- ニキビが痛くて痛くて……今すぐどうにかしたい!
- いつもと違って治りが遅い気がする…。
そのニキビ、大きくポコッと膨れていて、触るとちょっと硬くないですか?
もしそうなら、しこりニキビができているかもしれません。
ニキビには黄ニキビ、赤ニキビなど種類がありますが、しこりニキビは一番厄介で治りにくいニキビです。
もし今、「痛いし目立つし潰しちゃおうかな…。」と思っている人、絶対に潰さないでください!
潰すと大きく跡に残ってしまう可能性大です!
痛くて硬い・・・しこりニキビが出来上がるまで
しこりニキビは、赤ニキビや黄ニキビがさらに炎症を起こして悪化したものです。
ニキビは次のような過程で悪化していきます。
ニキビの事を知ることは、スキンケアをしていくうえでも大切ですので、改めて確認してみてください。
ニキビの経過
- 微小面皰(びしょうめんぽう)
肉眼では確認できませんが、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まっている状態です。
「ニキビの卵」とも言われます。
↓
- 白ニキビ
化膿や炎症はまだ起きていませんが、毛穴の中でさらに皮脂が溜まってアクネ菌が増殖をしている状態です。
皮膚表面に白くて小さいポツンとしたものが肉眼で確認できます。
痛みは無く、鼻の頭やおでこ、Tゾーンなどによく見られます。
↓
- 黒ニキビ
白ニキビと同様に化膿や炎症はまだ起きていませんが、毛穴の中に皮脂が溜まっています。
白ニキビは毛穴が閉じていますが黒ニキビは毛穴が開いていて、詰まった皮脂が古くなって酸化し、黒く変色してしまった状態です。
痛みはありませんが、肌表面がザラザラしたりイチゴ鼻に見えるのは黒ニキビが原因です。
↓
- 赤ニキビ
白ニキビ・黒ニキビがさらに悪化し、詰まった毛穴の中でアクネ菌が皮脂を餌に増殖、炎症を起こし赤く腫れた状態です。
触ると膨らんでいて痛みます。
↓
- 黄ニキビ
赤ニキビの腫れが悪化し、化膿して膿が溜まった状態です。
膨れた皮膚が破れて膿が出てきたりすることもあります。
痛みを伴う場合もあれば、膿が出て痛みが落ち着くこともあります。
↓
- しこりニキビ
ニキビの最終段階です。
ここまで酷くなる前に落ち着けば良いのですが、赤ニキビや黄ニキビがさらに炎症してしまうとしこりニキビとなります。
皮膚の下には膿や血が溜まっていて、皮膚正面は赤く大きく膨れあがった状態です。
触れると酷く痛み、硬いしこりを感じます。
このように、しこりニキビは突然出来るわけでは無く、一般的なニキビが悪化してできます。
跡に残りやすいから早めの皮膚科受診を!
残念ですが、しこりニキビまで悪化してしまうと、炎症が治まり腫れが引いても跡が残ってしまう可能性が高くなります。
炎症が深いと色素沈着だけでなく、皮膚が窪んでしまったり、盛り上がってしまったり、ケロイドのように皮膚が引きつってしまうことも。
ですから、なるべく白ニキビができた早い段階で、ニキビの原因になりやすい生活やスキンケアをしていないかを振り返り、ニキビを悪化させないことが大切なのです。
もしニキビが悪化し始めてしまったら、早い段階で皮膚科を受診して薬を貰うのが一番です!
皮膚科は混むことが多いので、なかなか時間が取れないという人も居ると思います。
でも、ニキビが出来易い人ほど、1度受診して薬を貰っておいた方が良いです。
少し多めに処方してもらえれば、また違うニキビができた時に使えますしね♪
しこりニキビは潰さず治癒を待つこと!
