「蒸留酒なら太らない」は嘘!お酒とダイエットの真実

ダイエットしたいけどお酒も好き~!という女性、けっこういるのではないでしょうか。
「お酒自体は太らないからつまみに気をつければ大丈夫♪」「蒸留酒なら太らない」と思っていませんか?
その考え方、正直甘いです!
お酒を飲むと太るというメカニズムをご紹介します。
お酒好きな方にとっては耳の痛いお話かもしれませんが、理解しているとしていないとではダイエットにきっと大きな影響があります。
「私はお酒飲まないから…」という方も、お酒好きのお友達や彼氏さん、ご家族に是非教えてあげてくださいね。

 

お酒に含まれるカロリーとは

アルコールにもカロリーがあるのに「お酒自体は太らない」と言われるのは何故でしょう。それはアルコールのカロリーというのは「エンプティカロリー」といって吸収されにくいカロリーだからです。

ですが、ビール、日本酒、ワイン、カクテルなどの糖質を含む醸造酒は、「太るお酒」として認識されていますよね。
それは糖質が含まれているので、飲みすぎたら太ると考えるのは当然。とくに甘いカクテルなんて大量の砂糖が含まれているので危険です。
最近はダイエット志向のお酒好きのため、糖質オフのビールなどが流行っていますよね。

ダイエットしたい、でもお酒も飲みたい。そんな時は蒸留酒を飲めばいいよ!なんて聞いたことはありませんか?
蒸留酒とは糖質を含まない焼酎、ウイスキー、ウォッカなどのお酒です。
一般的に女性が好きそうなイメージのお酒ではないですが、お酒好きのダイエッターの救世主とばかりに、蒸留酒を愛好している方は多いです。

でも本当に蒸留酒ならいくら飲んでも太らないのでしょうか・・・。
アルコールに含まれる「エンプティカロリー」について掘り下げていきましょう。

 

アルコールのカロリーは吸収されないって本当?

ウイスキーの100mlの一般的なカロリーは237カロリー。
焼酎なども200カロリー前後です。
これは白米お茶碗一杯よりも高カロリーですが、同じカロリーを摂ってもごはんより太らないのは、上記したようにアルコールのカロリーが「エンプティカロリー」だからですね。
「なんなのその魔法のカロリーは!」と思った方の為に少し説明します。

エンプティカロリーとは栄養素の全くないカロリーのことです。
エンプティカロリーが体内に入ると、身体をそれを優先的に消費しようとします。
そのためエンプティカロリーは身体に蓄積しないカロリーと言われています。
なので「エンプティカロリーは吸収されない」というのはほとんど真実と言っていいでしょう。
一般的にお酒を飲むと顔や身体が熱くなって火照るのは、エンプティカロリーをエネルギーとして消費している証拠とも言えます。

ですが、“優先的に消費する”というところに注目してみてください。
お酒を飲んだ身体は、まずアルコールのエンプティカロリーを消費します。
その間、他のカロリーは消費されないということになります。
お酒の種類によっては、たんぱく質や脂肪、糖質などが含まれているものもありますが、そういったものや、お酒のつまみに食べていたおかずなどのカロリー消費は後回しにされるのです。
結果的に後回しにされて余ったカロリーは脂肪になります

 

肝臓が留めておける糖質は100gまで

お酒好きの人にさらに追い討ちをかけることになりますが、お酒を飲むと太るメカニズムはまだあります。
正しくは先ほどの話を深堀りする形になりますが、アルコールの分解に欠かせない肝臓についてです。

近年、糖質制限ダイエットが大流行していますよね。糖質を極力摂らないように気をつけている方も多いのでしょう。
ですがstrong>糖質も100gまでであれば肝臓に留めて処理することが出来ます。100gを越える糖質を摂ってしまうと肝臓で処理しきれず太ってしまうのです。

そこでアルコールを摂取していた場合のお話です。
アルコールが体内に入ると、その分解、処理で肝臓は忙しくなります。
何しろアルコールはエンプティカロリーです。最優先で処理しないといけません。
そこに糖質が入り込んできたとしても、糖質まで処理するヒマは肝臓にはありません。
つまり、strong>お酒を飲んでいるときに摂取した糖質は、体内に蓄積し続けそのまま脂肪になるということです。

 

蒸留酒は太らないは嘘!むしろビールより太る場合も…?

