人に受け入れてもらえなかったり、ちょっとでも否定されたり、自分に意見されるのってこわいですよね。
「相手に飲まれず、飲み込まれず」なちょうどいい女子付き合いって、一体どうすればできるようになるんでしょう?
今回は。一人行動派の女子VSグループ女子、そして嫌いだけど避けられない女子との付き合い方についてのお話です。
なぜ女の世界はめんどうなのか
女の世界はめんどくさい。
そう感じるのはドロドロ人間関係の渦中にいる女性に限らず、女性同士を遠くから眺める男性も「めんどくさそう」と感じるようです。
一度痛い思いをすると二度と関わりたくない!とさえ思う女の世界は、どうしてこんなにめんどうなんでしょう?
男性が何人か集まるとリスキーシフトという心理がはたらきます。
リスキーシフトというのは「俺最近ちょっとヤバいことしてるんだ」とか「俺テスト前なのに徹夜でゲームしてやったぜ」など、いかにワルであるか、ワイルドであるかを競うために、より危険リスクの高い方へと行動がエスカレートすることを言います。
男の世界は「俺よりお前の方がすげぇ」「お前もヤバいけど、あいつはもっとヤベぇ」「あいつはめっちゃ面白い」など、集団の中で個人をリスペクトしたりされたり、バカにしたりされたりとランキングのある世界なのです。
その一方で、女性が何人か集まるとセーフティシフトという心理が働きます。
男性のリスキーシフトとは正反対のセーフティシフトは、危険や争いを避けて、より安全で平和な方へと行動することを言います。
例えば、女子あるあるの「大丈夫だよ〜、私も同じだよ〜」とか「あの人最近ちょっと目立ちすぎだよね」という会話がありますね。
これは集団の平和を守るために公平であろうとしたり、目立つ人物を見つけると注目して、集団の秩序を乱さないか監視しようとしているのです。
女性ばかりの職場でやたら美人が注目されたり、その美人があまり社交的でない場合いじめられてしまうのは、女性が集団になった時の心理、セーフティシフトによるものなんです。
一人行動が好きな一匹オオカミ女子はどうすればいい?
太古の昔、男性が狩で村を留守にしている間、女性たちは群れることで力を合わせてあらゆる危険から村を守っていました。
いつの時代も女性が何かと群れたがるのは、みんなで一緒にいること=生存率が上がる!つまり安心するからなんです。
女子グループが苦手で、どちらかというと一人行動が好きな「一匹オオカミ女子」は、自分で自分を守ることができたり、守ってくれる男性がいつもそばにいるので女子グループに依存する必要がありません。
自由を愛する一匹オオカミ女子としては、周りに合わせてばかりの女子グループとの付き合いってものすご〜く面倒ですよね。
一対一で話した時は「この人とは気が合うな〜♪」と思ったのに、相手がグループになった途端そっけない態度を取られたことってありませんか?
も、もしや二重人格?と性格を疑ってしまいますが、一対一でいる時とグループでいる時とで態度が変わる人はこう考えています。
「女子が集団になった時は目立たないほうがいい、出る杭は打たれる」と。
女の世界は良く言えば平等。
幸せも苦しみも、みんなで分かち合って乗り越えようとする平和な世界です・・・が、しかし!
平和=平等と考える女の世界は、悪く言えば「出る杭は打たれる世界」とも言えます。
常に一人行動する一匹オオカミ女子が、群れになって行動する女子グループと上手に付き合うにはちょっとしたコツが必要になってきます。
女子グループと自分とはフィフティ・フィフティ
自分としては愛想よく振舞ってるはずなのに、いつも女子グループに近づくと気まずい空気や緊張感をピリピリと肌で感じる・・・。
何なのこの感じ?とうんざりしちゃいますし、私はこの人たちに嫌われてるのかな?と悩んでしまうこともありますよね。
女子グループに警戒されてるかも・・・と感じた時は、相手にとって自分が支配的になっていないか?または依存的になっていないかをよく考えてみましょう。
女子付き合いの会話の中で、つい自分のことを下げて話してしまうことってありませんか?