しこりニキビが酷くなってしまった時は、皮膚科へ行くのが一番ですが、すぐに病院へ行くことができない時は「刺激しない」ことです。
酷く炎症を起こしたニキビは、傷ついた内部を癒すためにコラーゲンなどの繊維組織が生成されています。
それが傷口をくっつけて新しい皮膚へと治していくのですが、まだ治りきる前に潰すなどの刺激を与えると、傷が更に深くなって治癒が遅れたり繊維が固まってしまったりして跡になる可能性がより高くなってしまいます。
もともと炎症が酷かったところに、さらに傷を抉れば跡に残りやすくなるのは当たり前ですよね。
しこりニキビができたら、しっかりと保湿をして、肌に負担になる生活をしないよう心がける事です。
潰したり刺激したことで一生残ってしまう跡になる可能性もあります。
こうなったら跡を消すためには美容外科などで特別な治療を受けるしかありません。
しこりニキビを潰すとこうなる
実は私はしこりニキビを潰してしまった事があります。
そして残念ながらくっきり跡に残ってしまいました。
もともとはニキビができにくい体質なのですが、肺炎にかかって寝込んだ時に右側の頬ばかりに3つも同時にニキビができてしまいました。
赤ニキビからさらに悪化したしこりのあるニキビで痛みがありました。
体調も悪いのにニキビも痛いし…。
ニキビは潰したらいけないとはわかっていましたが、不快感が我慢できずどうしても早く楽になりたくて、パンパンに腫れた中身を出してしまいたくなってしまったんですね。
▲しこりニキビを潰して残った跡
潰した結果は上手く中身が出せず、少しの膿と血が出ただけでしこりは消えませんでした。
見た目はさらに赤みが広がって目立ってしまいました。
その後3週間経っても痛みは残り、一ヶ月以上かけてようやく皮膚表面はつるっと治ってきましたが、痛みはかなり長い時間残っていました。
そして色素沈着としこりもしっかり残ってしまいました。
線維組織が硬く残ってしまったんだと思います。
一生残る傷かどうかはまだわかりませんが、この跡はこの先もそう簡単には消えないでしょう。
しこりニキビの正しいケア方法 ノンコメドジェニックがおすすめ!
できれば、赤く腫れている部分のメイクはしない方が良いです。
もしメイクをしない時も洗わないと不衛生なので、擦らない様に優しく洗顔してください。
洗顔料が残っているのも良くないので、しっかり洗い流します。
洗顔後は化粧水をつけてしっかり保湿します。
よくオロナインやクリームなどを塗ると治ると言われたりしますが、しこりニキビにまで悪化して痛みがある時は病院で処方された薬以外は塗らない方が良いです。
保湿にはノンコメドジェニック化粧品がおすすめです。
ノンコメドジェニックとは、ノンコメドジェニック テストをクリアしている化粧品・コスメのことで、簡単に言えばニキビの原因を作らないようにする化粧品です。
あくまでニキビができやすい肌を改善するのに良い化粧品で、出来たニキビを治療してくれるわけではありませんが、ニキビ菌の繁殖を防いでくれるので、これ以上ニキビを増やさなためにもノンコメドジェニックを選ぶと良いと思います。
ノンコメドジェニックは、NOV、ルナメアなどがあります。
ノンコメドジェニック
ルナメアAC
大人の毛穴・ニキビ化粧品です。
合成着色料不使用。
水分が不足している状態の毛穴をしっかりと保湿する為に、毛穴の特性に着目。
油は脂に引き寄せられる原理を利用し、油溶性の成分が化粧品に配合されています。
トライアルセット(スキンケア一式セットで1,000円+税)の販売があるので、初めて使う人も安心です。
→レビュー・口コミを見る
ノンコメドジェニック
NOV
ノブのニキビケアは「大人にきび肌用のノブAC」「思春期にきび肌用のノブA」「ニキビと総合的な肌ケア用のノブ ACアクティブ」の3ラインに分かれています。
写真は大人にきび肌用です。
使用感が結構違うので、乾燥や荒れが気になる人は大人にきび肌用の「ノブ ACシリーズ」がおすすめです。
ニキビの他にテカリやしみ、ごわつきなども気になる人は総合的な肌ケアの「ノブ ACアクティブ」がおすすめです。
ノブACアクティブとノブACはトライアルセット(スキンケア一式セットで1,620円)の販売があります。
→口コミ・レビューを見に行く
痛いとつい触ってしまうという人もいますよね。
どうしても触ってしまう、枕や衣類に触れるのが気になるという人は絆創膏で覆って触れられないようにします。
食事はニキビが出来易いと言われているものは控えるようにします。
チョコレートや生クリームのような脂質の多いもの、スナック菓子、揚げ物など…。
ニキビが落ち着くまでは控えめにしましょう。
潰して良いニキビは黒ニキビ
一般的にニキビは潰したらダメ!と言われていますが、タイミングによっては潰しても大丈夫という意見もあります。
お医者さんによっても意見がまちまちです。