上記したような理由からお酒を飲むと、普通に食事した場合よりも太る確率がぐっと上がることが分かりました。
それはアルコールの分解、エンプティカロリーの消費に体内の機能が持っていかれてしまうからですね。
そこで気をつけたいのがアルコール度数です。
ダイエットにおいて、「醸造酒か蒸留酒か」などお酒の種類を意識している方は多いですが、意外と気にされていないのがアルコール度数。
アルコール度数が高いほど、アルコールが分解されるのに時間やエネルギーがかかります
そして一般的に、醸造酒よりも蒸留酒のほうがアルコール度数の高いものが多めです。

アルコールの分解には酸素や糖分が必要なので、脳がいつも以上に糖質を欲しがります。
いつもは節制している炭水化物などをついつい食べ過ぎてしまうというのは、こういった作用が働いているのかもしれません。
またビールなどに比べ蒸留酒は満腹感も得られ難いので、食べ過ぎてしまう場合も。

もちろん飲む量や体質によって、太る太らないの差があります。
「蒸留酒だったら太らない」というのはかなりよく耳にしますが、それはお酒好きの都合のいい考え方(?)に過ぎないかもしれません…。
醸造酒と蒸留酒、どちらを飲んでいようと実はあまり変わらないということです。

 

太らないお酒の飲み方は?

「とは言ってもお酒が飲みたい!」お酒好きの方にとってはお酒を完全に断つのは辛いこと。あまりに我慢すると逆にストレスになってしまうかもしれません。

お酒を飲むと「太るのは飲んでいるときに何かを食べるから」です。
上記した内容を考えると、ほとんど成分がアルコールだけの蒸留酒を、何も食べないで飲んでいればおそらく太ることはないでしょう。
ですが別な意味で危険なのでやめてください。何も食べずにお酒を飲むのはとても危険な行為です。肝脂肪などの病気を引き起こしかねません。
また、逆に太りやすい身体をつくるとも言われています。

なので、太らない安全なお酒の飲み方などない!というのが本当のところ。
でも太るリスクを減らすのは出来るはず!
なるべく太らないようにお酒を楽しむ方法をご紹介します。

飲む時間帯

アルコールは15時~22時の間に飲むと、体内のアルコール濃度を低く抑えられます。
一般的な生活を送っていればこの時間帯のどこかで飲むことが多いかと思います。
アルコール代謝がスムーズに行われるので、ダイエット面でも健康面でも比較的安心です。
一般的な生活を送っていればこの時間帯のどこかで飲むことが多いかと思います。
22時といってもギリギリまで飲んでいいというわけではなく、出来れば20時くらいに切り上げて22時の時点ではアルコールが処理されているというのが理想的です。

蒸留酒をちびちび飲む、または割って飲む

単純にお酒だけで考えると、やっぱり醸造酒より蒸留酒の方が太りません。
アルコール度数が高いのでちびちび飲めるという人も多いでしょう。
また炭酸水などで割って飲むのは、アルコール度数を下げ、満腹感も多少得られるのでおすすめです。

食後酒を飲む

ごはんやつまみを食べながらだらだらと飲むのではなく、ごはんを食べ終わった後に飲む量を決めて飲む習慣を付けると、お酒の量が抑えられて自制が効きやすいです。
ただし寝るギリギリまで飲んでいると肝臓に負担がかかるので、お酒は就寝の2~3時間前までと決めておきましょう。

つまみは「高たんぱく質低カロリー」のもの

アルコールの分解に必要なのは、たんぱく質から生成される酵素です。
お酒と一緒に摂ることでアルコールの分解をスムーズにし、二日酔いなども防ぎます。
●豆類・・・・枝豆、豆腐、湯葉など
●肉類・・・・ささみ、焼き鳥など
●魚介類・・・タコ、イカ、エビなど

居酒屋ではなくバーで飲む

飲む場所を変えてみるのもひとつの手です。
居酒屋や家だと、ついつい飲みすぎ食べ過ぎをしてしまいがちに。
そんな時はあえて、おしゃれなバーなどに行ってみてはいかがでしょうか。
バーだとフードメニューも限りがあったり、お酒の価格設定も高めに。
金銭面を考えることでお酒の量も抑えられるし、雰囲気も楽しめます。

 

おわりに

お酒好きな人って意外と痩せている人も多いですよね。
きっとお酒を飲んでも太り難い体質の人もいるのではないかなと思います。
ですが一般的にお酒が大好きで痩せている人は、お酒の席であまり食べない人が多いように思います。
また普段から体系維持のため、運動やカロリー制限を取り入れている人も多いです。
何も考えずお酒を飲んでよく食べる人は「普通は太る」と思っていていいのではないでしょうか。
私はお酒を飲むとブルブル震えるほど寒くなってしまうので、よっぽどアルコール分解能力が低いようです…。それでも飲み会などがあると楽しくてついつい調子に乗って飲んだり食べたり…。これを繰り返したらかなり太るかと思います。
「蒸留酒なら太らないから」とがぶがぶ飲んでいるあの子に、嫌がられない程度に教えてあげようと思います…。







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