生理前に死にたくなる…【PMDD】を知っていますか?

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生理前にやってくるPMSの症状に悩まされている女性はとても多いと思います。
ですが、「ちょっと何か違う気がする」「私は皆の言う非じゃないくらいに症状が重い気がする」という方は、もしかしたら「PMDD」である可能性もあります。
生理前の異常なほどのイライラ、不安感、絶望感などに悩んでいる方は、是非今回の記事を参考にして頂けたらと思います。

 

PMDDとは


生理前に体調不良や精神不安定を引き起こすPMS(月経前症候群)ですが、PMSの精神面の症状をひどく重くした状態をPMDD(月経前不快気分障害)と言います。
PMDDは精神疾患のひとつとされていて、病名がついたのは1994年。比較的新しい病気です。
生理が始まる7~10日前頃から症状が現れ、生理が始まると1~3日で嘘のように改善します
PMSと似ているのと認知度も低いことから、本人も自覚していないケースが多いようです。
どんな症状が現れるのかを見ていきましょう。

PMDDに現れる代表的な症状

・激しい落ち込み、絶望感を強まる
・激しい不安感があり、いらだちが抑えられない
・物事に無気力になる
・悲しい気持ちに襲われ泣きたくなる
・イライラし攻撃的になる
・集中力が著しく低下する
・倦怠感があり疲れやすくなる
・人の言葉などに傷つきやすくなる
・著しく自己否定感が高まり、自殺願望などを抱く
・感情が自分でコントロールできなくなる
・過眠、または不眠
・食欲の変化(過食や減食、または偏食)
・頭痛・関節痛・筋肉通
・乳房や下腹部の張りや痛み、身体のむくみ

 

似たような症状をPMSで経験している人は多いと思いますが、日常生活に支障をきたすほどに症状が重い場合はPMDDであるかもしれません。
自分をコントロールすることが出来ず、周囲の人を傷つけてしまったり、人間関係でトラブルを起こすことを繰り返していると、ますます自己否定が高まり「もう死んでしまいたい…」という自殺願望に悩まされてしまう方も少なくないです。
割合としては生理のある女性のうちの約5%が、PMDDの症状に悩まされているといいます。およそ20人に1人の割合なので、それほど珍しいわけではありません。

 

PMDDとうつ病の違い


PMDDは症状がうつ病とよく似ているため、うつ病と間違われることがとても多いです。
実際に海外ではうつ病の一種としてPMDDが捉えられている場合もあります。
ですが決定的に違うのはPMDDには周期があるということです。
PMDDは生理周期と連動して症状が現れます
うつ病は気分の波はあるとしても、決まった周期は基本的にはありません。
そもそもPMDDの原因は何なのでしょうか。

PMDDの原因として考えられていること

●女性ホルモンの影響
生理前の黄体期にプロゲステロンが急激に増加することによる影響

●鉄欠乏性貧血
潜在性鉄欠乏性貧血などで鉄分が足りていない、または脳への血液供給が不足している

●機能性低血糖症
インスリンの過剰分泌による血糖値の低下

などが原因として考えられています。
また何か大きな出来事(家族との死別、結婚、離婚など)をきっかけにPMDDになる場合もあります。
様々な要因が合わさっていることが多く、はっきりとした原因が解明されているわけではありません。

 

PMDDの治療 何科へ行けばいいの?


「もしかしたらPMDDなのかもしれない、治療をしたい!」そう思ったときどの病院に行けばいいのか迷ってしまうかと思います。
PMSであれば通常婦人科に、うつ病であれば精神科や心療内科に行きますよね。
PMDDはというと、やっぱり精神科で受診することをおすすめします。
PMDDは精神面での症状が重く、うつ病の一種でもあるからです。

精神科と聞くとちょっと怖いようなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。風邪をひいたら病院へ行くのと同じことです。
ただしPMDDを専門外とする場合もあるので、事前に電話でPMDDの診察を行っているか確認しておくといいでしょう。

治療に使う薬について

PMDDは薬の力を借りて治療していくのが一般的です。
PMDDの治療で使われる薬にはどんなものがあるでしょう。

・抗うつ剤
PMDDの治療で一番多く使われているのは、抗うつ剤です。
中でもセロトニンを増やす働きをする「SSRI」という種類の薬が多く使われています。
PMDDやうつ病以外にも、パニック障害や不安障害、過食症や片頭痛などの治療にも用いられています。
副作用として吐き気や頭痛や下痢などの症状が現れることもありますが、一般的には1週間くらいで慣れてきて収まるとされています。

