最強のアンチエイジング ヒルロイドの代わりになる薬クリーム

最強のアンチエイジング-ヒルロイドの代わりになる薬クリーム

あなたはヒルロイドクリームという薬をご存知ですか?
この記事に辿り着いたということは、きっと使ったことがある人か、もしくは使いたくて気になっている人だと思いますが、たまたま辿り着いてしまったヒルロイドを知らない人にも是非読んでいただきたいです。

ヒルロイドは、アトピー性皮膚炎など乾燥した皮膚の治療薬です。
この薬は皮膚科で処方されるクリームなのですが、ネットなど一部の美容界では最強のアンチエイジングクリームとしてとても人気になっています。

最強のアンチエイジング ヒルロイドの代わりになる薬クリーム
↑ヒルロイドソフト軟膏(クリーム)
私は処方されていませんが、ローションタイプもあります。

今回は、そんなヒルロイドのお話しをしていこうと思います。

もくじ
➡ヒルロイドを化粧品代わりに使う人が増えて深刻な問題に!
➡薬と化粧品の違いとは?
➡ヒルロイドの代わりに使える市販クリーム
➡保険を使って美容目的で薬を処方してもらうのは「違法」
➡ヒルロイドが保険適用外になる話も・・・
➡SNSで悲痛な訴え…治療薬を化粧品として使わないで…
➡広めた口コミを削除・訂正して、問題を教えてあげて
➡クレーマー?恥ずかしい人にはなりたくない
➡おわりに

 

究極のアンチエイジングクリーム!?ヒルロイドを化粧品代わりに使う人が増えて深刻な問題に!


実は今、ヒルロイドをアンチエイジングなどの美容目的で使用する人が増えて大きな問題になっています。
美容雑誌でモデルさんが使っているのが紹介されていたり、SNSでヒルロイドは高級化粧品より効果があるとか、最強のアンチエイジングクリームだ、なんていう口コミが広まってしまったようなのです。

あたかも化粧品のような認識で広まっていますが、ヒルロイドは病的な皮膚の乾燥を【治療】する為の薬ですので、それを化粧品の代わりに使われてしまうと、本当にアトピーなどの皮膚疾患でヒルロイドを使っている人たちは大変困ってしまいます。
この問題はニュースにもなり、SNSでも皮膚科医や皮膚科に通う人やの多くが、私も困っている!と共感し大拡散されました。
何で困るの?と思った人は、記事の最後の方で詳しく書いてありますので是非最後まで読んでください。

薬と化粧品の違いとは?

考える女性
薬と化粧品の違いを以下に簡単にまとめてみました。

医薬品 (薬)

医薬品は、病気を治すのが目的です。
医薬品をさらに細かく分類すると、次のようになります。

  • 医療用医薬品
    市販では手に入らず、医師による診断と処方箋が必要なもの。
    ヒルロイドは医療用医薬品です。
  • 要指導医薬品
    ドラッグストアなどで購入できるが、薬剤師による書面での説明が義務づけられているもの。
  • 第1類医薬品
    ドラッグストアなどで購入できるが、副作用、相互作用などの項目で特に注意を要するもの。
  • 第2類医薬品
    ドラッグストアなどで購入できるが、副作用、相互作用などの項目で注意を要するもの。
    例えば風邪薬や頭痛薬など日常生活の中でよく使われている薬は第2類医薬品です。
  • 第3類医薬品
    第1、第2類医薬品に相当しないもの。
    ビタミン剤などは大体は第3類医薬品です。

化粧品

化粧品は、清潔さや美しさを求めるものです。
化粧品売り場に売られている顔に使う化粧水や乳液などの他、石鹸やシャンプーや歯磨き粉なども化粧品になります。

医薬部外品

医薬部外品は化粧品を買う時よく目にすると思います。
医薬品に似ていますが実は別物で、治療ではなく予防を目的としたものです。
薬と化粧品の中間みたいな存在で、化粧品に『薬用』と書かれているものは医薬部外品です。
例えば薬用リップクリームなどです。

このように、薬と化粧品は違うものです。
薬は治療が必要な人が使うべきものであり、何年先もキレイで居たい!今よりもっともっとスベスベお肌になりたい!という目的で使うものではないということです。

ヒルロイドの代わりに使える市販クリーム

クリームを塗る女性
『ヒルロイドクリーム気にってたのに~!』『ヒルロイドの代わりに何を使おうかしら…。』とお困りの方は、ヒルロイドの代用品として使える市販薬がおすすめです!

