本当に美しい人って横顔がとてもキレイですよね。
鼻が高いのももちろんですが、横顔美人はスッとしたあごがしっかり前に出ています。
最近は尖り気味のほっそりした顎が人気なので、整形をして顎をとがらせる人も居ます。
日本人は骨格的に顎が丸く引っ込みがちなので、スッと前に出た顎にあこがれている人は多いと思います。
正面顔ならメイクでなんとかなる事も多いですが、横顔はそう簡単にいきませんよね。
「顎が無い~!顎が欲しい~!」という人へ、今回は横顔美人に近づくための、キレイな顎をつくる習慣をご紹介します。
骨格だから仕方がない!と言ってしまえばそこで終了です。
少しでもキレイな顎のラインを目指してみませんか?
理想的な横顔にある『Eライン』とは
美しい横顔には『Eライン』があります。
上の写真のように、鼻の頭と顎の先端を結んだラインのことをEラインといい、エステティックラインの頭文字Eからこう呼ばれています。
上唇と下唇がこの線に触れず、やや内側にある口元が理想的な横顔となります。
ただ、欧米人に比べて日本人は鼻が低く、骨格的にあごが小さくなりがちなため、写真のようにキレイなEラインが完成する人は少ないです。
その為、日本成人矯正歯科学会によるE-ライン・ビューティフル大賞では、日本人は上下の唇がEラインの線上にあれば美しい横顔としています。
要するに、唇が線を超えなければキレイな横顔ということです。
歴代E-ライン・ビューティフル大賞受賞芸能人
これまでに、美しい横顔として日本成人矯正歯科学会によるE-ライン・ビューティフル大賞した芸能人です。
歴代受賞者
MIE・池上季実子・藤谷美紀・清水美沙・佐藤藍子・天海祐希・宮沢りえ・黒木瞳・米倉涼子・水野真紀・白石美帆・上戸彩・優香・釈由美子・井上和香・小池栄子・武井咲・剛力彩芽・吉本実憂・江口ともみ・岡田結実・井上真央
(参考:Wikipedia)
どうでしょうか。
皆スッと前に出たキレイな顎ですよね。
上記芸能人の中には入っていませんが、私がとてもキレイだなと感じた横顔は嗣永桃子(ももち)さんです。
残念ながらすでに芸能界を引退されてしまいましたが、適度に丸く、適度にシャープな顎です!
上下の唇が線に触れずやや内側に収まった完璧な横顔!
何時間でも見ていられそうに美しいです(笑)
『ももち 横顔』で是非ググってみてください♪
あなたの横顔美人度は?Eラインがあるかセルフチェック
自分にEラインがあるかどうかはペンや定規を使えばすぐに調べることが出来ます。
ペンや定規などまっすぐなものを、鼻の先端と顎の先端にそっと触れさせます。
その場に適当な真っすぐなものが無ければ、人差し指でもOKです。
内緒のポーズをするように、人差し指を1本立てて鼻とあごに当てます。
このとき、上下の唇がペンや指に触れなければ(もしくは軽く触れる程度)、あなたはとても整った造形の横顔の持ち主です。
唇にがっつり当たってしまう場合は、口元が出ている・鼻が低い・顎が出ていない、などが考えられます。
横顔美人は、適度に鼻の高さがあり、顎が前に出ていて、唇は引いた位置にあります。
顎が出ていない≠不細工 日本人は元々顎が控えめな傾向である
セルフチェックでがっつり唇が当たってしまい「自分は横顔ブスだ~!」と落ち込んだ人が居るかもしれませんが、Eラインが無いからと言って不細工というわけではありません。
確かにEラインがあった方が整っていると言われるのですが、芸能人やモデルなど一般的に「かわいい!」「美人!」と言われている人全てに完璧なEラインがあるわけでもないんです。
例えば中条あやみさん、広瀬すずさん、橋本環奈さんなど。
目鼻立ちが華やかで誰もが認める美人ですが、顎は小さく凹凸もあまりありません。
でも可愛いですし、キレイですよね。
このように、Eラインにならなかったからと言って、ブスとか醜いというわけではないので安心してください。
先ほど、欧米人に比べて日本人は鼻が低く、骨格的にあごが小さくなりがちだとお話ししましたが、はっきり言うと顎は奥に引っ込みがちになるということです。
同じ人間の頭蓋骨でも、西洋人と、東洋人は骨の形が違うんです。
▲欧米人と日本人の頭の形の違い
私たち日本人が憧れる骨格は欧米人の骨格です。
おでこが丸く出ていて、目元は深く窪んでいる、鼻はスッと前に出て、口元は控えめに凹んでいて、顎は前に出ている、これが欧米人の頭です。
しかし日本人の骨格は、この凹凸が欧米人とはほぼ真逆の傾向にあります。
欧米人の出る部分は、日本人は凹んでいて、欧米人の凹んでいる部分は日本人が出ている。
ですから、鼻が低いのも、口元が出ているのも、顎が前に出ていないのも、日本人としては珍しくないという事です。
若くて可愛い?!のっぺり顔も悪いとこばかりじゃない
また、欧米人と比べて凹凸の少ない日本人の頭は、よくマイナスイメージで「のっぺり」と言われます。
でも、凹凸が少ないことで、やわらかく優しい印象を与えたり、年齢より若い印象も与えます。
彫りが深くないことが幼さを出して、可愛らしいという印象になるんです。
それを良いか悪いか、どう捉えるかは人それぞれだと思いますが、年齢が上がれば上がるほど、上記の様な特徴は嬉しく感じるのではないでしょうか?
