流行というのは最先端のファッション雑誌が先を読みながら作り出したり、海外のスターが始めたことから火がついたり。
雑誌を読みながら、あぁ次の季節はコレがくるんだなーなんて思いながら買い物へ行き、それを買う。
それは洋服などのファッションだけとは限りません。
髪型も同じです。
カットの仕方やカラーの色、ヘアデザインにおいても流行の影響はかなり受けています。
最近、10年前に流行した髪型がまた流行るという情報が入ってきています。
新しいものが作り出される一方、歴史が繰り返されるのもまた流行です。
そんなことはさておき、最近主流になってきつつあるデザインカラ―。
インナーカラーってご存じでしょうか。
Photo by joy
インナーカラーとは、
頭を上下に分けて、上と下の明るさを変えてカラーするといった方法です。
多いのは内側(下側)を明るくした上に鮮やかな色を入れて、上の暗い毛を被せる、という感じでしょうか。
うちのサロンでは元々、個性的な奇抜い感じのお客様が好んでインナーカラーをしていました。
最近は明度だけに変化をつけ、ナチュラルな感じでインナーからを楽しむ方も増えてきています。
こんな方にオススメ
全体的に明るい感じにしたいけど傷むのが気になる
→内側を明るくして、表面は落ち着いた色を使うのがいいと思います。
上に暗めの色がくることで全体にはしまって見えますし、下に明るい色が覗くことで上品に明るさを引き出すことが出来ます。
少し変わった感じにしてみたいけど勇気が出ない
→さほど明度に差をつけないことでさりげなくインナーカラーを楽しむことが出来ますよ。
はっきりとは分からなくても、明るさの差をつけることで立体感が出るのでスタイルの格が上がります。
ショートヘアだけどインナーカラーしてみたいな
→ショートさんでも出来ないことはありません。
ですが全体を、というよりポイントでインナーカラーをされた方がおしゃれ感がアップします。
耳の周りの毛を思い切り明るくした上に、さりげなく好きな色味を足してあげるとっチラッと明るい毛が覗いて素敵です。
インナーカラーってセルフでも出来るの??
そうですね、やろうと思えば出来ます。
市販のブリーチ剤というものが売られていますからね。
ですが、いくつか注意してほしいことがあります。
簡単に言えば、今の髪の色よりも内側の毛を明るくする・・・ただそれだけなのですが、まずしっかりとブロッキングをする。
ブロッキングとは、明るくする部分とそうでない部分をしっかりと分けてクリップやゴムで染めない方を止めておくということです。
それをしないと、余計な髪の毛にカラー剤がついてしまい、仕上がりにムラが出てしまうからです。
きちんと触らないように、落ちてこないように止めておいてくださいね。
さて、ブリーチ剤を使うに当たっての注意ですが、地毛でない以上(というのはカラーを全くしていないという意味)毛先から薬をつけてはいけません。
ブリーチは普通のカラー剤よりダメージが強いです。
初めに毛先につけてしまうと、かなりの損傷が考えられます。
そして根元にもつかないようにしましょう。
カラー剤やブリーチ剤は熱に反応します。
根元は頭皮に1番近いので、根元についた途端体温によって反応してしまいます。
先に根元が明るくなってしまうと熱が伝わりにくい毛先の方は根元の明るさについて行けず、根元の方が金髪になってしまうといった失敗が起こります。
ブリーチ剤は特に、明るくする力もスピードも強いので注意が必要です。
毛先3センチ、根元から3センチ開けた間から薬をつけます。
放置時間は髪質や希望の明るさにもよりますが、軟毛であれば3分から5分、硬毛で7分から10分。
それで1度明るさを見ます。
もう少し明るくしたいという場合はプラス3分から5分程放置しましょう。
明るくなりにくい人はラップを被せて熱が逃げないようにするのがいいと思います。
希望の明るさに近づいたところで毛先、根元につけてください。
根元にはなるべく薬が溜まらないように馴らしながらつけていくのがコツです。
全てが塗り終わったら、根元がほどほどで明るくなるまで時間を置き、速やかにシャンプーをしましょう。
あまり摩擦を加えないように、そしてトリートメントは忘れずに。
そこからさらに色を加えたい場合、マニキュアのような酸性カラーでしたら使用方法に従って続行してください。
もし、市販のアルカリカラーを使うのであれば、1週間空けた方が髪の毛には安心です。
なぜなら髪の毛は約1週間かけて損傷した部分を元に戻そうと働きます。
ある程度の自己補修が出来るのです。
なので、その日のうちに更にダメージを進ませるよりは、1週間空けた方が髪の毛の状態は良いはずです。
長々と説明してしまいましたが、これが守れるのであれば、セルフでしてもらってもいいと思います。
もちろん、これを忠実に守ってもらってもサロンでするカラーの仕上がりには及ばないということは言っておきますね。
ダメージに関しても、保証は出来ません。
私は美容師なので、どうしてもセルフカラーを勧めることが出来ませんが、どうしてもしたい場合は少しでもダメージが軽減できるように気を付けてくださいね。
おわりに
流行というのはすぐに去ってしまうものですが、せっかくカラーをしに行くのなら是非冒険してもらいたいなと思います。
特に髪の毛を伸ばしている人や、いつも短く切ってしまってなかなか伸ばせない人はイメチェンがどうしても難しいので、パーマやカラーの力を借りるしかありません。
やってみたいけどどう言えばいいか分からないという方は、インナーカラーにはどんなデザインがあるのか、自分の髪型にはどんな感じが合うのか、アバウトでもいいので相談してみるといいかもしれません。
具体的にいろんな写真などをみて決めるのも楽しいですし、いつもと違う自分になれるのもワクワクしますよね。
是非1度、インナーカラーに挑戦してみてください!