最強のアンチエイジング ヒルロイドの代わりになる薬クリーム
ヒルロイドの有効成分は『ヘパリン類似物質』という成分です。
ヘパリン類似物質は、非ステロイド性で安全性が高く、赤ちゃんにも処方されます。
保湿の他に、血行促進や抗炎症作用があります。

このヘパリン類似物質が入っている市販の商品を探してみました!
同時に、ヘパリン類似物質は入っていないけれど、長年ヒルロイドにお世話になっているアトピーの私が実際に使っていて肌のコンディション維持に効果を感じ愛用している商品も一緒に紹介します。
※ヒルロイドソフト軟膏はヘパリン類似物質0.3%(100g中0.3g)配合です。

ヘパリン類似物質配合

HPクリーム

【第2類医薬品】ヘパリン類似物質0.3%配合
60g 1,700円前後
ヒルドイドソフトと同じ有効成分が入った保湿クリームです。
グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社というとても長い名前の会社が販売している乾燥性皮ふ炎治療薬です。
慢性的に乾燥した肌に使えます。
使用感もベタベタ感が少なく、ヒルロイドクリームに似ているのでとてもおすすめです。
顔面にある傷あと、やけどのあとには使用できません。

ヘパリン類似物質配合

小林製薬「アットノン」シリーズ

【第2類医薬品】ヘパリン類似物質0.3%配合
・EXクリーム 15g 1,404円
・EXジェル 15g 1,404円
・コンシーラータイプ 10g 1,404円
ヒルドイドと同じ有効成分が入った、保湿と傷の修復が売りの薬です。

EXクリーム、EXジェル、コンシーラータイプと使用感が異なるので、好みのものを選べるのが魅力です。

ベタベタさせたくない人や真夏はジェルタイプがさっぱり使えておすすめです。
とくにコンシーラータイプは傷あと・やけどのあとを隠しながら治すという商品です。
できものの痕など気になる部分がある人は、他の保湿クリームではなかなか得られない効果が期待できるのでは?と思います。
ちなみに、子供の場合は「生後6ヶ月くらいから、皮膚の弱いお子様にはクリームタイプをおすすめします」と公式サイトに記載されています。

※アットノンシリーズには、2018年の春に発売したばかりの『アットノン アオキュア』という商品もあります。
こちらは成分が他のアットノンとは違うので注意してください。

ヘパリン類似物質配合

hifMade ヒフメイド油性クリーム

【第2類医薬品】ヘパリン類似物質0.3%配合
50g 1,980円
ヒルドイドと同じ有効成分が入ったクリームです。
こちらも公式サイトに『生後6ヵ月を目安に赤ちゃんにもご使用いただけます。』と書かれているので、子供が乾燥肌だけどなかなか皮膚科に行くことが出来ないというママさんにもおすすめです。
アットノンと比べると、より乾燥に特化している印象で、油性クリームですが、ベタベタした感じでは無く、濃厚でよく伸びます。
公式の言葉を借りるなら、バターのような使用感。
カサカサが酷い人におすすめです。
顔面のきず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱりには使用できません。

ヘパリン類似物質配合

ピアソンHPクリーム

【第2類医薬品】ヘパリン類似物質0.3%配合
50g 1,000円前後

 

ヘパリン類似物質配合のローションを探している方はこちら↓

ローションタイプ

HPローション 

【第2類医薬品】ヘパリン類似物質0.3%配合
50mL 2,000円前後
アルコール無配合。

ヒルドイドと同じ有効成分が入った、ローションタイプの乾燥性皮ふ炎治療薬です。

ローションタイプ

ピアソンHPローション

【第2類医薬品】ヘパリン類似物質0.3%配合
50g 1,000円前後
ヒルドイドと同じ有効成分が入った、ローションタイプの皮膚保湿剤です。

ヘパリン類似物質は使われていないけれど、保湿力が高くガサガサの肌をつるんとしてくれる、私が愛用しているおすすめスキンケア↓

私のおすすめ

アトピスマイル

【医薬部外品】
クリーム50g(約2ヶ月分)4,500円+税

クリーム25g(約1ヶ月分)2,500円+税
定期価格は4,050円+税/2,250円+税
アトピー肌で悩んでいる人のために開発された、ドライスキン・乾燥肌の人のための薬用スキンケアです。
皮膚水分保持能を改善する
『ライスパワーNo11』という成分が配合されています。
ヘパリン類似物質は配合されていませんが、粉ふき系の乾燥に大変強いクリームです。
ヒルロイド同様に全身に使えます。
ヒルロイドの必要性が低い人のカサカサ肌にとてもおすすめです。
ボディローションや入浴剤、石鹸の販売もあります。
レビューを見に行く

 

