ニキビ肌脱出への近道をお教えします!

ちょっとした時に肌に触れていて、指先にポッっとニキビがあたることはありませんか?
またなんだかちょっと痛い気がすると思っていたら、大きく膨らんだ赤ニキビができていたということもあると思います。
痕になりやすく、メイクがキレイにのらないなど気になるニキビ。
今回は、医薬品販売の専門資格である登録販売者試験合格者の筆者が、ニキビ肌脱出への近道をお伝えしたいと思います。
1.ニキビができやすくなる悪い生活習慣
以前、繰り返しループのように起こるニキビによる肌不調に悩んで、皮膚科通院していたことがあります。
そこで、皮膚科の先生から注意を受けたのが・・・ズバリ、睡眠不足でした。
当時の私は、日中は外で仕事をし、夜中からは朝方まで美容ブログを書くという不摂生を数年間続けていました。
その結果、顎と額を中心にたくさんのニキビが!
美容ブロガーとして活動しているのに自分の肌がボロボロではいけないと皮膚科に駆け込んだのでした。
皮膚科では、塗り薬、ビタミン類、ニキビ治療内服薬が処方されたものの眠らない生活を続けていた時は、一向に良くなる気配すらありませんでした。
その後、数々の美容系資格取得に向けて勉強したことで、しっかりとした睡眠をとらないことによるホルモンバランスの乱れについて改めて知ることとなりました。
2.ホルモンバランスとは
先ほどから繰り返し出てきているワードであるホルモンバランスですが、なんとなく漠然と
言葉は知っているものの、意味はちょっとわからないという方もいらっしゃると思います。
余談ですが、焼肉などの〝ホルモン〟は動物の内臓を意味していますが、人間のホルモンは、私たちの体内の特定器官や組織で作られ、体内に運ばれて分泌されるものです。
女性の体に主に関係しているのが女性ホルモン。
卵巣は、卵子を育てて排卵するだけでなく女性ホルモンを分泌しています。
このことから、閉経が近くなる頃に女性ホルモンの分泌が低下することによって更年期障害が起こり情緒の乱れや体調に変調をきたすとされているのです。
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、肌の奥「真皮層」にあるコラーゲンをはじめとする美肌につながる成分の生成を促進することでも有名ですよね。
逆に黄体ホルモンは、体温を上げる働きや子宮内膜をやわらかにして妊娠に備える役割がある重要なホルモンですが、皮脂分泌が盛んになることから黄体ホルモンが活発化する月経前は、ニキビができやすくなるのです。
どちらも体にとって大切なホルモンですが、やはりバランスが大切。
睡眠不足は、別名「美肌ホルモン」とも呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)を減らしてしまいます。
ニキビ肌脱出への第一段階として私はまずしっかりとした睡眠・規則正しい生活を心がけました。
3.腸内環境美人は、肌美人
一見、肌と腸はまったく関係がないように感じられるかもしれませんが、腸内環境を整えることで、睡眠の質の向上に欠かせない「メラトニン」というホルモンを増加させるといわれています。
野菜やヨーグルトなどをしっかりと摂取するなど、食生活に気を配り腸内環境美人を目指し
美肌に欠かせない睡眠ホルモンを増やしましょう!
4.イライラ・ストレスもニキビの原因
ストレス社会なので、どうしてもストレスを溜めこみがちになったりイライラとしてしまうものですよね。
ですが、このストレスやイライラもホルモンバランスが乱れる原因の1つなんです。
とはいってもなかなかストレス解消できないという方も多いのでは?
そんな方は、自分だけのストレス発散方法を探してみて下さい。
例えば、ホットヨガでたっぷり汗を流し、汗と一緒にストレスもイライラも出し切るイメージで行なうなどがオススメです。
5.食事で、摂取しにくい栄養はサプリで
今は、サプリメントで気軽に不足している栄養を補えますよね。
ニキビに悩む方にオススメしたいのが、ビタミンCとビタミンB2などのビタミン類。
私はこちらを飲んでいます。
成分 | 欠乏することにより考えられる病気 |
ビタミンA | 風邪を引きやすくなる。夜盲症。 |
ビタミンD | 骨軟化症 |
ビタミンE | 皮膚・体の老化が早まる |
ビタミンC | 壊血病 |
ビタミンB1 | 疲労感・脚気 |
ビタミンB2 | 抜け毛・粘膜の炎症 |
ビタミンB6 | 口内炎・皮膚炎・貧血 |
ビタミンB12 | 手足のしびれ・貧血・食欲不振 |
ナイアシン | 皮膚炎 |
パントテン酸 | ストレス・イライラ・倦怠感 |
葉酸 | 口内炎・消化器障害・貧血 |
ビオチン | 皮膚炎・白髪・脱毛 |
ビタミンだけでなく、バリン・ロイシン・イソロイシン・スレオニン・メチオニン・
フェニルアラニン・トリプトファン・リシン・ヒスチジン・グリシン・アルギニン・
グルタミン酸・アラニン・アスパラギン酸・プロリン・セリン・シスチン・チロシン
これらのアミノ酸配合。
亜鉛・カルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・銅・セレン・クロム・モリブデンのミネラルも9種類。
これらの成分を摂取できるので、足りない栄養を補うために昨年から継続摂取しています。
