目次
フルメイクの基本的な順番、ご存知でしょうか?
メイクの前にはスキンケアを忘れずに
ベースメイクの順番 パウダーファンデーション編
ベースメイクの順番 リキッド・クリームファンデーション編
ベースメイクの順番 BB・CCクリーム編
ポイントメイクの順番 頬まわり編
ポイントメイクの順番 アイメイク編
ポイントメイクの順番 アイブロウ編
ポイントメイクの順番 リップメイク編
自分が楽しめるメイクライフを!
フルメイクの基本的な順番、ご存知でしょうか?
メイクはコンプレックスをやわらげ、チャームポイントを引き立ててくれる女性の強い味方。ほぼ毎日化粧をするという女性も多いのではないでしょうか。自分なりのメイクルーティンを確立している方も多いことでしょう。
ところで、基本的なメイクの流れってご存知でしょうか。「当然でしょ!」と一笑に付した方もちょっと考えてみて下さい。
眉はアイメイクの前に描くものですか、それとも後に描くものですか?
コンシーラーっていつ使うものなんでしょうか。
ハイライトを入れるのはチークの前ですか、後ですか?
セッティングパウダーっていつ使うものなんでしょう?
全ての質問に自信を持って答えられた方は流石です。「あれ?」と少しでも疑問に思った方は、これから一緒にフルメイクの基本的な順番をおさらいしてみましょう。
メイクの前にはスキンケアを忘れずに
朝起きたらまず顔を洗う、という方は多いかと思います。起き抜けの顔が意外と汚いという事実が一般的になってから久しいですね。化粧前のスキンケアの効果を上げるためにも、洗顔はきちんと行いましょう。
朝のスキンケアは洗顔の直後に行うのが良いでしょう。洗顔後に肌が乾燥するのを防げるだけでなく、実際に化粧を始めるまでに少し間が空くことで基礎化粧品がしっかり浸透する時間を作れます。
絶対にやめてほしいのが、朝のスキンケアを飛ばすこと。化粧水ミストをシュシュッとつけて乳液を伸ばすだけでも良いので必ず行いましょう。あまりにも時間が無い時はオールインワン化粧品を使うのも手です。
お化粧前のスキンケアは、睡眠中に乾燥し、バリア機能が低下した肌を助けるためのもの。潤いをチャージしてあげることでバリア機能を引き上げ、化粧品による肌への負担を軽減します。
またしっかり保湿をしてあげることで肌のキメが整い、化粧ノリが良くなります。化粧崩れしづらいメイクをすることにも繋がるので、朝のスキンケアはしっかり行いましょう。
化粧下地にUV効果が含まれている場合は問題ありませんが、化粧下地やファンデーションにUV効果が無い場合は日焼け止めをメイクの前に塗っておきましょう。メイクの上から使えるスプレータイプの日焼け止めも便利です。
メイクを始める前にリップバームなどを塗っておくと、メイクの工程の間ずっと唇を潤していられるので、リップメイクの仕上がりが良くなります。スキンケアと併せて、初めにリップケアも行っておくと良いでしょう。
ベースメイクの順番 パウダーファンデーション編
ベースメイクの順番は、どんなファンデーションを使うかによって変わります。まずはパウダーファンデーションを使用する場合の流れを見ていきましょう。
化粧下地 ↓ コンシーラー ↓ パウダーファンデーション |
上記の流れがパウダーファンデーションを使う上での基本的な流れです。
まずは化粧下地で土台を作ります。化粧下地を使うことで、ファンデーションが毛穴落ちしたり、崩れやすくなったりするのを防ぐことができ、また肌へのダメージを軽減する効果ものぞめます。
次にコンシーラーで気になる部分をカバーします。パウダーファンデーションを使う場合、コンシーラーはファンデーションの前に使用します。コンシーラーを指で伸ばしたり馴染ませたりする際は、薬指を使うと余分な力を加えずに済みます。
パウダー状の物の後にクリーム状の物を重ねると、その部分だけヨレてしまったり悪目立ちしてしまったりします。逆に、クリーム状の物の後にパウダーを重ねると、クリーム状の物を定着させることができますよ。
最後にパウダーファンデーションをつけます。顔の中心から外側へ広げていくように、パフまたはパウダーファンデーション用のブラシで薄く乗せていきましょう。
パウダーファンデーションを使う場合、セッティングパウダーは粉っぽくなってしまうので不要です。どうしてもテカりなどが気になる場合は、大き目のパフかパウダーブラシでTゾーンを中心に薄く乗せましょう。
ベースメイクの順番 リキッド・クリームファンデーション編
リキッド・クリームファンデーションを使う場合は、パウダーファンデーションを使う場合と順序が少し異なります。
化粧下地 ↓ リキッド・クリームファンデーション ↓ コンシーラー ↓ セッティングパウダー |
上記の流れがリキッド・クリームファンデーションを使う上での基本的な流れです。