保険を使って美容目的で薬を処方してもらうのは「違法」

ダメ!
ヒルロイドがここまで美容クリームとして人気になってしまったのは、『安さ』も理由の一つだと思います。
高級クリームよりも効果が高いと口コミが広まったヒルロイドは、ヒルドイドソフト軟膏25gの1本あたりの自己負担額は、診察代と全てを合わせて1500円程度なんです。
とても美肌効果のあるクリームだと思うと安いですよね。
さらに、1度の受診でさくさんの量を処方してもらえば、ヒルドイド1本あたりの単価はもっと安くなります。

こんなに安く手に入るのは、もちろん保険がきいているからなのですが…。
しかし実は、国民健康保険法や健康保険法では、保険の適用は病気、ケガ、出産、死亡が対象で、美容目的の場合は保険適用外なんです。
要するに、美容目的でヒルロイドを処方してもらう事は、違法ということになります。

もしヒルロイドが、市販の薬だとしたら全く問題はありません。
全額自己負担ですから。
しかしヒルロイドは健康保険が適用されている医療用医薬品なので、自己負担額以上に保険料や税金が使われ、健康保険財政を圧迫する原因となっています。
私がニュースを見た時のデータでは、美容目的での必要性の低いヘパリン類似物質の処方が全国で年間93億円にのぼる推計、だそうです。
たかだか1人数千円の負担額も積もり積もって93億円…。
それだけ美容目的でヒルロイドを求める人が多いという事でもあり、美容雑誌や口コミの影響がいかに大きいかも物語っています。

ヒルロイドが保険適用外になる話も・・・

診察する医者
ヒルロイド問題が浮上してきた頃、あまりに美容目的でヒルロイドを求める人が増えすぎたことが原因で、ヒルロイドが保険適用外になるという噂が広まりました。
この噂を聞いて、美容目的ではなく本当にヒルロイドを必要としている人たちは、驚きと不安と怒りを抱きました。
私もその一人です。
なぜ美容目的の人達がいけないのに、自分まで負担を増やされなければならないの!?と。

ただ、よくよく調べてみると、『病名が皮膚乾燥症で、ヒルロイドの他に外用薬や抗ヒスタミン薬が同時処方されていない場合は、保険適用から除外する』という話だったので、少しホッとしたのですが…。
私もそうですが、本当に治療が必要な皮膚の人は、ヒルロイドの他に塗り薬や飲み薬が同時に処方されることが多いと思います。
それでも、最近調子が良いから保湿剤(ヒルロイド)だけ欲しいということだって無いわけではありません。
もし今後本当に、ヒルドイド単体での処方は保険適用外ということが現実となったとしたら、やはり困る人は少なくないのではないかと思います。

最強のアンチエイジング ヒルロイドの代わりになる薬クリーム
↑私はヒルロイドの他、外用薬と飲み薬を貰ってます。

もしヒルロイドが全額自己負担になりお財布的に購入できなくなったとしても、美容目的の人はヒルロイドを諦めればいい話ですが、皮膚疾患がある人はそうはいきません。

SNSで悲痛な訴え…治療薬を化粧品として使わないで…

頬の赤い女の子
私がヒルロイド美容目的での使用問題を知ったのは今から1年近く前ですが、最近またツイッターで悲痛な訴えを目撃しました。
写真付きで【拡散お願いします】と書かれたそのツイートの主は、小さな赤ちゃんのいるママさん。
写真の赤ちゃんの肌は誰がどう見てもカサカサな乾燥肌。
粉をふき赤くなったお顔やお腹がとても痒そうでした。
そして、ツイートには、肌の弱い息子に必要な保湿剤(ヒルロイド)の処方が少なくて困っていると…。
ヒルロイドを化粧品代わりに使う人が増えた事で、数が出せなくなってしまったとお医者さんに言われたようなのです。

子供が居る方ならよくわかると思いますが、赤ちゃんを連れて出かけるのってとても大変なんですよね。
しかも病院は待ち時間があるし、皮膚科ってめちゃくちゃ混むんですよね。
処方される薬が少ないと、病院へ通う回数を増やさねばなりません。

私は子供は居ませんが、大人だって待ち時間は退屈ですし、じっと座りっぱなしでいるのも辛いです。
混雑している日はイスに座ることもできず2時間近く立つはめになることも…。
きっと幼い子供にとっては大人以上にもっと苦痛な時間ですよね。
実は私は待ち時間が嫌で、薬はかなりケチって長持ちさせたり、これはもう医者に行かなきゃだめだ!という状態になるまで受診しなかったりします…。(※本当はいけません)

このように、薬を化粧品代わりに使う人が増えしまうと、本当に薬を必要としている人がとても困ってしまうのです。
単純に待ち時間も増えるし…。
ツイートの赤ちゃんのように、顔だけでなく全身が乾燥していたとしたら、ヒルロイドチューブ1本はあっという間になくなってしまいます。

敏感肌の女性/肌荒れ
あなたの肌は本当に皮膚科に行かなければならないほど乾燥したり爛れたりしていますか?
治療が必要な状態ですか?
市販の化粧品で対応できませんか?

