TVや雑誌で取り上げられ、今もっともアツいダイエット食でもある「もち麦スープ」。
白米の22倍にあたる食物繊維を持ち、食べごたえや満足感が高いこと。便秘解消・食欲抑止に効果的であることから、「食事制限ダイエットに向いている」と言われています。
本記事では、そんな もち麦スープのダイエット効果や、痩せるための「正しい」食べ方。さらに、自宅でも作れるおすすめの「もち麦スープのレシピ」について、詳しくお伝えしましょう。
「もち麦スープダイエット」の効果
ここでは、もち麦スープダイエットによる効果をご紹介します。
1:満腹感で食べ過ぎ防止
もち麦にある水溶性食物繊維・βグルカンには、「満腹感を維持する作用」があります。
これは、胃の中でとけた食物繊維がゼリー状になってカサを増してお腹にとどまることで、長い時間、食後の満足感をキープしやすくなるからです。
また、この成分には、食後の血糖値上昇を抑えることで、「何となくお腹すいたな……」という感覚を抑える働きもあります。食べるのが大好きで、「なかなか食事制限できない」とお悩みの方に、ピッタリな効果と言えるでしょう。
2:身体を温め代謝アップ
温かい食品を摂取するもち麦スープダイエットは、胃腸を温めて便通や消化などのはたらきを活性化。身体から老廃物・不要物が排出しやすくなります。
これにより、むくみ・肌荒れが防ぎやすくなるのです。また、老廃物の排出は、血行の改善を促すので、脂肪燃焼による「代謝アップ」や、痩せ効果も期待できます。
3:食物繊維で便秘を解消
便は、老廃物・不要物などのカタマリです。体内にため込んでしまうと、代謝を低下させ、太りやすくしてしまう恐れがあります。
もち麦に含まれる水溶性食物繊維には、便のカサを増して腸を刺激し、腸内で硬くなった便を柔らかくして、排出しやすい形にします。
その結果、便通が良くなって、排出が促されるのです。また、便秘による余計なストレスも減るので、ダイエットのモチベーションが保ちやすくなるとも言われています。
4:「デブ菌」を抑えて肥満を防止
もち麦の必見ポイントは、「デブ菌」の働きを抑えることにより、肥満抑止効果です。
デブ菌とは、ファーミキューテス菌という腸内細菌のこと。糖質・脂質といった養分を体内にためこむ働きがあります。
もち麦に含まれる「βグルカン」には、この菌を大人しくさせて、減らしていく作用があり、ダイエット目的での摂取すると、効率的な痩せをサポートするとされています。
痩せたい人必見|「もち麦スープ」の正しい食べ方
タイミング
もち麦スープダイエットは、朝と夜に実践すると良いです。
この理由は、もち麦による「腹持ちの良さ」が期待できるから。朝~昼に満腹感が続けば、仕事や学校でも、しっかりと業務をこなすことができます。
また、夜に満腹感のあるもち麦をたべておくのも、「ムダな夜食の防止」に繋がるのでオススメです。
量
量は、1日2膳(約300グラム)が適量ですが、「これだけじゃ何となく物足りない……」と言う場合は、増やしても良いとされています。
ただし、その場合は他の食事では米・パン・麺類の量を減らすこと。それによって、「食べ過ぎ防止」することを忘れないようにしましょう。
「もち麦」で作る簡単ヘルシースープ3選
それではここで、もち麦をつかったダイエット向けヘルシーレシピについて、3つご紹介します。それぞれ白だし・鶏がら・コンソメがベースで、具材もスーパーで買えるものです。
興味のあるメニューは、ぜひチェックしてみてくださいね。
1:大根と白だしの和風リゾット
和風味がお好みなら、大根と白だしで味付けした「和風リゾット」が良いでしょう。
大根は、成分の50%以上が水分であり、低カロリー。さらに、ビタミンやミネラル、消化を助ける酵素・アミラーゼがふくまれています。
さらに、食物繊維も豊富なので、便通改善・代謝アップへの効果も期待できますよ。
材料
・もち麦 1カップ
・白だし 小さじ2杯
・大根 (根と葉) 1/4本
・白菜 2~3枚
・水 200ml
*お好みでピザチーズを加えると、満足度が高くなります◎
作り方
1:炊飯器にもち米1カップを入れ、180mlの水で炊く
2:白だし・大根・白菜・水を鍋にいれて加熱
3:沸騰したら、弱火で10~15分 煮こんで完成。
チーズを加えるなら、火を止める2~3分前にふりかけるのがおすすめ。ほどよく蕩けて、クリーミーに仕上がります。味は全体的にアッサリめですが、もち麦のモチモチ食感で満足度は高めです。
