今年は今までにない豪雨に見舞われ、日本各地で大変な被害がでました。
年々、異常気象が加速しています。
私が子どもの頃は、ゲリラ豪雨などという雨はなかったですし、変な時期に台風が来ることも、暑さで人が亡くなることも、なかったように思います。
これから世界はどうなって行くのか、不安を感じますね。
さて、その異常気象の影響はくせ毛の人たちにも多大なる被害を与えています。
雨が続いたばかりに、くせは暴れ放題。
雨がやっとやんだと思ったら、今度は猛暑で汗が止まらず、くせは爆発。
私の勤めるサロンでは縮毛矯正をかけに来られる方が連日増えています。
くせ毛を抑えるには縮毛矯正が効果的だけど・・・
完全にくせ毛を抑えてしまうには、縮毛矯正の力を借りるしかありません。
くせの具合にもよりますが、かけてしまえば広がりやうねりは綺麗に収まります。
手入れも乾かすだけでいいので、本当に楽になるでしょう。
ですが、最近は縮毛矯正を卒業したい、なるべく縮毛矯正には頼りたくないという方が増えてきたように感じます。
理由は様々ですが、ピンピンに真っ直ぐになるのが嫌という方や、ボリュームが完全に無くなるのが嫌、動きがないから飽きる、ダメージが大きい・・・などの声が多いです。
たしかに、縮毛矯正には遊びがない為、スタイルを楽しむということは叶わないことがほとんどです。
くせ毛には種類がある
くせ毛にもいろいろあって、くせの形状や強さによってはくせを生かせる場合もあります。
1.波状毛
波のようなうねり。
ゆるーいウエーブから三つ編みをほどいたようなくせまで強さはそれぞれで、髪の内側だけにうねりが出るという人もいます。
波状毛は湿気に弱いため、雨の日や汗をかいた時などにくせの部分が膨らんで広がります。
くせ毛で悩む方の多くがこの波状毛の分類に入ります。
2.捻転毛
毛自体が捻れながら伸びてくるくせ。
一見真っ直ぐに見えても、手触りがジリジリしています。
このくせは縮毛矯正では真っ直ぐにならないケースもあります。
3.連球毛
連球毛は毛の太さが均一でなく、太いところや細いところなど凸凹した形状のくせです。
これも一見真っ直ぐに見えます。
でも手触りがゴワゴワする事と、毛が切れやすいという特徴があります。
これも縮毛矯正では治らないケースがあります。
4.縮毛
縮毛というのは、外国人に多く見られるくせ毛でチリチリとしたアフロヘアのようなくせが特徴です。
そもそも縮毛矯正はこの縮毛を真っ直ぐにするための技術であるため、このくせは縮毛矯正で綺麗に真っ直ぐになります。
このように、くせの形状はいろいろな種類があります。
くせの種類や強さによっては、短くしない方がいいという場合もある反面、短くした方が調子が良くなるという場合もあります。
さらには、部分的に矯正矯正をすれば、短くしても大丈夫なケースもあります。
どのようなくせの状態かは1度美容院で相談する必要があります。
短くするならこの髪型
断然、ボブスタイルがいいと思います。
短いとはいえ、たくさん段が入っているようなスタイルは広がりを助長させます。
肩から肩少し上くらいのボブで、くせの具合を見ながら量は調整するのが良いと思います。
肩につくくらいであれば、ギリギリ縛れる長さでもあるので、どうにもならない日はまとめてしまえばいいということも踏まえて、それくらいの長さにするのもいいかもしれませんね。
毛質が柔らかくて細い場合は、思い切ってショートカットにした方が楽だというケースもあります。
かなり短くしてかなり軽くしてしまった方がくせがパーマの代わりになる為ボリュームのあるバランスのいいスタイルになります。
ある程度ドライヤーなどで言うことを聞いてくれる波状毛の方は、1度勇気を出してばっさり切ってみても良いかもしれません。
短くしたらいつもよりケアを
縮毛矯正をすれば、乾かすだけでいいのでかなり楽になります。
ですが、くせを残してさらに短くするという決断をしたのなら、それなりに手がかかるということも覚悟しておきましょう。
やはり、天候などによって広がりますし、うねります。
少しでも伸びてくると量がかなり気になってしまいます。
毎日のヘアケアにプラスして、美容院でカットするのも今までよりはマメにした方がいいと思います。
やっぱり面倒だ、と思うかもしれません。
ですが、ケアに関してはどんな髪質でも同じことです。
この機会にヘアケアの習慣をつけると思って頑張ってみてはいかがでしょうか。
シャンプーをくせ毛用に変えてみる、ベース剤を重さの出るオイルタイプに変えてみるだけでも全然違います。
また、スタイリング剤の力を借りることで広がりを抑制することも出来ます。
短くした場合は、スタイリング剤をつけてあげた方が1日気にならないと思います。
ヘアケア〜スタイリングのポイント
シャンプーはまとまるタイプを選ぶ
くせ毛用というものを使うのもいいと思いますが、普通のシャンプーならばさっぱりスッキリするようなものではなく、しっとりまとまるタイプのものを選んでください。
洗浄成分は、なるべく優しいものを選んでください。
洗浄成分が強いものは、乾燥や過剰な皮脂の分泌を誘発してしまうため、くせが強くなってしまう可能性があります。
アミノ酸系などのマイルドなものを選んで使うようにしてください。
トリートメントは重めのクリームタイプがおすすめ
これは髪質にもよりますが、やはり軽いよりは重い方が適していると思います。
洗い流すトリートメントも大切ですが、くせ毛はどちらかといえば乾燥した毛質の方が多いので、洗い流さないトリートメントに重点を置いてあげた方がいいです。
乾燥を防ぐには、水分と油分が同じくらいの割合で補給出来るのが理想的です。
ミストは蒸発してしまう為オススメ出来ません。
1番いいのはクリームタイプのもので、なるべくしっとりするもの。
もしくはオイルタイプのクリーム。
濡れた状態でしっかり全体につけてから1度ブラッシングをして乾かすと完璧です。
ドライはしっかりと!