凹凸が無い骨格も悪い事ばかりじゃないんですよね。
シャープでキレイな顎をつくる良い習慣と顎を退化させる悪習慣
それでは、キレイな顎を手に入れるためにできる事と、顎を退化させる原因となる事を同時に紹介していきます。
骨格だからどうしようもない!という部分もあると思います。
でも、顎ってちょっとした習慣で結構変わる部分も多いんですよ。
また、子供のころから悪習慣を避けることで成長後のあごのキレイ度が大きく左右されることもあります。
お子さんがいる人も是非チェックしてください。
口呼吸は絶対ダメ!口は閉じる習慣を
口呼吸を習慣にしていると、口元が緩み、出っ歯になりやすいと言われています。
歯並びはフェイスラインに影響が出やすいんです。
また、鼻呼吸ならば空気中のウイルスや細菌を鼻毛が防いでくれます。
しかし口呼吸ではダイレクトにウイルスが体内に侵入してしまいます。
口呼吸によって口内の細菌やウイルスが増加すると、アデノイドという喉と鼻が繋がっている辺りにあるリンパ組織が炎症を繰り返し肥大してしまいます。
アデノイドが肥大した人の特徴的な顔つきを「アデノイド顔貌」と言いますが、簡単に言うと顎が無くなったような横顔になります。
これらは成長期前までに改善することが大切です。
これから成長期の人や、自身にお子さんが居る場合は意識して直すようにすると良いでしょう。
成長期を過ぎてしまった場合、アデノイドの肥大は病院へ行って治療を受けなければなりませんが、フェイスラインの崩れは成長期後でもまだ間に合います。
今すぐ口呼吸から鼻呼吸に直す努力をしましょう。
口で呼吸をしているということは、常に口が開いているということです。
吉呼吸は顔全体を弛ませますし、見た目的にも間抜けでだらしのない印象を与えます。
口を常に開けている事はデメリットしかありません。
口呼吸による悪影響
①風邪など病気にかかりやすくなる
ウイルスをダイレクトに吸い込むため。
②虫歯や歯周病になりやすくなる
口を開けた状態では口内が乾燥しやすくなり、口内殺菌作用のある唾液の量が減ってしまうため。
③口臭がきつくなる
口内が乾燥し、殺菌作用のある唾液量が減るため、菌が繁殖しやすくなり口臭を招く。
④歯に着色しやすくなる
唾液が少ない口内では、歯に食べ物や飲み物が付着しやすくなるため。
⑤いびきや睡眠時無呼吸症候群に繋がる
口呼吸により舌のが喉の方に落ち込む「低位舌」になるため、イビキなどの原因となる。
⑥歯並びが悪くなる
口呼吸をしていると唇周りの筋肉がゆるんだ状態になり、前歯を押さえる唇の力がなくなってしまう。
その結果、歯が前に出てきてしまう。
⑦顔全体がたるむ
口まわりの筋肉が弱っている為、唇より上側の筋肉も下に引っ張られてしまい、全体的に顔がたるみやすくなる。
⑧顎がなくなる
アデノイド顔貌の原因となるため。
やわらかいものだけでなく歯ごたえのあるものをよく噛んで食べる
現代の日本人はやわらかいものを好み、固いものを食べる機会が少なくなりました。
パンやスイーツなど美味しいものってフワフワ~!とかやわらか~い!というのが多いですよね。
その為、顎の筋肉が衰えがちだと考えられます。
引き締まったキレイな顎のラインを得るためには、口元の筋肉を使う事です。
まず食事の時に良く噛むこと。
これは早食いや大食い防止にもつながります。
また、かたいものも食べるようにしましょう。
ガムやスルメ、煮干しなどがおすすめです。
「え?ガムってかたくないよね?」と思った人が居ると思いますが、実は堅いか柔らかいかより噛む回数が重要なんです。
ガムを長時間噛んでいると顎のあたりが疲れてきますよね。
スルメも飲み込むまでにかなりの租借回数が必要なはずです。
要するに、同じくらい顎を使って噛めれば柔らかいものでも良いのです。
