もくじ
- くせ毛を完全に消すには縮毛矯正
- くせ毛と相性がいいのはパーマ
- パーマ・矯正なしでくせ毛をおさえる方法
カットは重く長く
ドライヤーを駆使する
スタイリング剤など何かつける
シャンプーを変える
アイロンを使う - くせ毛を悪化させないように注意すべきこと
毛穴を詰まらせない
濡れたまま寝ない - さいごに
くせ毛を完全に消すには縮毛矯正
くせの影響で広がってしまう髪の毛。
くせを完全に抹消するには縮毛矯正をかけてしまうのが1番よい方法です。
けれど、縮毛矯正は薬が強いので特にカラーやパーマを繰り返しているダメージ毛にはリスクが大きいとも言えます。
最近は真っすぐピンピンに伸ばしてしまうことに抵抗があるという声も聞かれます。
ストレートにしてしまった場合、ふわっと巻いたスタイルにしたい時カーラーやコテでは跡がつきにくく1日持ちにくくなります。
また、そういったコテやアイロンなどの高温を与える事で髪の毛に負担がかかってしまいます。
ですが巻くなどしないと髪の毛自体も柔らかさを表現できないので、縮毛矯正をなるべくかけたくないという方も結構多くなってきたように感じます。
くせ毛と相性がいいのはパーマ
ではどうすべきか。
恐らくそこで多くの美容師さんが勧めるのはパーマでしょう。
パーマで人工的に動きを加える事でまとまりをよくする、ボリュームが出る部分をコントロールすることによって広がる髪の毛をカバーしようという感じの提案です。
もちろん、上手にスタイリング、お手入れが出来る方はこの方法がいいと思います。
クセがあればパーマの持ちも良かったりするのでくせ毛との相性はいいと思います。
パーマというのはスタイリングがしやすいスタイルですのでお勧めだと思います。
ですが、長年この仕事をしていて度々聞くのは、くせ毛の人はパーマが好きじゃないという人が多い。
という事。
パーマが好きじゃないというより、パーマの具合によるのですが元々くせ毛で悩んでいるのに、くせ毛のようなパーマなどはかけたくないという事だそうで。
ごもっともだなと納得しました。
かけるなら毛先だけが動くようなスタイルやまとまり感のあるパーマスタイル。
やはり余分な広がりは抑えたいというところでしょう。
じゃあどうすればよいのか!!
先日、このくせ毛で広がってしまうというお客様からカットだけで何とかしてほしいという依頼を受けました。
もちろん、スタイルは限られてしまいますが、広がりにくくする切り方でスタイルを作ることは可能です。
でもカットしたからといって全てが解決するかと言ったらそれは間違いです。
やはりおうちでのケアがカギとなってきます。
今日は髪の毛に負荷をかけずにどうやってくせ毛と付き合っていくかというお話をしようと思います。
パーマ・矯正なしでくせ毛をおさえる方法
カットは重く長く
カットは重く長く。
あるいは思い切り短く。
くせ毛は中途半端が一番ダメです。
長さが中途半端、中途半端に少なくする、中途半端な段を入れるなど。
中途半端は中途半端にくせが出ます。
長いのが良い方には、ボブかおかっぱしかすすめません。
重さもほとんど取りません。
ストレートは嫌、パーマも嫌という場合は髪の重さでくせを抑えましょう。
段差のないスタイルはボリュームを抑えることが出来ます。
現在段差がある、結構軽いという方はまず、段差をなくしていくこと、あまり梳き過ぎないことから調整していくといいでしょう。
もしくは、ベリーショートにしてしまうか。
短くすると余計広がると思っている方は多いですが、それも中途半端に短いからだと言えます。
切るなら思い切り。
ベリーショートだと結構梳いてしまっても、逆に扱いやすくなります。
くせの具合にもよりますが、結構強めのくせでも外国人風のパーマのようで可愛くなりますよ。
ドライヤーを駆使する
適当に風を当てて、適当に乾かしているのに、くせのせいで髪の毛が広がるなんて言うのは間違いです。
くせ毛なら特に、乾かし方には神経を使わなければいけません。
きちんと乾かすことが出来れば、結構手入れは楽になるはずなんです。
濡れた状態が、自然に乾いてしまう前に、ドライヤーで乾かしてください。
ブラシなどでブローが出来れば尚良いですが、なるべくくせを引っ張りながら真っ直ぐになるように力を加えて乾かします。
特に前髪は、すぐに乾いてしまうので真っ先に乾かしましょう。
ある程度毛束を取ってくせを引っ張ります。
引っ張った毛束全体に熱を与えることを意識して乾かしてください。
これでしっかり乾いていれば、次の日は結構楽に手入れが出来るはずです。
少しでも水分が残っているとせっかく綺麗に伸ばしたくせが次の日戻ってしまいますので注意しましょう。
あくまでも完全乾燥でお願いします。
スタイリング剤など何かつける
トリートメントやワックスなどのこと。
広がる髪は潤いや油分が足りていないため、余計に広がりやすいです。
単純に、油分や水分などを加えてあげれば髪の毛の質量が増えます。
少し全体に重さが出るので収まりやすくなる訳です。
出来れば、水分のみは避けましょう。
ミストなどを使った場合はそれだけでは蒸発してしまうので、クリームかオイルなどを使ってください。
先ほど完全乾燥をお願いしましたが、乾かす前に必ず洗い流さないトリートメントをつけてください。