髪の毛に水分がある状態は、くせ毛が自由にのびのびと出来るため、広がりや爆発の原因となります。
乾かすのが面倒だと言って半乾きのまま寝てしまう方がいますが、朝爆発して直すのが大変な上、髪の毛が布団や枕との摩擦で傷むために乾燥が加速しさらにくせを悪化させることは否定できません。
くせ毛の手入れで1番重要なことはドライです。
ただ適当に乾かすのも、きちんと乾いているならさほど問題ありませんが、くせをある程度伸ばしながらきちんとブロー出来れば朝は寝癖や広がりを直す手間が軽減します。
ブラシを使うようなブローでなくても大丈夫です。
手ぐしでしっかり髪の毛を整えるように乾かしてあげるとくせはまとまりやすいです。
美容院で、美容師さんがあなたの髪の毛をどのように乾かしているのかを観察してみてください。
聞けるようならば、乾かし方を教えてもらうと良いと思います。
スタイリング剤はオイルやオイルバームが使える!
最近、オイルやオイルバームをスタイリング剤として使用するスタイルが流行っていますよね。
くせをゆるく生かし、尚且つボリュームを抑えるにはこのオイルやオイルバームはとても使えるアイテムだと言えます。
オイルはつけすぎるとベタべタしますので、大量に使うのはオススメ出来ませんが、適量を毛先だけではなく、広がりが気になる部分の髪の中側につけます。
表面にベタっとおさえつけるようにつけても、中からくせは広がってきますので、手のひら全体や指の間までオイルを伸ばして髪の内側に手ぐしを入れるようにつけてあげてください。
広がりがひどい場所なら、表面の髪の毛をめくった中側にベタっとおさえつけるのはOKです。
オイルバームなどではとてもじゃないけど収まらないわ!という方は、セット力の強いワックスを同じように使用するのがオススメです。
さらに固めてしまいたいような場所は、ハードすぎないジェルワックスなどを使うのもいいですね。
くせをパーマのように生かしてしまいたいという方は、ムースがいいと思います。
ムースにもいろいろ種類があると思いますが、固まりすぎない泡がしっかりしたタイプのものがオススメです。
柔らかい水っぽいムースでは、あまりくせを収める力がありませんので、セット力の強いムースを選ぶようにしてください。
くせ毛はあなたにしかできないスタイル
「くせ毛はあなたにしかできないスタイル」という素敵なことを言っていた美容師さんがいました。
ショートヘアはくせの少ない人がすると、ボリュームがないために幼い印象になりがちなスタイルです。
なので、ショートヘアは多少のパーマっ気があった方が素敵に仕上がります。
くせ毛は天然パーマとも呼ばれる、その人だけのパーマみたいなものです。
重く長くして押さえ込んでしまうよりも、短く軽くした方が扱いやすくスタイルとしてもより良い方向に持っていけるケースが結構あります。
くせ毛で長年縮毛矯正をし続けている方は大体いつか飽きという壁にぶつかります。
髪型を楽しむという選択肢がないからです。
でも、ばっさり切るというのはかなり勇気がいるもので、本当に切っても大丈夫か不安で仕方ないと思います。
切るのは一瞬です。
切ってしまうのは簡単に出来ます。
なので、よくよく考えて、美容師さんと相談して決めましょう。
おわりに
暑い時期は特に長い方が汗などの湿気を含んでしまう為、扱いにくくなるかと思います。
いろいろネットで調べてみると、くせ毛のショートを推進する美容師さんは結構います。
わたし自身もその1人です。
実際にばっさり切って髪の毛のストレスから解放されたという方はたくさん見ています。
短い分、くせを対処しやすいというのは本当です。
全ての方に当てはまる訳ではありませんが、生かせるくせで悩んでいる方は、1度ショートにチャレンジしてみるのもありではないかなと思います。
必ず切った際は、手入れの方法や髪質に合ったシャンプー、トリートメント、スタイリング剤などのアドバイスをもらってくださいね!