更年期でもPMSでもうつ病でもない・・・・・・女性に多い自律神経失調症とは?

手の震えを感じたり、急に立ちくらみがしたり発汗したり。
もしかして更年期の症状?それともPMS?もしかして鬱になった・・・・・・?
突然の体の不調に戸惑ったことはありませんか?
生理前でもないし鬱でもない、更年期の症状でもないのに具合が悪い。
もしかするとそれは自律神経失調症かもしれません。
今回は女性の5人に1人はあてはまる自律神経失調症についてお話したいと思います。
自律神経失調症って何?
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れてしまうために引き起こされる症状のことをいいます。
交感神経は筋肉を緊張させたり心拍数を早めたり、脂肪を分解してエネルギーにするなどの働きを主にしています。一方の副交感神経は反対に筋肉を緩和させたり呼吸を緩やかにしたりとリラックス感を促す働きをしています。
この二つ神経がバランス良く働いていることが理想的な健康状態といえますが、なんらかの原因でバランスが崩れることにより自律神経失調症に陥ってしまうといわれています。
自律神経失調症な原因はストレスや体や骨盤のゆがみなどが一因として挙げられることがありますが、詳しくはわかっていません。
症状チェック
もしかして自律神経失調症かも?と思う場合は以下の項目をチェックしてみましょう。
- 突然手や指が震えることがある
- 悲しくもないのに涙が出てくる
- 突然胸が苦しくなったり動悸がする時がある
- ドライアイである
- 喉が渇きやすい
- お腹にガスが溜まりやすい
- 食べ物を飲み込む力が弱い
- 立ちくらみが多い
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい
- 喫煙する
- 些細な物音ですぐに起きてしまう
- 肩や首の凝りを常に感じる
- 締め付けられるような頭痛を感じることがある
- 便秘、または下痢気味である
- 耳鳴りがする
- 朝だるくて起きられない時がある
- 耳鳴りがする
- 冷え性である
- ほてりを感じる時がある
- 汗をかきやすい
- イライラしたりヒステリーを起こしやすい
- 落ち込みやすく不安な気持ちになることがある
- 集中力が続かない
この中で5つ以上あてはまる場合は自律神経失調症である可能性があります。
ただ、絶対に自律神経失調症とは言い切れないので症状に悩んでいる場合は一度心療内科などで診てもらうことをおすすめします。
自律神経失調症を緩和する方法
自律神経失調症を緩和する方法として以下のようなものがあります。
カフェインをとりすぎない
カフェインには、交感神経の活動を活発にする作用があります。
自律神経失調症の人がカフェインを取りすぎると、交感神経が活動的になりすぎて頭痛や動悸、めまいを起こしやすくなります。
普段からコーヒーや紅茶、緑茶などカフェインの多く含まれる飲み物を飲んでいる人は要注意。
ノンカフェインの麦茶やルイボスティー、フレーバーを楽しみたいのであればノンカフェインのハーブティーなどもおすすめです。
鍼治療
頭痛や首、肩凝り、冷えなどの症状が強く出ている場合は鍼治療が効果的です。
鍼治療は筋肉の凝りをほぐして血流の改善が見込める治療法です。
実際私も鍼治療を受けはじめてから肩凝りや頭痛が緩和するようになりました。
マッサージ
こちらも鍼治療同様に、血流を促す効果があるので自律神経失調症の改善に繋がります。
特にリンパマッサージは血流を良くし老廃物を流す効果もあるのでおすすめです。
入浴
長風呂する必要はありませんが、シャワーではなく出来るだけお湯に浸かって体全体の血流を良くするのも大切です。
自律神経失調症の人は意識していなくても常に緊張状態になっていて思っているより心も身体も疲れていることが多いといえます。
好きな入浴剤などを入れて、首まで温まることで心も身体もリラックスさせることができます。
自律神経失調症だと診断されたら
もし自律神経失調症だと診断されたら無理は禁物です。
一番良いのは何もせずに心身の回復に努めることですが、仕事や家事などをしなければならない人も多いと思います。
そういった場合は、仕事量を減らして無理なく生活出来るようにライフスタイルを調整することが大切です。
「少しぐらい大丈夫」、「仕事を休んだり家事を休むなんて、周りに迷惑をかけてしまうから出来ない」と思わずに、自分を労わってあげましょう。
自律神経失調症は、無理をしてしまうとどんどん悪化してしまうことがあります。
これは私の体験ですが、仕事の締め切りが近くて追い込まれている時に急に手が震え出し悲しくもないのに涙がだらだらと流れてきたことがあります。
また体温も急激に下がり、めまいや貧血を起こすこともありました。
これはちょっとおかしいとこの時点でやっと自覚し、数日お休みをもらいゆっくり眠り何も考えないで過ごすことで体調は回復しました。
このように見て見ぬふりをしていると、周りに更に迷惑をかけてしまうことがあります。
頭痛がする、めまいがする、寒気がする、動悸がするなど、少しでも体調の変化を感じたら、無理せずすぐに休んだり仕事のペース配分をゆるやかにするなど工夫をしましょう。
おわりに
最近ではスポーツ選手や芸能人でも自律神経失調症の人が増えているようです。今まではあまり聞きなれない症状だったかもしれませんが、これからは認知されることも増えていくでしょう。
もし自分も自律神経失調症かな?と思ったのであれば、無理せず自分のペースを作るようにしてください。
時には周りの人達に支えてもらいながら、自分と向き合っていくことが自律神経失調症を治す近道といえるでしょう。
