みなさんは眉毛にカラー、したことありますか??
私は月2回程のペースで自宅でカラーをしています。
日本人は基本的に自毛が黒に近いので、明るめのヘアカラーをするとなんだか眉毛に違和感を感じるという声が聞かれたりします。
確かに、お客様のカラーをさせていただいた時に、仕上がりを見て眉毛も染めたいなぁ、なんて思ったりもしますが、正直なところ、美容師から眉毛カラーをお勧めすることは出来ません。
髪を染める薬剤は顔に使えない
ヘアカラーは基本的に頭髪専用の薬剤であって、顔につけることは出来ません。
顔の皮膚は頭皮より薄くて敏感です。
刺激のあるカラー剤で肌トラブルを起こさないとは言い切れませんし、私の経験上、ほとんどの人がトラブルを起こします。
特に正しい使い方をしなければ大変なことになってしまう可能性もあります。
とはいえ、だから絶対に眉カラーはしないという訳でもありません。
サロンでも眉カラーをさせていただくことはたまにあります。
ですが、もちろんお客様からの希望があった場合と、それに置けるリスクをご理解頂いた場合のみです。
眉カラーによる肌トラブルとは? 火傷のように皮がめくれる
眉カラーをしたことで問題になったことは今までありませんでしたが、肌にトラブルが起きてしまったことは実際にありました。
カラー剤を眉毛に塗布することによってどんなトラブルが起こるのかというと、カラー剤を塗布した皮膚が火傷のような皮がめくれるような状態になってしまいます。
その場合、カラー剤を塗ってすぐにヒリヒリ、ジリジリといった焼けるような痛みを感じるので、その場合はすぐに中止しなければ傷になってしまうのです。
すぐに中止した場合でも、真っ赤に炎症を起こすでしょう。
皮がめくれた箇所は数日傷同様に治るのに時間がかかりますし、本当に皮膚が弱い方は膿んでしまうこともあるようです。
どちらにせよ跡になってしまうかもしれません。
それほど眉カラーにはリスクがあります。
私は自己責任の元、正しい手順で眉を染めていますがそれでもまれに炎症を起こすことがあります。
かさぶたになって完治するまでは結構かっこ悪いです。
美容院では眉カラーが出来るのか
実際のところ、眉カラーをメニューに加えているお店もあると思います。
金額は恐らく500円から1000円くらいだと思います。
ですが、公にメニュー化しているかは分かりません。
どうしても眉カラーをしてほしい場合は、1度担当の美容師に聞いてみるといいと思います。
肌が弱い人は特に、その旨も必ず伝えてほしいです。
美容院には肌を保護するプロテクターと呼ばれる保護クリームなども常備しています。
それを使えば問題なく眉を染められる場合もあります。
ですが、日ごろカラーが沁みたりカラー後に赤くなってしまう、痒みが出るという場合は注意が必要、または眉カラーは諦めて頂くという判断が必要になってきます。
また、眉カラーをしたことによって起きるかもしれないトラブルはお客様に了承していただかなければいけないです。
何度も言いますが、眉カラーはトラブルを起こす確率がかなり高い施術になります。
正式に認可されている技術でもありませんのでそこはご了承くださいね。
市販のカラー剤で染めるのも危険
ダメです。
危険です。
難しい話になってしまいますが、カラー剤は1剤と2剤によって髪の毛を染める仕組みになっています。
カラーは2剤の力の濃度を調整しながら脱色と染色を同時に行うのですが、市販のカラー剤の場合、この2剤の濃度がどのくらいなのか、はっきり言って不明です。
市販のカラー剤にて髪の毛を染めるというのも、美容師としてはあまり好ましくは思いません。
髪の毛、頭皮にどのくらいのダメージを与えてしまうのか、私たちにも分からないからです。
それを顔につけるというのは大変危険なのでやめてください。
顔に傷が残るようなことになってしまったら取り返しがつきません。
眉にカラーを乗せるというのも、かなりの技術が必要になりますし、目に入ったら大変ですのでご自分では絶対にしないようにお願いします。
美容院で1度、相談してみてください
とはいえ、眉もカラーしたい!という声は結構聞かれますし、眉毛を染めると顔が柔らかい印象になります。
髪の毛と同じ色に眉毛を染めてあげるとおしゃれですね。
危険だと言いながら、私は欠かさず眉のカラーはしています。
もちろん、手順や準備は整っていますし、私自身が技術をきちんと持っているから出来ることなのですが、眉が黒いのはちょっと我慢が出来ません。(笑)
眉カラーを維持しようと思うと大体2週間に1度のペースで染めなければ追いつきません。
実際に眉のカラーをサロンでしていっても、次に美容院にお越しいただくかなり前には完全に元に戻ってしまいます。
あまり持たないというのが少し難点かもしれません。
なんにせよ眉毛のカラーをしてみたいと思う場合には、ここでお話ししたリスクを頭に入れて、美容師に1度相談してみてくださいね。