「人に嫌われたくない」という気持ちが強い人ほどやってしまう行動なのですが、自分を下げることで相手を立てられるのは、相手が男性の時だけと覚えておきましょう。
例えば「みなさんすごいですねー!私なんかにはできません、今度私にもやってくださいよ〜」とか。
「私ほんとに駄目人間なんです!みなさんがいてくれなきゃやっていけないです」とか。
どちらもよくある会話ですが、自分のことを下げる言葉+相手を褒める言葉=対等ではないとなってしまいます。
- 自分にはできない+相手に頼る→支配
- 自分は駄目だ+相手がいないと困る→依存
こんな風に、相手からすれば自分の都合のいいように動かす支配(マウンティング)や、依存と取られてしまうことがあります。
相手を褒めることは女子付き合いに欠かせない大切なことですが、距離のある相手ほど自分を下げる一言はかえって相手に気を遣わせたり警戒されてしまうのです。
褒める時は褒め言葉だけにして、自分を下げる一言はやめておきましょう。
「みなさんすごいですね!(お上手ですね)」
「本当にみなさんのおかげです、いつもありがとうございます」
など、さらりときれいな一言で十分和やかな女子付き合いをすることができます。
女子グループの愚痴はちゃんと聞く、でも同調はしない
女子グループ内で盛り上がる愚痴、果たして参加すべきかせざるべきか?迷いますよね。
その場だけでも合わせておこうかな・・・と一緒になって愚痴を言うとすごく疲れますし、なんだか自分が意地悪な人になってしまった気にもなります。
一対一で話をしている時の愚痴なら、相手の抱えている不満や悩みに「困ってるみたいだね、大丈夫?相談乗ろうか?」と返すことができます。
ところが、女子グループ内の愚痴は結局ただのストレス発散であることが多いもの。
「みなさんお困りですね、大丈夫ですか?相談に乗りますよ!」なんて口を挟んだら、あの人ちょっと変わってるよね・・・なんて言われてしまうかもしれません。
ロッカールームや飲み会などで、女子グループの愚痴大会に遭遇してしまったら、とりあえずは彼女たちが何について愚痴っているのかはしっかり聞いておきましょう。
「わかります〜!実は私も〜」と合わせても、入りたくもないグループに巻き込まれてしまうかもしれませんし、一人行動しつつ平和に女子グループと関わりたい身としては困る展開です。
もし愚痴っている話題について意見を求められたら「いや〜、今初めて聞きました、知らなかったです」などと答えておくのがまず無難でしょう。
大人の悩み!嫌いな女子とはどう付き合えばいい?
女性は自分の意見に共感してくれる人を好みます。
同じ考えの人となら助け合うことができますし、自分にとって害になる可能性が低く、安全な存在ですよね。
これは一番最初にお話ししたセーフティシフトの心理です。
それとは逆に、自分や自分の属するグループの人たちとは異なる意見や考えを持つ人を女性は「嫌い」と感じてしまいます。
「大人な人付き合い」とは嫌いな人、つまり自分に不安やストレスなどの害をもたらす人でも完全にシャットアウトせずに、自分にも相手にも不利益にならないように、上手に付き合っていくことです。
嫌いな人との付き合い方には2つのパターンがあります。
相手を嫌いなまま付き合うか、相手を好きになる努力をするかです。
相手を嫌いなまま付き合う
相手を嫌いなまま付き合う。
これって、ありのままの相手をとりあえず認めるってことですよね。
これぞ大人の女性の考えだと筆者は思います。
仕事やご近所付き合いでのイベントなど、一つの大きな目標がある時は「成功させたい」気持ちは同じです。
ただ、その中で自分のやり方や考え方が違う人がいると、迷惑だな、嫌いだなと思ってしまうのです。
では業務上どうしても話さなければならない時はどうすれば良いか?
もしあなたが嫌いな人にだけ他の人と違う態度で接してしまったら、相手は萎縮してしまったり警戒して話ができなくなってしまいます。
物事をスムーズに進めたい、自分に害になることを避けたい時ほど普通に接しましょう。
もし自分は普通に接したのに相手が攻撃的な場合は、嫌いな人に気持ちを置いたまにせず、全体のうちの一人として見てみましょう。
「この人にしかできない役割があるんだ、必要な人なんだ」と考えてみてください。
相手を好きになる努力をする
嫌いなまま付き合うとは打って変わって、ちょっと根気のいる付き合い方ですよね。
長期的に付き合うことになりそうだな・・・という場合は、相手を好きになった方が自分にとって楽だと思います。
嫌いな人を好きになるには、まず「嫌い」な気持ちをポイっと捨てることから始めます。
自分は他人から害も利益も受けませんよ〜としっかり心を自立させましょう。
次に嫌いな人の自分以外の人にどう接しているかを見てみましょう。
自分に対してはいつも攻撃的だけど、小さい子供にとても優しかったり、お客さんにいつも親切で丁寧な対応をしていたり、あれ?この人すごく良い人かも!と相手を見直すことができるはずです。
すると、「自分とは違う考えだから嫌い!」から「この人からは学ぶことがある!」と自分にとって有益な存在へと変化して、尊敬の気持ちや好感の気持ちが芽生えるのです。
「苦手」なんてない、自分に自信持ちましょ♡
女子の世界では褒め言葉の裏に嫉妬だったり皮肉だったり、褒めたんだからあなたも褒め返しなさいよ!みたいなニュアンスが含まれていたりと本当にめんどうです。
筆者は中学生から女子校で、社会人になってもず〜っと女子の世界で生きていますが、いざ念願の平和な女子の世界にいてみると、あれほど嫌だったドロドロ女子の世界がちょっとだけ恋しくなったりします(笑)
気になる男性と言葉遊びをするように、もしも自分の苦手な女子が現れたら!無理に相手に合わせたりせず、考え方の違いを楽しんだり、どうにもならない女性の「女子」な部分を一緒に笑いあってはいかがでしょう♪