※サプリメントは、健康補助食品であり必要な栄養をすべてサプリメントで補うなどの極端な摂取方法は、健康を害す恐れがあります。
6.ドラックストアで購入できるニキビ薬
ここまではニキビ改善に導く生活習慣の見直しのご提案をいたしました。
本当は・・・ニキビができたらセルフケアよりも皮膚科に行くことを強くお勧めしたいのですが、仕事などのスケジュールの関係上なかなか行くことができない場合もありますよね。
ここからは、そんな時に使えるドラックストアで購入できるニキビ薬の内服と外用薬の紹介をしたいと思います。
内服薬
【第3類医薬品】ペアA錠
肝臓の血流を増やして体内の不要な物質を解毒・排出を促すグルクロノラクトンが
有効成分の内服薬です。
高齢者は、副作用が出やすいので注意が必要です。
肌を整える機能のある生薬であるヨクイニンや粘膜保護に役立つビタミン類も含んでいます。
これらの内服薬は、皮膚科で処方されるような体の中からニキビのもととなるアクネ菌を抑制する抗炎症タイプではなく毒素の排出を促すタイプのものとなります。
内服薬
【第3類医薬品】新エバユースB26
肌荒れ、ニキビ、口内炎、疲労感がある時に。
疲れたときのビタミンB2、不足することで皮膚炎や口内炎を起こしやすくなるビタミンB6配合。
シュガーフリーのフィルムコート錠で、7歳から服用できるのもポイント。
内服薬
【第3類医薬品】チョコラBBプラス
肌荒れ、ニキビ、口内炎といえばチョコラBBという方も多いですよね。
こちらのチョコラBBプラスは、活性型のビタミンB2最大量(38mg)配合した医薬品です。
バランスよく配合されたビタミン群が、食事から摂取した栄養素を効率よくエネルギーに変換するのを助けます。
漢方薬
【第2類医薬品】ツムラ漢方清上防風湯エキス顆粒
高くもりあがっているような固い熱感を感じる赤ニキビに。
特に赤みなどもなく小さな白いニキビには適さないので注意。
熱感のある人に用いられる漢方なので、手足の冷えや普段から冷え症だという方にも適しません。
漢方薬
【第2類医薬品】ツムラ漢方荊芥連翹湯エキス顆粒
鼻炎症状や皮膚が化膿しやすい方。
諸症:慢性鼻炎、蓄膿症、扁桃炎
老廃物の排出がスムーズにできず、毒素が溜まり炎症を起こしている状態の根本的な改善に
導く漢方薬。
体力中等度以上、熱がこもりやすく赤ら顔で時にのぼせのあるタイプに。
漢方薬
【第2類医薬品】ネオ小町錠 270錠
排膿薬として、皮膚の化膿性疾患にしようされるキキョウや、イボ取り薬として長年したしまれているヨクイニンなどの生薬成分に加え、ビタミン類、アミノ酸などもバランス配合されているお薬です。
ここからは外用薬の紹介です。
ニキビの外用薬は、大きく2つのタイプに分けられます。
①皮膚を柔軟にすることでニキビの頭を開きやすくし、ニキビの芯となる部分を排出しやすくするタイプ
②殺菌し、抗炎症成分で炎症を起こしたニキビの腫れを抑えていくタイプ
使用する上でのポイントは、炎症を起こしているかどうかです。
白ニキビか赤ニキビかで、適したお薬が変わってきますので、この点も踏まえて解説していきます。
外用薬
【第2類医薬品】メンソレータム アクネス25 メディカルクリームc
思春期ニキビとは異なる繰り返し起こる大人ニキビに着目した治療薬です。
オードムーゲにも配合されている殺菌成分イソプロピルメチルフェノールがアクネ菌を殺菌し、吹き出物をともなう皮膚の発赤や腫れを抑えるイブプロフェンピコノール配合の非ステロイド性抗炎症成分のお薬。
ちなみにこのイブプロフェンピコノールは、解熱鎮痛薬に配合されているイブプロフェンの誘導体です。
こちらのお薬は、赤く目立ったニキビに効きます。
外用薬
【第2類医薬品】アンナザルベ・エース
思春期ニキビにも大人ニキビにも使用できる治療薬。
角質を軟化させるイオウの働きでニキビの頭を開きやすくして、ニキビの芯の排出を促し腫れや赤みしずめ、細菌によって引き起こされる炎症や化膿を抑えます。
成分的には、白ニキビに適しているように思います。
非ステロイド性です。
外用薬
【指定第2類医薬品】テラ・コートリル軟膏a
高い抗菌力を示すオキシテトラサイクリン塩酸塩、抗炎症作用の強いステロイド成分
ヒドロコルチゾン配合。
添加物として白色ワセリン、流動パラフィン含有なので塗布することでテカリが生じる可能性がありますが、化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん、化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)に有効。
使用上の注意としてはステロイド成分を含んでいるので、広範囲に塗りのばさず綿棒等に取りピンポイントにのせるように患部に塗ってください。
赤ニキビによいお薬ではありますが、顔全体に広がるようにあるニキビの場合、成分の特徴状使用はおすすめできませんので、この点もご注意ください。
おわりに
思春期ニキビもつらいですが、大人ニキビはホルモンパランスの乱れによるものが多く、フェイスラインに主にできるといわれています。
ニキビができる箇所で、額にできた場合は睡眠不足が原因かな。
頬にできる時は、食べ過ぎかな。
など原因を考えながら、改善していくことで美肌に近づきますので悪い生活習慣を見直すきっかけにもなります。
思い当たることがあった場合は薬だけに頼るのではなく、それらも併せて見直して美肌を目指しましょう。
