ストパーと縮毛矯正とのちがいは?カラーも同時にしてよいの??

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ストパーと縮毛矯正とのちがいは?カラーも同時にしてよいの??

長年美容師をしていますが、何年たっても聞かれて説明させていただいていること。
ストレートパーマと縮毛矯正の違い。
そしてカラーも同時にしていいのかどうかということ。
これがあまりわかっていない方は結構多くいらっしゃると思います。

ストレートパーマとは?


基本的に、ストレートパーマと縮毛矯正の薬自体は同じです。
何が違うのかというと、アイロンを使うか使わないか。
縮毛矯正はアイロンを使いますが、ストレートパーマはアイロンを使いません。
くせ毛はアイロンの熱で伸ばさなければなくなりません。
薬のみをつけて取れるのは、パーマのみです。
擬似的にかけたウエーブやカールを取りたいという場合に、ストレートパーマという技術を使います。

「でも何となくくせも収まってくれるでしょ?」
みたいなニュアンスで質問をされますが、ストレートパーマでくせは取れません。
くせを取りたい、ボリュームを抑えたいという場合は、やはり縮毛矯正をしなければ叶わないと思います。

そもそもパーマの原理とは?

パーマの女性
パーマという技術の中にも、ストレートやカールを含めてたくさんの種類があります。
ですが、基本的な化学反応は同じ。
ただ形が違うだけです。

髪の毛の内部は、簡単に説明すると鎖状の構造になっています。
元々の髪の形状はこの鎖状の形態によって決まっています。
髪をカールしたり元に戻してあげるためには、この鎖を切って違う形に固定し、また鎖を繋ぐという作業が必要になってきます。

パーマの1液が鎖を切る役目をしています。
ロッドで巻いて形を変え、固定します。
それを2液でまた鎖を繋ぎます。
パーマを取るときは、ロッドを使わずコーミングやブラッシングのみで自然な状態にし2液を使います。
これがパーマというものの仕組みです。

パーマでくせ毛は治せません。
くせ毛の上からカールをつけたり元に戻したりということしか出来ません。
何故ならくせ毛は毛穴の歪みが原因だからです。
通常まん丸の毛穴があらゆる理由で歪んだり曲がったりします。
歪んだり曲がったりしている穴からまん丸のものは生えてきません。
歪んだ通り、曲がった通りに捻れた状態で生えてくるのがくせ毛です。
縮毛矯正はこの捻れを高熱でまっすぐに整えます。

でも縮毛矯正も永久ではありません。
毛穴の形を整えることは、現在の技術では出来ないからです。
一度捻れを整えた場所は基本的には戻りませんが、また歪んだ穴から生えてくる髪の毛は捻れてしまいます。
なので、縮毛矯正は半永久パーマとも呼ばれています。

何故ヘアアイロンを使うのか?

縮毛矯正をかける女性/美容院
カールやウエーブはロッドで形が出来るのに、何故縮毛矯正は高い熱を使うのでしょうか。

ひと昔前は、長い板に髪の毛をまっすぐ貼り付けてストレートに固定していたそうです。
本当にまっすぐな状態で板に貼り付けることが出来れば、ある程度はまっすぐな状態になるはず。
でも、物理的に多少の甘さが出てしまったと思います。

髪の毛は熱に弱く、熱を加えることによって髪が柔らかくなります。
そしてまた冷やしてあげると固まる性質を持っています。
パーマをかけなくても、ドライヤーやホットカーラー、コテなどで形を変えることが出来るのはこの性質のおかげ。
アイロンも同じです。
内部から薬の力で鎖を切り、さらに高熱で髪の捻れをまっすぐに戻し、冷まして2液で固定すれば、より簡単により強力な力でくせを整えることが出来ます。
時短や手間を省くという意味もありますが、アイロンというものの力を借りることでより綺麗にくせを取ることが出来るようになったのです。
そして今現在はこのストレートアイロンを使用したパーマが縮毛矯正として流通しています。

ゆるふわヘア
似たような技術に、デジタルパーマがあります。
デジタルパーマはアイロンではなく、ホットカーラーの原理を利用して普通のパーマよりもしっかりしたカールと長持ちするという点が売りになっています。
使う薬が液状ではなくクリーム状になっていることで、ダメージによって薬の強さを変えることが出来るため、ダメージを起こしにくいとも言われています。

パーマとカラーを一緒にしない訳


これは最近では、その美容師さんによってするしないが分かれることから一概にこう!という断言は出来ませんが、パーマとカラーを一緒にすることで、もちろんダメージは高くなってしまします。
一度なんらかの薬液によって弱った髪の毛に、さらに追い討ちをかけるようなことになります。
傷むという認識は恐らく普通にみなさんの中にあるはずです。

もう一つの理由は、どちらかが疎かになるということ。
先にパーマをかけて、上からカラーをすればパーマがゆるくなります。
先にカラーをして、次にパーマをかければ色は落ちてしまします。
これはパーマやカラーがまだ髪に定着していないから。
髪の毛は、切ってもかけても染めても、髪の毛自身の意思でダメージを修復し、元の状態に戻ろうという働きをします。
それが落ち着き、パーマやカラーリング、切った毛先が馴染むまでに約一週間くらいの時間がかかるそうです。
切ったばっかり、かけたばっかりはなんかまとまらなかったけど、一週間したらいい感じになってきた。
というのは、髪に新しい髪型が馴染んだということ。
出来たダメージも、だいたい一週間くらいで落ち着きます。
傷口にカサブタが出来るようなイメージです。
なので、基本的にはパーマとカラーの間は一週間空けるのが理想的だと言えます。
先にパーマ、後からカラーです。
カラーの色は一週間過ぎても退色はしていくので、パーマ液をつけることでごっそり色が落ちてしまうのは避けたいところです。
同じ時期にどちらもやりたい!という場合は、基本的にはパーマを先にかけてから、後日カラーを予約しましょう。

根元だけなら大丈夫!?

