男性?女性?どちらの美容師がいいの??その特徴と選ぶポイント

男性?女性?どちらの美容師がいいの??その特徴と選ぶポイント

皆さんの担当美容師は男性ですか?
それとも女性??
私が日ごろ美容業界に存在する中で関わる同業者は圧倒的に男性が多いです。
昔とは違って美容業界は今や男性社会といっても決して過言ではない程男性が活躍する場になっています。
私が関わっている美容師仲間も8割は男性です。
でも基本的に女性美容師と男性美容師は結構接客や技術においての考え方も全くタイプが異なるので、私はよく喧嘩になったりもします。(笑)
ですが男性美容師には男性美容師のいいところがたくさんありますし、女性には女性のいいところがあります。
初めて来店されるお客様の中にも、女性がいい、または男性がいいという要望を持ってこられる方もいますが、そうでない場合もどちらに任せるのがいいのか正直迷うという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は男性、女性美容師の特徴と、こんなところで選ぶといいというポイントをお話ししようかなと思います。

 

男性美容師と女性美容師の違いってあるの??

美容師
基本的に私は全然違うと思っています。
美容というのはそもそも女性を美しくするためにある事業ですが、女性は美容を自分自身で身につけて生きています。
なので、ほとんどが経験と感覚で成り立つものなのです。

一方で男性は女性の美に関しての経験がありません。
なので、かなりの努力とそれによって得た知識で仕事をするんです。
だからどちらかというと、女性は体育会系、男性は理数系…そんな感じに思えます。

女性の美容師は友達にいいこと、いいものを教えてあげるような感覚で仕事をします。
なのでちょっとした工夫やちょっとした小技なんかはたくさん兼ね備えています。
一方男性は女性に比べてプロ意識が強いので、より多くの技術を習得していますしどんなケースにおいても必ず結果を出すというストイックさを持っています。
女性は難しいことにはあまり関心がありません。
なので例えばシャンプー1つに取っても、自分が使ってみていいのか悪いのかを判断し、良ければ勧めようみたいなところがありますが、男性はそのシャンプーの成分や効能などを詳しく調べた上でよいのか悪いのかを判断する傾向が強いです。
簡単に言えば、男性は頭脳で美を提供し、女性は感覚で美を提供しているという感じでしょうか。

私はどちらもそれでいいと思っています。
美容師は知識も必要ですし、感性も必要だからです。

そんな感覚には違いが出ますが、持っている技術は訓練によって培われたものに変わりはありません。
男性も女性も難しい国家試験を突破してプロになる訳ですから、ヘアスタイルを作ることに関してはさほど差はないのかなと思います。

 

どんな時に違いが出るのか

美容院で髪を染めるためにカラーの相談をする女性
これは、カウンセリング、アドバイス、商品説明でしょう。
男性の方が細かいです。
だから少し話が長めになります。
カウンセリングにおいても、女性は結構あっさりさっぱりしている気がします。
それに対して男性は事細かに説明をしてから技術に入るという人が多いです。
スタイリングのアドバイスなんかも、女性はパパッとスタイリングした後に、かわいいー!みたいなノリですが、男性は芸術作品を作るような繊細なスタイリングをしてます。
考え方の違いですが、お客様にも簡単に再現出来るスタイリングを心がける人と、せっかく美容院に来たんだから今日くらいはいつも出来ないスタイリングで帰って貰おうという人。
どちらも正解だと思います。
あくまでも、前者なら女性、後者なら男性、その確率が多いという話ですが…

商品説明に関しては、これは結構はっきり分かれると思います。
男性に商品の事を聞いてみてください。
めちゃくちゃしっかりと丁寧に説明してくれるはず。
一方女性は、いいよ!いい匂いだよ!なんて商品の使い心地や感想を述べる程度。
その代わり、デメリットも普通に答えるのは女性の方が多いかもしれません。
結構商品を勧められるのが好きではないという方は多いと思います。
これに関しては同性同士の方が話が盛り上がる気がします。

 

手先が器用なのは男性?

男性美容師とお客さんの女性
アレンジやセットで常に先端をいくのは男性美容師が圧倒的に多いです。
男性はすごく繊細な仕事をする方が多いので、セットのような芸術的な分野においては男性の方が長けているのかなと感じることがよくあります。
私がそうですが、女性は結構アバウトなざっくりした仕事をするのでラフなスタイルや抜け感なんかが得意な方も多いのではないでしょうか。

潔さも女性の方があります。
カット1つ取っても、結構思い切り切るのは女性。
男性は細かく時間をかけて切る気がします。
時間をかけて丁寧に切って貰いたい、巧妙な芸術性の高いセットをしてほしい!なんて方は男性美容師の方がしっくりくるかもしれませんね。
逆に時間はかけたくない、ざっくりさっぱりしたい!という方は女性美容師が合っているんではないでしょうか。

 