・漢方薬
「抗うつ剤がどうしても身体に合わない」「妊娠を考えているので飲みたくない」といった場合、漢方で改善する方もいます。
代表的なのは、
・加味逍遥散
・当帰芍薬散
・桂枝茯苓丸
・桃核承気湯
などです。
ただし効果には個人差が大きく、症状が改善する人もいればあまり効果が出ない人もいます。
また、体質によって漢方にも副作用がありますので、きちんと専門医に処方してもらうことが大切です。

・低用量ピル
PMSでよく用いられるピルですが、PMDDの治療で使われることもあります。
ですが精神的な症状が強い場合、低用量ピルではカバーできないケースも多いです。
ピルを処方してもらう場合は、婦人科に相談しきちんと医師に処方してもらいましょう。

病院に行く前に自分の症状を理解しておく

PMS、PMDD、うつ病、症状が似ているので「一体どれなのか自分でもよく分からない」となってしまう場合もあります。
プロの医師ですら誤ってしまうことすらあるんです。
なので、ある程度自分の症状を自分自身で確認してから病院へ行くことをおすすめします。

そのためにはまず基礎体温を計ることが大事です。
PMDDは生理周期と連動しているので、基礎体温を記録しておくことで症状が発症する時期や、強まる時期も分かってきます。
また、その時の気持ちやとった行動などもメモしておくと、医師と話すときの手助けとなるかもしれません。

 

自分で出来るPMDD改善が重要!


医師や薬に頼るだけではなく、自分自身がPMDD改善に向けて生活を見直すことがとても大事です。
むしろ二つが合わさることで、ようやくPMDDが改善されると言ってもいいでしょう。

・規則正しい生活
・バランスの取れた食事
・適度な運動
・質のいい睡眠

などの一見当たり前のことが、PMDDの症状の緩和にはとても有効です。
ですが健康な人であっても意外とこれらをきちんと守って生活するのは難しいことで、PMDDの症状を抱えながらと考えるともっと大変です。
3食食べれないこともあれば、眠れないときもあるでしょう。
出来ないときは無理をしないで、出来るときに出来るだけ規則正しい生活を意識していきましょう。
PMDDを完治させたという人の多くが、薬物療法だけでなくこういった基本的な生活の改善をされています。

また、「ストレスになっていること」を取り除く、または減らすということも大事です。
例えば、通勤ラッシュの電車に乗らないよう朝早く出るとか、職場の苦手な人を遠ざける(異動希望など)など、自分で分かっているストレスの原因を減らしていくことも大事です。
もちろん急には変えられないこともたくさんあるでしょうが、ストレスの元となっていることを理解して、なるべく自分を関わらせないように気を付けることが大事です。

 

PMDDを放置するとどうなる?


PMDDは生理が始まると1~3日くらいで嘘のように症状が治まります。
なので症状が重いときは「なんとかしたほうがいいかも」と思っていても、症状が落ち着くと「まぁいっか…」となってしまいがちに。
もちろんそれで済んでいるのなら無理に病院などに行く必要はありませんが、PMDDが原因で人間関係のトラブルが絶えない、家族が困っているなどのトラブルを抱えているのなら早めに治しておくに越したことはありません。

また、PMDDを放置していると「うつ病」を発症するケースもあり、出産後に起こる「産後うつ」にもかかりやすくなります。
また、ひどくなると自傷行為や自殺行為に発展する場合もあるので、治療する気力のあるうちに行動を起こすことをおすすめします。

また、家族や恋人などの近しい人にPMDDを理解してもらうことも大事です。
特に親世代の人や男性は、PMDDの存在すら知らないという方はまだまだ多いです。
PMDDにはどういう症状があり、自分もそうであるから改善したいという意思を伝えることで、協力してもらうことが出来たら心強いですよね。

PMDDに関する書籍

月経の前だけうつ病になってしまう女性たち

PMDDに関する書籍

月経前不快気分障害(PMDD)

こういった専門書で勉強してみたり、読んでもらって理解してもらう方法もおすすめです。

 

おわりに

20人に1人と思うととても身近に感じますよね。
自分や友人などがPMDDであってもまるで不思議はありません。
ですが男性はもちろん、同じ女性でもPMSの症状が軽い人からするとPMDDの症状というのはなかなか理解されません。
もちろん理解を得ることも大事ですが、治すことはもっと大事です。
もっとPMDDが世の中に認知されて、気軽に病院に行ったり意見を交換しあえる場が増えたら、もっと生きやすくなる女性たちがたくさんいるのでは…と思っています。

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著者:Saori

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1984年生まれ、千葉県出身。
趣味は映画鑑賞、音楽鑑賞、読書というインドア派の射手座です。
あまり知らない土地を、ぶらぶらひたすら歩く事も好きです。
自分がキレイだと感じるものを見たり聞いたりすることが幸せです。
30代に突入し、以前よりも美容や健康に気を配るようになりました。
勉強しながら、みなさんの役に立つような情報を発信していきたいです!

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