小顔に見せたい!
これは女性なら誰もが思うもの。
顔自体をマッサージや運動で小さくする方法もたくさんありますが、髪型によって顔を小さく見せることも出来るのです。
よく、カットのカウンセリングにおいて、なるべく顔が小さく見えるようにしてください、と言われます。
確かに、髪型というのは、顔を包み込む額縁のような役割をはたしているので、髪型によって顔の見え方はかなり変わってきます。
街へ出ると、職業柄つい過ぎ行く人達の髪型に目が行ってしまいます。
素敵な髪型だなぁ、あれはどう切ればいいのかなぁ、あー、あれは失敗じゃないか…笑
なんていろいろ考えてしまうのです。
顔を小さく見せるに当たって、やはり1番重要なのは前髪と顔まわり。
ここのバランスによって顔の大きさ(見え方)はかなり違うのです。
今日は小顔に見せたい人の為の小顔スタイルについてお話していきますね。
勘違い!実は小顔に見えないヘアスタイル
パッツン前髪
前髪パッツンは顔のラインを強調しかねません。
特に横の幅が広ければ広いほど、顔は大きく見えます。
渡辺直美さんをイメージして頂くと分かりやすいかと思いますが、彼女は恐らくわざと顔を大きく見せるようなカットをされています。
パッツンの人気はいつの時代も不動のものですが、やりすぎなパッツンは顔をかなり強調しますので、小顔に見せたい方にはあまりおすすめ出来ません。
狭すぎるのも不自然です。
小さく見せようと狭く狭く幅を取ると、逆に見えない部分の顔の大きさを想像させてしまいますし、そうでなくても、あ、あの人は顔を隠したいからあんな風にしてるのかな?なんて余計な詮索をされかねません。
ボブスタイル
今や多くの人がしているボブスタイルも、ストレートでぺたんとしたものは顔の輪郭を強調します。
だからと言ってパーマで横広がりにするのはNG。
ボブは横のボリュームがでやすい上、パーマで更にボリュームを出してしまうと、顔はかなり大きく見えてしまいます。
長めの前髪
前髪がない、もしくは中途半端な長さをぺたんと顔に這わせておくのも顔を強調します。
センター分け、斜め分けでもそこからまっすぐ下へベタっと分けてしまうのは良くありません。
わりとストンとしたストレートは顔を強調しやすいと言えます。
イメージしてもらいたいのは、絵画に細くて質素な額縁がしてあるとして、その全体を見た時に絵画しか印象に残らないですよね?
でも、美しい彫刻が施してあるようなボリューム感のある額縁なら、トータルして素晴らしい絵という印象を受けるはずです。
▲左右同じサイズ・写真ですが、右のシンプルな額縁だと絵の印象しか残りませんよね。
髪も同じで、ただ動きのないストレートだと、やはり顔だけに目が行きがちです。
でも髪に動きがあって顔を包み込むようなスタイルだと顔だけでなく、髪型も含めて全体を見るものなのです。
いわゆる目のトリックということでしょうか。
目を大きく見せたい場合に、前髪を使うことがあります。
パッツン前髪はそれに近い効果があるのでパッツンにしたいと思う人が多いのかもしれません。
目のギリギリのラインでアーチを描くように前髪を作ると目を囲むように線を引くのと同じようになります。
よく、漫画なんかで強調したい物の周りにそれを取り囲むように線が引かれているのを見たことがありませんか?(集中線・効果線)
あれと同じ。
目を取り囲むことで目を強調出来るというトリックです。
話が少しそれましたが、顔を強調しない為には目を強調するのとは逆に、顔の周りに動きが必要ということです。
▲左の写真の方が小顔に見えますよね。
小顔効果のあるスタイル
人の頭を綺麗に見せる為に、私達美容師はひし形をイメージしてカットをします。
段差のないおかっぱか、丸坊主以外は全てひし形を作る計算をしながらスタイルを作るのです。
前から見て、頭のてっぺんと、耳の横にボリュームを出す。
横から見て、頭のてっぺんと後頭部、いわゆる絶壁に見えないようにボリュームを出す。
このラインが、1番バランスが良いとされています。
頭のてっぺんにボリュームがあると、顔全体は縦長に見えます。
横にボリュームがあると丸い印象になる。
面長さん、丸顔さんにはこのどちらかを施せば悩みがカバー出来ます。
顔の大きさをカバーしたいとなると、どちらかと言えば縦長のシルエットを作ってあげた方が良いと思います。
なので、てっぺんが潰れやすいストンとしたボブや段差のないストレートスタイルは顔のカバーには向きません。
ある程度長さがあっても、段をつけてゆるいパーマで動きを出せばかなり変わってきます。
1番いいのはひし形のショートボブにくせ毛のようなゆるいパーマをかけたスタイルでしょうか。
頭の形も良く見えますし、動きがあるので顔が強調されにくくなります。
パーマは苦手という方も、少し巻いてあげるだけでかなり効果はあると思いますよ。
最近はレイヤーと言って、段差をつけるスタイルがじわじわ流行り始めています。
髪の長い人でも、てっぺんを少し短くして根元が立ち上がるようにスタイリングすれば同じような効果が得られます。