まずは化粧下地で土台を作ります。化粧下地を使う目的はパウダーファンデーションの場合と同様、毛穴落ちや崩れ防止、肌ダメージの軽減などです。
次にリキッド・クリームファンデーションをパフやファンデーションブラシ、指などを使って顔の中央から外側へ広げていきます。厚く塗れば塗るほど崩れやすくなるので、ファンデーションは少しずつ乗せるようにしましょう。
リキッド・クリームファンデーションの前にコンシーラーを使ってしまうと、せっかくカバーした部分がズレてしまったり、ベースメイクが濃くなり過ぎてしまったりします。そこで、リキッド・クリームファンデーションを使う場合はコンシーラーはファンデーションの後に使います。
コンシーラーで気になる部分を直したら、セッティングパウダーでファンデーションとコンシーラーを定着させます。パウダーは大きめのパフに取ってよく揉み込んでから使うか、パウダーブラシに取って余計な粉を落としてから顔に乗せます。
セッティングパウダーは最後にフェイスブラシを使って余分な粉を落としてあげると自然な感じに仕上がります。あまり大量に乗せすぎると逆に崩れやすくなってしまうので注意しましょう。
ベースメイクの順番 BB・CCクリーム編
BBクリームやCCクリームには下地の効果もファンデーションの効果も含まれています。ですから、別途化粧下地やファンデーションを使う必要はありません。
BB・CCクリーム ↓ コンシーラー ↓ セッティングパウダー |
上記の流れがBB・CCクリームを使う上での基本的な流れです。
BB・CCクリームはスキンケアの後すぐに使って問題ありません。UV効果がある物も多いため、日焼け止めさえ要らないこともあります。だからこそ時短メイクにぴったりなんですね。
リキッド・クリームファンデーションの場合同様、コンシーラーはBB・CCクリームの後に使います。
時短メイクの場合はセッティングパウダーを飛ばしても構いませんが、やはり使用した方が持ちも仕上がりも良くなります。大き目のパフかパウダーブラシを使って薄く乗せましょう。
ポイントメイクの順番 頬まわり編
ベースメイクが終わったら、いよいよ顔に色を乗せていきます。まずは顔全体を仕上げてしまいましょう。シェーディング、チーク、ハイライトを入れていきます。なお、ここまでをベースメイクとする場合もあります。
シェーディング ↓ チーク ↓ ハイライト |
上記の流れが頬回りのメイクの基本的な流れです。まず陰影をつけ、次に色をつけ、最後に光を入れるという流れが基本となります。
まずシェーディングで顔の彫りを深めたり、フェイスラインをシャープにしたりします。シェーディングは修正が難しいため、いきなり濃く乗せすぎないよう、少しずつ乗せていきましょう。
ブロンザーを使う場合もこのタイミングで使います。海外で流行したフェイスコントゥアリングをするのもこのタイミングですが、クリーム状のアイテムを使って行う場合はセッティングパウダーの前に済ませておきます。
次にチークを乗せていきます。練りチークを使う場合はセッティングパウダーの前に乗せましょう。パウダーチークの場合はブラシに取った後に軽くはたき、手の甲などで付き具合を確認してから頬に乗せると失敗が少ないです。
最後にハイライトを乗せていきます。ただし、練りチークの場合と同様に、リキッド・クリームハイライトの場合はセッティングパウダーの前に使用しましょう。ハイライトは目立つコスメなので、「足りないかな」と思う程度に留めると良いでしょう。
ポイントメイクの順番 アイメイク編
頬まわりのメイクの後はアイメイクを行います。アイメイクの前に眉を描く人も多いのですが、アイメイクの後に描いた方が全体のバランスを取りやすいので、アイブロウはアイメイクの後に描くのがおすすめです。
アイシャドウベース ↓ アイシャドウ ↓ ビューラー ↓ アイライン ↓ マスカラ・つけまつげ |
上記の流れがアイメイクの基本的な流れです。
アイシャドウベースはアイシャドウの発色と持ちを良くし、粉飛びやヨレを防止するための物です。無色、またはベージュ系のクリームである場合が多く、まぶた全体に伸ばして使います。特にラメやパール系のシャドウを使う場合に使用すると持ちが格段に良くなります。
次にアイシャドウを乗せていきます。明るい色から乗せて暗い色を最後に、という方も多いかと思いますが、実は中間色から乗せていくと、簡単に綺麗なグラデーションが作れます。
ビューラーを使うタイミングで悩んでいる人は意外に多いようですね。アイラインを引いた後にビューラーを使うと、せっかく綺麗に描いたラインが滲んでしまいやすいです。ビューラーはアイラインの前に使いましょう。
根本をカールさせたら、角度を変えて先端も軽くカールさせましょう。そうするとより自然で大きなカールを作ることができます。
ビューラーでまつげを上げた後はアイラインをひきましょう。粘膜にラインをひくタイトラインを入れるのもこのタイミング。ホワイトやヌードカラーのアイライナーでタイトラインを入れると目がぱっちりして見えます。