白髪を気にする女性
私個人は、根元のリタッチカラーであれば同時に施術させていただく場合もあります。
もちろん髪の毛の状態やしたい髪型にもよりますが、新生部であればそこまでスタイルに支障があるようなダメージは出ないと考えるからです。
ただただ根元の伸びてきた部分や伸びてきた白髪を染めたいというだけなら、パーマと並行してカラーも行なっています。
ですがやはり毛先の色は、前回染めたのがいつなのかにもよりますが、退色した色であることには変わりありません。
退色し切った毛先というのは、乾燥しパサパサにやりやすいのでなるべく毎日保湿のケアをすることと、次回は少し早めにカラーをしていたけるといいかなと思います。

ですが、普通のパーマやストレートパーマなら何とか同時施術が出来ますが、縮毛矯正については少し難しい部分が大きいです。
やはり、きちんとくせを取るという目的があるのと、通常のパーマ液よりパワーのある薬を根元付近からしっかり塗布するため、色はかなりぬけやすいです。
従って、カラーと縮毛矯正は別々にした方が好ましいのではないかなと思います。
どちらにせよ、カラーに関しては美容師によって考え方が様々なので、一度担当の美容師さんに相談するのが良いと思います。

縮毛矯正をかける頻度は?

髪の毛を梳かす女性
これは個人差がありますが、くせの状態やくせの強さによってまちまちです。
本当に縮毛というチリチリ、グリグリのくせは2、3センチも伸びてくれば根元が浮き上がってきてしまうため、またかけ直さなければまっすぐにはなりません。
でも、毛先が大きくうねるようなくせは、ある程度伸びるまで特に支障がなく過ごせることが多いので、半年から1年という方も中にはいらっしゃいます。

また、梅雨や台風の多い時期は湿気でくせが出やすく、水分をふくむと広がるという理由でかけ直す方が多いです。
基本的には手入れがしにくいと感じたらかけ直しに美容院へ行くのが良いと思います。

ですが、1つ注意していただきたい事があります。
それは、毎回毛先までかける必要があるのか?というところ。
先程から書いているように、縮毛矯正に使う薬はかなりパワーがあります。
例えば2、3ヶ月のスパンでかけ直す方が、カラーリングも合間合間にしているとすると、毛先のダメージはかなり強いものになってしまいます。
次第に束でちぎれてしまうケースもあるのです。
私は実際にそういったダメージ毛をたくさん見てきました。

毛先はほぼ、一度かければまっすぐなままです。
根元のうねりやくせを取り除けば、毛先に矯正をかけなくてもまっすぐな状態に戻ります。
なので、よっぽどうねりや広がりが酷いという場合を除いて、かけ直しは根元の伸びた部分だけで充分だと思います。
わざわざ毛先にダメージを与える必要はありません。
それも踏まえて、担当の美容師さんに相談してみてください。

前髪だけでもOKです

フルバングスタイル
最近は、ピンピンにまっすぐにしてしまうことに抵抗を感じる方もいたりします。
全体に矯正をかけると、どうしてもペタンとしてしまう為、ボリュームがなくなってしまいます。
また、まっすぐストレートになると、どんな風に毛先を切ってもあまり動きが出ないのでスタイルに飽きやすいという難点もあります。

だからといって、顔まわりなどのうねりはそのままにしておきたくない!
というような方は、前髪や顔まわりだけに矯正をかけるという方法がおススメです。
前髪の場合は伸びて切っていくうちにすぐくせが出てきてしまうので、かけるスパンが少し早めになってはしまいますが、後ろの髪はボリュームも動きも保たれる為色々な髪型を楽しむことができるはずです。
縮毛矯正は部分的にかけるということが可能なので、前髪だけではなく、襟足や気になる部分だけかけるというのもいいかもしれませんね。

おわりに


縮毛矯正について、またストレートパーマとの違いなど、お分かりになりましたか?
何度も言いますが、縮毛矯正は私達美容師が扱う技術の中でも髪の毛へのリスクが高い技術となります。
パワーの強い薬剤と高い熱を使用しますので、かけた後はお家でのケアをいつも以上にしていただきたいです。
カラーもするという方は尚更。
ダメージが進行してしまうと、その毛先は切り落とすしかありません。
せっかく手入れがしやすいように施術をするのですから、しっかりケアをしてより快適なストレートスタイルにしていただきたいなと思います。
かけてみようかなと迷っている方は、美容師さんにいろいろ聞いてみてくださいね。

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著者:joy

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ライターのjoyです。
美容歴17年目になる現役美容師です。
メイクの講師資格も持っています。
医療化粧品の仕事にも携わりながら美とは何かを日々追及しています。
プライベートでは心臓疾患、発達障害を抱えている小学生の息子と日々格闘中のシングルマザーです。
皆さんと一緒に子供の気持ちについても考えていけたらなと思っています。
家事、子育て、仕事を掛け持ちしている多くの女性が日々輝けるようお手伝いをさせてください。







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