2:炊飯器で簡単 ヘルシー参鶏湯
ダイエットスープと呼ばれる「参鶏湯 (サムゲタン)」も、もち麦と相性バッチリ。鶏肉から、筋肉の元になる「たんぱく質」、生姜から、燃焼の燃焼・分解に効果的な「ジンゲロン」を摂ることができます。
材料
・もち麦 大さじ1杯
・鶏手羽元 2~3本
・長ネギ 1/4本
・鶏がらスープ (パウダー)
・にんにく1かけら (チューブも可)
・生姜 1かけら (チューブも可)
・水 1カップ
・酒 大さじ1
作り方
1:鶏手羽元と、薄切りにした長ネギを用意する。
(*鶏手羽元は、塩や塩麹などで揉んでおくと、味がしみて美味しくなる)
2:炊飯器に、水・もち麦・長ネギ・鶏がらスープ・生姜・ニンニクを投入する。
3:その上に鶏手羽元を乗せる。
4:炊飯器のフタをしめ、白米と同じ「炊飯モード」のスイッチを押す
5:炊き上がったら完成。
炊飯器調理によって、炊飯とスープ作りが同時に行えるのも高ポイント。洗い物が少なく済みます。また、スイッチひとつで作れるので、料理初心者でも失敗しにくいタイプと言えるでしょう。
3:こってり美味しい トマトスープ
「ダイエット」中だからって、アッサリした料理はイヤ。そんな時におすすめしたいのが、こってりめのトマトスープです。
トマトには抗酸化成分(=活性酸素の働きをおさえる)・リコピンがあり、美肌やアンチエイジングへの効果も期待できます。
活性酸素は、呼吸時に取り入れる酸素の1つ。適量なら有害物質をやっつけてくれますが、多く取り込むと肌細胞にダメージを与えて、シミ・シワなど肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
材料
・もち麦 大さじ1
・玉ネギ 1/4
・トマト缶 1缶
・ビーンズ缶 1缶
・コンソメ 小さじ2
・ニンジン 1/4
・水 2カップ
作り方
1:ニンジン・玉ネギを食べやすいサイズに切り刻む。
2:水2カップを鍋に入れて、沸騰させる
3:沸騰後、コンソメ・ニンジン・玉ネギを投入。煮立ったらアクを取る。
4:トマト缶を入れる。
5:仕上げにビーンズ缶ともち麦を追加する。
6:1分ほど煮たら完成。
ニンジンやトマトには、抗酸化作用。玉ネギには、血液をサラサラにする効果があると考えられています。また、ビーンズ缶の豆 (インゲンマメなど)には、ゴボウの約3倍の食物繊維が含まれているそうです。
このような素材をたっぷり含む「もち麦トマトスープ」を飲むことで、食べながらの代謝アップや、効率的な痩せ効果も期待できるでしょう。
忙しい人必見|市販で美味しいもち麦スープ
もち麦がダイエットに良いのは分かるけど、忙しくて料理を作るヒマがない……
そんな時には、市販のダイエットスープを利用するのもおすすめです。近年ダイエット効果で話題になったもち麦は、ヘルシーなスープとして、「インスタント食品」でも採用されています。
その中でも、セブンイレブンの「生姜香る和風スープ もち麦入り」、アイエーフーズの「スープで食べる もち麦入り蒟蒻ヌードル」が代表的。ヘルシースープにもち麦を添えて、満足感&美容に嬉しい栄養バランスを保っています。
近所のお店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
市販のおすすめもち麦スープはこちら♪
スープで食べるもち麦入り 蒟蒻ヌードル
【価格】160円 (1食)
食物繊維たっぷりの蒟蒻ヌードルに、ヘルシーなもち麦を添えたスープ。低糖質でも満足度が高く、ダイエットのお伴にピッタリです。
スープの味わいは、トマト・オニオン・和風鶏だしの3種から選べます。
「もち麦」で美味しくラク痩せを狙おう♡
もち麦を使ったスープダイエット、いかがでしたか?
「正しい食べ方」というと大げさですが、食べ過ぎないこと。そして、朝・夕方といったタイミングに食べること。この2点を押さえればOKです。1日に摂取するカロリーや糖質がカットされるので、減量効果が期待できます。
また、「もち麦を炊いたり、スープを作ったりする暇がない」という人も、心配ご無用。最近は市販のもち麦スープも増加しているので、手軽に作ることも可能です。
「毎食ダイエットメニューは無理……」と言う方なら、まずは1日1食からでOK。いつもの食事を「もち麦スープ」に置き換えて、ラク痩せを狙っちゃいましょう!