これをつけるかつけないかはかなりの差が出ます。
つけないが故に余計広がるというのは仕方のない話です。
スタイリング剤は、WAXがオススメです。
若干固めのものがよいです。
WAXは毛先につけるだけではありません。
広がってしまう箇所の根元にベタッとつけてください。
WAXを手に取り、手のひらを擦り合わせて均等に伸ばしたら、広がりやすい場所の髪の毛をめくり、その下の根元に手のひらを置きます。
手についたWAXをしっかりつけましょう。
特に広がるサイドや前髪はしっかりつけておくと広がりにくくなります。
シャンプーを変える
髪質改善の基本はシャンプーを変えることです。
シャンプーで完全にくせ毛が治るという訳ではありませんが、扱いやすい髪にすることは可能です。
最近は減ってきましたが、石油系の界面活性剤を使ったシャンプーは余計に髪を硬くしてしまう場合もあります。
石油系の界面活性剤にタンパク質を浸すと、タンパク変性という現象が起こります。
これは生卵の白身が熱を加えると真っ白に硬くなるのと同じで、ケラチンというタンパク質からできている髪の毛は石油系の界面活性剤に反応してタンパク変性を起こしてしまうため、硬く扱いにくい状態になってしまいます。
また、くせ毛というのは毛穴のゆがみが原因とされています。
毛穴が詰まった状態になることも髪の毛の質には関係してくるようです。
質の悪いシャンプーはアルカリ性のものが多いため、毛穴から老廃物が正常に排出する働きを狂わせてしまいます。
シャンプーで毎日髪の毛を洗っているにも関わらず毛穴が詰まってトラブルを起こしてしまうという事態になってしまうのです。
シャンプーを変えたらくせ毛になったという事も良くある話だそうです。
なるべくシャンプーは肌と髪の毛に近い成分で、髪の毛や頭皮に負担のかからないものを選びましょう。
アイロンを使う
アイロンで伸ばすのが1番早くて楽です。
何もしたくないんです、手入れは面倒くさいです、という声は結構聞かれます。
でも本当に何もせず、楽に過ごせるなんてことはあり得ないと私は思います。
美容院に行くのも億劫、髪の毛を洗ったり乾かすのも嫌、コテで巻くなんてあり得ない。
分かります、気持ちは良く分かります。
でもそれであるなら、諦めてぼさぼさのまま過ごしましょう。
美容師は魔法使いではありません。
鋏を振ればくせ毛も直せる事は絶対にあり得ないのです。
なので、せめてアイロンくらい使う習慣をつけていただけたらなと思うのです。
朝起きたら、アイロンをONにして、挟んで伸ばすだけです。
気になるところを挟んで伸ばせばいいのです。
1度やってみてください。
一瞬で憧れのストレートになります。
これが1番早くて簡単な方法です。
ですが注意してほしいのはきちんと保護をすること。
熱を使う前はやはり髪の毛をしっかり保護していきましょう。
書きましたが、くせ毛というのはトリートメントを使う
使うのは毎日使っていただきたいのですが、どんなトリートメントを使うかによって大きく違ってきます。
コーティング力の強いものは毛穴を詰まらせる可能性があるためお勧め出来ません。
なので、リンスやコンディショナーは使わない方がいいと思います。
くせ毛はしっとり重さが出るようなオイル系のトリートメントがいいと思います。
水分が多いと広がるというのがくせ毛の特徴ですので水分とは交わらない油分は髪の乾燥をしっかり防いでくれます。
くせ毛を悪化させないように注意すべきこと
毛穴を詰まらせない
先程も書きましたが、くせ毛というのは毛穴の歪みが原因で起こります。
毛穴の歪みは生まれつきという場合も多いですが、さらに毛穴を詰まらせてしまうことによってくせ毛が酷くなってしまうこともあります。
くせ毛だけではなく、毛穴の詰まりはトラブルの元になってしまいますのでどんな場合でもケアは怠らないようにしましょう。
濡れたまま寝ない
くせ毛は湿気にかなり弱いものです。
濡れたまま、湿気が残ったままの状態ではくせは出放題です。
この状態で睡眠に入ると、朝、広がるどころか爆発状態に陥ってしまう可能性があります。
くせ毛でない人でも、濡れたまま寝てしまうと寝癖がかなり付きやすくなってしまいますし、摩擦によってキューティクルが剥がれてしまうのでダメージを作ってしまうことになってしまいます。
くせ毛はダメージではないのですがどうしても手触りや見た目に傷んだように見えてしまいがちです。
これに本当のダメージが加わってしまうとなかなか手入れも大変になってしまいますので、傷ませない予防も徹底しましょう。
さいごに
くせ毛は手入れが大変です。
楽に過ごすためには縮毛矯正やパーマなど薬液の力が必要だったり、そうでなければマメにストレートアイロンを使ったり日々の生活にも気を使わなければいけません。
どんな形でくせの広がりを押さえるにしても、髪の毛には負担がかかってしまう事には変わりありませんので、髪の毛を労わるケアだけはしっかりして頂きたいなと思います。
休みの日でどこへもいかないという日は髪の毛も休ませてあげてください。
時間や余裕がある時は頭皮や髪の毛を労ってあげてください。
くせで扱いにくいとはいえ、髪の毛が健康であることに越したことはありません。
なかなか手ごわいくせ毛ですが、自分なりの方法でうまく付き合っていけるといいですね。