とはいえ、やわらかいものをスルメやガムと同じくらい噛むというのも大変だと思うので、適度にかたいもので自分の好きなおかずやオヤツを見つけられると良いと思います。
緩んだ口周り・フェイスラインに効果的なエクササイズ
①顎のむくみをとるマッサージ
あごは元々老廃物が溜まって弛みやすいとされている部分です。
マッサージをして老廃物の排出を促し、むくみをとることで見た目が大きく変わる可能性があります。
- アゴの下側の「舌下腺」に両手の親指の腹を当てて、顎を押し上げる様にしてマッサージする。
3秒以上押し、それを3回くらい繰り返す。
- 左右のあごの下の窪んだ部分にある「顎下腺」に、1と同じように両手の親指の腹を当てて、マッサージを繰り返す。
- 両耳の前側下方にある「耳下腺」に、1と同じように両手の親指の腹を当てて、マッサージを繰り返す。
「舌下腺」「顎下腺」「耳下腺」は唾液腺なので、刺激をすると唾液が出ます。
口の中が乾いた時や、風邪気味で喉がイガイガするときなど、唾液を出したい時にもマッサージすると良い場所です。
覚えておくと良いと思います。
「イ~ウ~」エクササイズ
顎や口周りの筋肉を鍛えるエクササイズです。
首の筋がピン!と張るように上を向きます。
上を見上げた状態のまま、口を「イ」の形にしっかり開いた後「ウ」の形に緩めるを20回程繰り返します。
「イ~~!ウ~~。イ~~!ウ~~。イ~~!ウ~~。」と声に出してやると分りやすいです。
声は出さなくてもOKです。
首の筋が伸ばされ、首の下(顎下腺)辺りや、頬の辺りが疲れてくるのが感じられれば、上手くできている証拠です。
舌出しエクササイズ
「イ~ウ~」エクササイズと同じように、首の筋がピン!と張るように上を向きます。
そのままの状態で、今度は舌を真上に思い切り突き出して10秒間キープします。
2~3回くらい繰り返すと首や口周りが疲れてくるはずです。
2~3回で物足りない時は回数を増やしましょう。
おわりに
この記事の著者である私は結構がっつりと顎が前に出ています。
悲しいくらい鼻が低いのと、丸顔で顎もまん丸の為、整った横顔には見えないのが悲しいのですが、一応Eラインもあります。
そんな私は幼い頃から、スルメや堅いお煎餅が大好きです。
そして小学生になったばかりの頃、テレビで「口を開けていると口が臭くなる」というのを聞いてから、口が臭くなるのは嫌だと子供ながらに常に口を閉じることを意識していた時期があります。
今はもう無意識でも口を閉じていられますが、今思えばこのような幼少期の習慣は顎に良かったのだろうなと思います。
さらに、今回ご紹介したエクササイズは、私が身だしなみが気になり始めた小学校高学年頃から思春期を過ぎるまで日課にしていたものです。
このエクササイズがどの程度顎に影響したかはわかりませんが、顎はしっかり成長してくれました。
当時は顎や横顔の為ではなく二重あご防止に頑張っていたのですが…二重あご防止にもとても効果的なエクササイズなので是非やってみてください。
成長期前の人は口呼吸を絶対に治した方が良いです。
それから、お子さんの居る方は、お子さんの口呼吸に気づいたら治してあげてください。
スマホを見ている時やテレビを見ている時、ふと気づいたら口を開けていた…という人は恐らく口呼吸が主となってしまっています。
朝起きると口の中がカラカラに乾いている人も、口呼吸の可能性が高いです。
体質や病気などでどうしても口呼吸になってしまう場合もあると思いますので、たかが口呼吸と甘く考えないで、専門のお医者さんに診てもらった方が良いです。
また、かたいものを食べて良く噛むことは歯並びにも良い影響があります。
歯並びを治すのは高いお金がかかりますから、早めに対処しておくと良いです。