接客のこと

男性美容師とお客さんの女性
男性美容師を育成する上で、口を酸っぱくして言うのは、女性目線でものを見る事と女性の扱いを勉強するということ。
今でこそ男性のお客様も美容院に来られる時代になりましたが、本来美容院は女性のお客様が多い場所です。
美容師は接客業と言っても特殊な部類に入ります。
施術に関してはほぼ1対1ですし、お客様との距離が近いのです。
なので、絶対に警戒心は持たせてはいけません。
特に男性が女性に触れるということは不安に思う方もいらっしゃいます。
現に、男性には触られたくないというデリケートなお客様もいるのです。
だから男性はそういう点では女性よりも不利な部分も多々ありますし、その分接客においては神経を使っていると思います。

あるお客様がこんなことを言っていました。
ある男性美容師に対して、あなたのシャンプーが1番好き。
女の人は結構がっつり洗ってくれるけど、それもいいけど、男の人の方が優しく丁寧な感じがする。
…とのこと。
聞いていてなるほどなと勉強になりました。
決して女性美容師がガサツなわけではないんです。
女性美容師は彼女たちなりに一生懸命施術をします。
ただ、女性に触れることに警戒心がないだけです。
その点男性美容師はやはり女性に触れることは緊張感が多少なりともあるはずで、その違いが表れているのかなと感じました。
でもその気持ちの持ちようが、お客様には心地よいと感じさせるのかもしれませんね。

でも逆に、がっつり洗ってくれないと洗った感じがしない!という方もいます。
シャンプーはほとんどがアシスタントの仕事になるので、なかなか男女の選択は難しいかもしれませんが、そういう視点でシャンプーされるのも面白いかもしれませんよ。

 

好みの違い

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よく感じるのは、男性美容師が好むスタイルと女性美容師が好むスタイルは視点が違うなということ。
男性から見てかわいい、綺麗というのと、女性から見てのかわいい、綺麗は結構違うものです。
職場で芸能人の話なんかをしていると、男性群がかわいい、綺麗という芸能人は私たち女性が綺麗、かわいいという芸能人とは結構違っているのでお互い理解がし合えないということが多くあります。
人にもよりますが、男性はフェミニンさや清楚さ、または妖艶さや色気なんかの女性特有の要素を見る傾向があるのに対して、女性はまずおしゃれであること、綺麗というよりは可愛らしさや、個性というかその人のこだわりみたいなものを重視してみているような傾向があるのではないでしょうか。
なので割と女性の美容師につくお客様は個性的な方やおしゃれ大好きな感じのアクティブな感じ、男性につくお客様は女性らしいまさに男性ウケしそうなタイプの方が多いと思います。

昔お客様から伺ったのは、男性から見てかわいいと思われるようになりたいから男性の方がいい、という話。
なるほどな、と感心したのをよく覚えています。

やはりスタイルの提案をするうえでどうしても各美容師の好みというのは盛り込まれてくると思います。
私はボブスタイルのような重い感じが好きだったりもするので自然とボブを提案することも多くなっていると思いますし、私のお客様はボブにされる方が多いです。
やはり好みというのは絶対合致した方がいいに決まっているので自動的に女性が好むタイプ、また男性が好みのタイプに振り分けられていくものなのかもしれません。
ここは雰囲気的に自分の好みに合った美容師を選べばいいのかなと思います。
こうなりたいというスタイルを作る美容師を探せば、自分には女性が合うのか男性が合うのか分かるんではないでしょうか。

 

自分に合う美容師を探しましょう

美容院でヘアセットをしてもらう女性
ここまで男性美容師と女性美容師の違いを書いてきましたが、みんながみんなそうだという訳ではありません。
でも書いていて感じたのは、男性美容師というのは女性より女性らしいのではないかということ。
割と女性の美容師の方が男前な方が多いかもしれません。(笑)
でも美容院というのはいろいろなことを求められる場所だと私は思っていて、例えば腕がいいというのは当たり前だし、思いが通じる、分かってもらえるというコミュニケーションがしっかり取れること。
時間がかからない、価格が安い、雰囲気が良い、交通の便が良いなどの現実的な部分。
でもやっぱり担当する美容師とどれだけ信頼関係が持てるのかという点は大きいのかもしれません。
お客様との付き合いが長くなればなるほど施術を提供するというより、たくさんのいろいろな話をするということの方が大きくなってくる気がします。
お客様のその時その時の背景を共有させていただくことで一緒に笑ったり、喜んだり、悲しくなったり、励ましあったりと本当にこの仕事をしていてよかったなと本当に思います。
人というのは心が通いあって初めて信頼という気持ちが生まれるものです。
自分の身体の1部を管理してもらう相手ですから、この人なら信頼出来るという美容師が1番いいはずです。
その中で皆さんがみなさんらしくあるスタイルを生み出せる美容師に巡り合えたら最高ですね。

どの美容師さんもたくさんの努力をして今があります。
そして美容師もたくさんの出会いがあることを楽しみにしています。
是非あなたにぴったりの美容師さんを見つけてくださいね。







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