラムラに染まった金髪や真っ黒にしてしまった髪色。
美容院に行けばキレイに直るかといったらそうでもありません。

確かに美容師はムラを修正する技術は持っていますが、場合によっては1度では直せないこともあります。
黒染めに関しては希望通りの明るさに戻すのには回数重ねなければいけません。
1度の失敗で何回もカラーをしなければいけなくなってしまいます。
時間とお金がかかってしまいますよね。

350
そして1番気になるのはダメージです。
カラーを重ねることはそれだけ髪の毛に負担もかかりますし、枝毛や切れ毛が発生した場合は切るしか方法がなくなってしまうケースも考えられます。
美容院ではカルテというものを毎回記入しているのですが、その日の施術内容やスタイル、使った薬や髪の毛の状態まで事細かに書いてお客様の髪の毛を責任を持って管理しているのです。

なのでそういったトラブルが起きると困ってしまうんです。
皆さんが髪を傷めてしまってへこむのと同じように私たち美容師もへこむんです。
大切なお客様の髪の毛がいつも健康な状態であることが、私たちの使命だからです。

 

おわりに

350 髪 
少し力が入ってしまって、小難しい話になってしまいましたが、市販品の使いやすさや低コストには正直敵わないなと思う今日この頃です。
それでも皆さん自身が市販品についての知識を少しでも持ってくれたらいいなとも思います。

髪の毛には神経や血液が通っていない分痛みやダメージに疎くなってしまいがちです。
先ほども言いましたが、深刻なダメージはトリートメントでは直せません。
切るしか方法がないのです。
大切な髪の毛を守るためにも、なるべく髪の毛は美容師に預けてくれるといいなと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者:joy

著者の記事一覧

ライターのjoyです。
美容歴17年目になる現役美容師です。
メイクの講師資格も持っています。
医療化粧品の仕事にも携わりながら美とは何かを日々追及しています。
プライベートでは心臓疾患、発達障害を抱えている小学生の息子と日々格闘中のシングルマザーです。
皆さんと一緒に子供の気持ちについても考えていけたらなと思っています。
家事、子育て、仕事を掛け持ちしている多くの女性が日々輝けるようお手伝いをさせてください。







関連記事











ページ上部へ戻る