第三者から見たら美容目的に思われても、『私は本当にカサカサで悩んでるの!』という人も居るでしょう。
感じ方は個人差があるので難しいところだとは思うのですが…。

最強のアンチエイジング ヒルロイドの代わりになる薬クリーム

最強のアンチエイジング ヒルロイドの代わりになる薬クリーム
↑ちなみにヒルロイドを処方されている私のアトピーはこんな感じです。
見慣れない人にとっては、ちょっとグロいかもしれないので軽くぼかしましたが、こんなふうにブツブツやグジュグジュが腕や脚に広がっています。
私の中では写真の状態はまだ軽い方なので、今は受診はぜす様子見…。
それでも痒み止めを飲まなければ、痒くてよく夜中に目が覚めます。
爪は伸ばせません。
掻いた時に爪がシャベルのような役割を果たしてしまい、皮膚が抉られて悪化してしまうからです。
朝起きたら寝ている間に無意識に掻きむしっていて、指先がやシーツが血で茶色く染まっていることは日常です。(しかもシーツについた血って洗っても落ちない!涙)
冬はフローリングが皮膚の粉だらけになったり…。
手を洗って清潔にしないとトビヒします。
トビヒが始まると患部からベタベタした汁が出て24時間不快感が続きます。

幸い私は手と脚にアトピーが出やすく、顔は乾燥しやすくはありますが湿疹はできにくい体質です。
でも、私の皮膚よりももっと酷いブツブツやグジュグジュが、顔に出やすい人も居ます。

広めた口コミを削除・訂正して、問題を教えてあげて


ヒルロイドの美容目的使用が問題になってからだいぶ月日が経ちましたが、SNSを見ると、未だにヒルロイドの美容目的と思われる投稿が見られます。
お洒落に加工されたヒルロイドの写真、ヒルロイドを持って笑顔の自撮り。
『これまぢ最高!』『ツルツルになるよ♪』という口コミ。

もしかしたら、ヒルロイドを化粧品代わりに使う事が深刻な問題になっていると気づいていないだけなのかもしれません。
でも、問題を知ったあなたは、もし過去に同じような投稿をSNSで発信していたとしたら、是非その投稿を訂正してもらいたいです。
『美容目的での使用は禁止みたいです。』と。
訂正が出来ない場合は投稿を削除するだけでも構いません。
でないと、問題を知らずにその投稿を見た人が、後から後からヒルロイドを美容目的で求めてしまう可能性があるからです。

友達とのおしゃべりの中でヒルロイドの話題が出たら、是非この問題を教えてあげてください。
違法みたいだから、代わりに似た成分の市販薬があるよ!と。

クレーマー?恥ずかしい人にはなりたくない

仲の悪い二人
ヒルロイドの美容目的使用は診断をするお医者さん達も困っているみたいです。
ヒルロイドの必要性は無いと感じても、患者さんから乾燥が気になる、痒いと言われて、不本意ながら仕方なくヒルロイドを処方しているお医者さんも少なくないようなのです。

中には、処方して欲しいと患者さんから頼まれても必要性を感じなければ処方しないしキッパリ断っているお医者さんや、適切な処方が出来るよう対策をしている病院もあるようですが…。
断られた患者さんの中には「他の病院では処方してくれたのに!」と怒りだしてしまう人や、「あそこの医者はヤブよ」と報復と思われる噂を流したり、ネットの口コミに病院の悪口を書いてしまう人なども居るのだそう。

こういう人の話を聞くと、何だか恥ずかしくなりますよね。

おわりに

スキンケアをする女性
ヒルロイドを化粧品代わりに使っている自覚があり、頭では(自分は治療するほどではない)とわかっていながらも、なかなかヒルロイドを離せないという人も居ると思います。

何故かと言うと、実際にヒルロイドは乾燥に効くからです。
病的にガサガサな肌をつるんとした肌に戻してくれる“薬”ですから、少しくらいのカサカサならすぐにつるんとさせてくれます。
効果だって普通の化粧品よりはずっと実感しやすいです。
皮膚疾患が無い人なら、かなりコンディションの良い肌になるのではないでしょうか。
1度使ってしまったら、どうしても継続して使いたくなってしまうのではないかと思います。

でも、化粧品代わりのヒルロイド使用は、皮膚トラブルに悩んでいる人は本当に困っているので。。。
自分の肌にはヒルロイドは必要ないと思われた方は、是非ここで紹介した市販薬をお試しいただきたいです!







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