マスカラとつけまつげはアイメイクの一番最後。更に細かく言えば、まずマスカラをつけてから最後につけまつげです。つけまつげをする場合は最後に再度アイラインを引くとグルーを上手く隠せるので自然に仕上がりますよ。
ポイントメイクの順番 アイブロウ編
アイメイクが完成したら、アイブロウを描いていきます。アイメイクの前に眉を描くと、つい濃く描いてしまいがちです。これはすっぴん状態の目とバランスを取ろうとしてしまうため。濃いアイブロウはアイメイクでインパクトが強くなった目と合わせると、くどくなってしまいます。
どうしても眉がないとアイメイクが上手くいかない、という人はアウトラインだけアイメイクの前に描いておくという方法もあります。いずれにしても、仕上げはアイメイクの後に行うのが失敗しないコツだと言えるでしょう。
眉を描く ↓ ブラシで毛流れを整える ↓ 眉マスカラ・アイブロウジェル |
上記がアイブロウメイクの基本的な流れです。アイブロウを描く基本的な順番は下記の通りです。
眉尻 ↓ 眉の下ライン ↓ 眉の上ライン ↓ 眉頭 |
アイブロウを描く時はまず眉尻を描いていきましょう。小鼻のきわと目尻をつないだ延長線上に眉尻の終わりが来るようにするとバランスが良くなります。
眉尻を描き終えたら、眉の下部分を埋めていきます。こうすることで目との間隔が決まっていきます。眉の下部分はある程度きちんとラインが決まっていた方が引き締まった印象になります。
眉のアーチを描く際に最も高くなる位置を眉山といいます。眉山をどこに置くかによって眉の印象はがらりと変わります。黒目の外側から垂直に上がった箇所が眉山を作るとバランスの良い位置です。
眉頭は小鼻のきわと目頭をつないだ延長線上から始まるように描いていきましょう。眉頭を濃く描くと野暮ったい印象になりがちです。眉頭はパウダーでふんわりと仕上げるのが一番失敗しづらい方法です。
眉をペンシルやパウダーで書き終えたら、スクリューブラシで毛流れを整え、ペンシルやパウダーを眉に馴染ませます。
最後に眉マスカラで自毛の色を描いた眉に馴染ませます。汗をかきやすい時期などは、せっかく描いた眉が消えないように、アイブロウジェルでコーティングするのも有効な手段です。
ポイントメイクの順番 リップメイク編
リップメイクはメイクの一番最後に行います。いわば総仕上げのようなものだと考えましょう。スキンケアの項目でも述べましたが、メイクの初めにリップケアをしておくとリップメイクの仕上がりが良くなります。
リップライナー ↓ 口紅 ↓ グロス |
上記の流れがリップメイクの基本的な流れです。
まずリップライナーで唇の輪郭をとります。上唇の山と、その間にある谷の部分(キューピッドボウと言います)の輪郭は、唇の山の部分を頂点にして×を描くと綺麗に描きやすいです。その後、×の頂点から唇の端まで線をつないでいきましょう。
下唇の輪郭をとる際も、中央から引き始めるとバランスよく描いていくことができます。リップライナーをひくと、きちんとした印象になり、また口紅やグロスがヨレたり滲んだりしづらくなります。
次に口紅をひいていきます。口紅をリップブラシにとり、唇の端から描いていきます。口紅を直に塗る方も多いのですが、ブラシを使うとより綺麗に、また均等に塗ることができます。リップライナーが浮かないよう、きちんと境界部分は馴染ませましょう。
最後にグロスを乗せていきます。グロスは大量に乗せてしまうと下品な印象になってしまいがちです。唇の中央に少量乗せ、リップブラシで伸ばしましょう。時間が無い時は唇の中央に乗せておくだけでも大丈夫です。体温でグロスがやわらかくなり、唇全体に伸びます。
ツヤ感が欲しい時はグロスを先に塗る方法もあります。他に、敢えてリップライナーを使わず、口紅を指で乗せていきグラデーションを作る方法などもあります。TPOに合った最適な仕上がりになるように塗り方を選びましょう。
自分が楽しめるメイクライフを!
フルメイクの大まかな順序を確認してきましたが、いかがだったでしょうか。普段のメイクと変わらない方も、意外とやることが多いと感じた方もいらっしゃるかと思います。
今回ご紹介したメイクの順序はあくまでも基本的な順序です。日頃のくだけたメイクであればもっと手順は少なくなるでしょうし、使う物や化粧をする人によって、順序が前後することもあるでしょう。
何ごとにおいても言えることですが、やり方に絶対的な正解はありません。強いて言えば最も綺麗に仕上がる方法が正解なのでしょう。ただし、一般的な方法が「失敗しづらい方法」であるのも事実です。
一番大切なのは、自分がやっていて楽しい、綺麗になったと思えるメイクをすることです。楽しむためのお化粧に厳密なルールはありません。基本を参考にしつつ、自分が楽しめるメイクの方法を身に付けましょう♪