私は医者ではありませんので、過去の経験から考える「自分で潰しても良い」と思うニキビは黒ニキビです。
黒ニキビは毛穴が開いていているので、指で少し押すとポロっと固まった皮脂が取れるからです。
黒ニキビを潰したことで跡になったり、肌に大きなトラブルを招いたことはありません。
私の場合、黒ニキビが目立ってきたな…と気づいていて放置してしまう方が、後にそれが炎症を起こして赤ニキビになってしまう事の方が多いです。
ですから私は、黒ニキビを見つけたらなるべくコメドを出すようにしています。
黒ニキビの潰し方
潰すと言っても、ギュウギュウと強く押したり摘まんだりすると、跡になったりにバイ菌が入って炎症を起こしてしまう事もあるので、あくまで優しく。
ちょっと押すだけで固まった皮脂(コメド)がポロッと抜けたり、ドラッグストアなどで売っているコメドプッシャーで優しく押し付けるとムニュっと皮脂が出たりすれば成功です。
お風呂上りなど、毛穴が開いている時に潰すのがおすすめです。
深追い厳禁!黒ニキビを潰すタイミング
もし、少し押してもコメドが出てこない時は潰すのを諦めた方が良いです。
深追いすると逆効果になります。
黒ニキビを潰す目安は、明らかに毛穴が黒いコメドで広がっているのが目で確認できたらです。
通常なら角栓は、ターンオーバーによって自然に取れていくもので、除去する必要もないものです。
ですから、簡単に皮脂が出てこないものは無理に潰す必要ありません。
保湿をきちんとし、食事や睡眠時間、ストレスなどに気を付けてターンオーバーが乱れないようにしましょう。
黄ニキビや白ニキビも潰して大丈夫と言われたりもしますが、私はおすすめしません。
白ニキビも黄ニキビもどちらも皮膚に穴を開けなければなりません。
菌が入ったりして逆効果になった経験があるからです。
黄ニキビは自然に膿が出るのを待ち、白ニキビは無理に刺激しないようにしています。
ニキビが赤い時は絶対潰しちゃダメ!我慢できない時は病院へ!
確実に言えることは「赤くなっているニキビだけは潰してはいけない!」ということです。
赤ニキビやしこりニキビのように、少しでも赤みが出ている時は絶対に自分で潰さないでください。
跡になったり炎症が酷くなってしまいます。
何度も言っていますが、行けるなら病院へ!
炎症を抑える薬がもらえたり、場合によっては中の膿や血を抜いてもらえます。
ニキビに似ているけど違う!粉瘤だと自然治癒しない
注意したいのが、見た目が赤ニキビやしこりニキビに似ているけど全く違うもので「粉瘤」というものがあります。
粉瘤は良性の皮膚腫瘍の一種で、アテローム・表皮嚢腫とも呼ばれています。
何らかの理由で皮膚の下が袋状になってしまい、その袋の中に角質や皮脂など…所謂『垢』が溜まってしまったものです。
袋が出来てしまう原因は、はっきりとはわかっていません。
粉瘤の厄介なところはニキビと違って自然治癒しないところです。
皮膚の下に袋がある限り、何度中身が出ても再び垢が溜まって膨らみ、腫れます。
治すには、病院で垢が溜まる原因である袋を切除する手術が必要です。
良性なので放置していても特に危険はないのですが、定期的に痛くて不快な思いをするのでしっかり治した方が良いと思います。
粉瘤の見た目・大きさ
見た目は皮膚の下にポコッとしたした脂肪の塊があるような感じで、ドーム状に膨らんでいます。
ただ膨らんでいるだけの時は、痛みや痒みなどの症状はありません。
しかし、定期的に炎症を起こして赤く腫れ、痛みを伴います。
炎症を起こして初めて粉瘤の存在に気付く人も居ますが、これがしこりニキビによく似ています。
一通り腫れた後、中から悪臭のする膿のようなペースト状の液体や皮脂の塊のようなものが出てきます。
粉瘤の表面には、膨らみの真ん中に「開口部」と呼ばれる小さな黒い点が見られることがあります。
黒ニキビに似ています。
大きさは、ニキビ程度の数ミリのものもありますが、ニキビと違って放置すると大きくなっていきます。
数mmから10cm以上にまで大きくなってしまうこともあります。
小さいうちに手術したほうが痛みも金銭も負担が軽くて済みます。
小さい方が傷跡も残らないと言われていますから、顔にできたら早めに受診した方が良いです。
粉瘤のできやすい部位
粉瘤は年齢・老若男女関係なく、体のどこにでもできます。
とくに粉瘤が出来易いのは、顔面、耳たぶや耳の裏、背中、おしり、胸、脇などと言われています。
ニキビと粉瘤の見分け方
ニキビか粉瘤か、見分けるための特徴チェックリストです。
もしかしたら、粉瘤かも・・・?と思ったら、早めに病院で診てもらってください。
- 膨らみの中央に黒い点がある
- 触ると皮膚の下にしこりがある
- だんだんサイズが大きくなっている気がする
- 膿が出て落ち着いても、再び同じ場所に繰り返しできる
- 押すと中から膿のようなものがでて悪臭がする
上記に当てはまるものがあれば、ニキビでは無く粉瘤の可能性があるので、早めに病院で診てもらってください。