「思った通りの髪形にならない」写真や雑誌と同じ髪型にならないのは何故?

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「思った通りの髪形にならない」写真や雑誌と同じ髪型にならないのは何故?

美容院に行く際、どんな髪型にしようかなーなんてネットや雑誌を探す方は多いと思います。
このくらいの長さ、こんな感じのパーマ、こんな色…。
だいたいのイメージがその画像に詰め込まれているわけですが、美容師さんにそれを見せてカットなどをして貰ったのに、なんだか仕上がりが違う。
がっかりしながら帰宅したという経験をしたとことがある人は結構多いのではないでしょうか。

さて、画像を見てそれを持ってきて頂くということは、わたしも過去様々な記事にてお願いしてきました。
だいたいのイメージを把握するには画像が1番役に立つからなのですが、完璧にそれを再現して!と言われてしまうと、それに関しては難しい部分もいくつか出てきます。

イメージ通りにならない原因と対策

考える女性

顔の形が違う

顔の形や大きさによって、全く同じようにカットしてもなんとなく違ったように見えてしまうものです。
前髪ひとつ取っても、目の間隔や眉の位置などから幅を取って切るので、その人によって変わってくるのは仕方ないのです。
雑誌によっては、顔の形別に髪型を紹介しているものもあります。
自分の顔の形のに近い髪型をチョイスして参考にして頂けるといいかなと思います。

髪質が違う

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思い通りにならない原因としてはこれが一番関係してくるかなと思うのですが、髪質はかなり髪型に影響を及ぼします。
柔らかい髪で作ったスタイルを硬い髪で作っても同じにはなりにくいです。
ストレートな方が柔らかい動きが欲しいと言っても、カットをしただけでは絶対になりません。
またくせのある方が、ストンとしたストレートの髪型にしたいと言っても、これもカットだけでは不可能となってきます。

探し出す段階で「こうなりたい」という理想を元に、したいヘアスタイルを探されると思うので、その理想が物理的に難しいというケースも残念ながらあります。
カットだけでとお考えの場合は、髪質も乗っている雑誌を参考に自分の髪質に近いスタイルを探していただくのがいいと思います。

元々の髪の色の問題

中途半端な長さの髪の毛を引っ張る女性
この色がいい!
最近はグレージュ系のくすませる色が流行っているために、美容師も日々いろいろなケースを想定して研究を重ねています。
まず、日本人のほとんどは赤みが強く出るという問題。
グレーやベージュ、ミルクティーと呼ばれているようなペールカラー。
アッシュやマットなどの赤みやオレンジみのないカラーをするには、結構な技術を要する訳です。
何故かというと、赤みが邪魔だから。
よく、『ブリーチはしたくないけどグレージュっぽい色にしたい』なんて要望がありますが、毛によっては絶対無理!というケースも正直あります。

基本、日本人の場合は元にある赤みをブリーチで消してしまう必要があるのです。
この作業をしてから初めて色味を入れることが出来る。
赤みが強ければ強い髪ほど、カラー単体での施術が難しくなってきます。

これに関しては、担当する美容師がいかに判断をして説明できるか、にかかってくると思いますが、わたしはそれに加えて、出来ないかもしれないという旨を付け足す場合もあります。
美容師は魔法使いではないので、どうしても不可能な場合もあるのです。
出来ないことを出来るとは言えません。
なので、場合によっては出来ないという結果もあるという事は承知して頂けると助かります。

ブリーチをする場合も、ダメージやそれまでの履歴によってはしない方がいいというケースもあります。
ダメージを無視して施術をしても、多くは思い通りにはなりません。
ペールカラーのような色は特に抜けてしまいやすいので、美容院でシャンプーをした時点で完全に色が残っていないということもありえます。
やはり髪の状態をよく見てもらいながら、よりイメージと近い色にするにはどうすべきかを相談しながら決めるのが一番オススメできます。

パーマとスタイリングの違いの問題

巻き髪の女性
パーマに関してもだいたいカラーと同じような答えになりますが、ヘアカタログや雑誌なんかのモデルさんは、ほとんどがコテやアイロンでスタイリングされています。
パーマをかけてイメージと違ってしまう場合の多くは、雑誌のようなゆるふわをパーマによって毎日自然に作りたい!という事だと思うのですが、実際パーマをかけるだけでは再現出来ないことが多いです。
ベースとしてパーマをかけることで、より理想に近いスタイリングのお手伝いが出来ると考えてもらえるといいです。

パーマをかけたから何もしなくてもその通りになるというのは間違った認識です。
パーマをかけて、スタイリングをして初めて、再現出来るのです。

わたしが約15年美容に携わってきて、パーマをかけるにあたり多いオーダーは、ゆるく大きく。というスタイルなのですが、一般的にパーマと呼ばれるロッドを巻きつけて液体の薬を頭にかけるパーマでは、ほぼほぼ無理だと思います。
ゆるくかけてコテで巻くか、キツくかけて伸ばしながらスタイリングするかの2択です。
かけて洗いっぱなしのまま、思い通りのスタイルが出来るのではという考えは取っ払って頂きたいです。

よくあるクレームで、かかってない。
大きくゆるくかけたのに洗ったら取れた。
という話があります。
見せて頂くとほとんどは取れてはいません。
ただ、スタイリングが上手くやれていないだけだったりします。

スタイリング剤やスタイリングの仕方を間違うと思い通りではないという結果が出てしまうのです。
パーマは楽なのですが、それなりの手入れが必要という事は承知してください。
何もしなくてもいいという事は、パーマをかけた時点でありえません。
例え思い通り、狙い通りのパーマがかかっても、家で使うシャンプーやトリートメント、間違ったヘアケアによってスタイルがもたないということもあります。
髪のオシャレにはどうしてもダメージがついてきてしまいます。
オシャレを楽しむのであれば、それ以上に髪の毛を労ってあげなければいけません。
きちんとケアをしてこそのオシャレだという事は忘れないでくださいね。

髪にダメージがある場合

ダメージヘア
カラーでも少し触れましたが、ダメージが酷い場合は思い通りの髪型にはならない事が多いです。
簡単に言うとダメージ毛というのは、髪の表面を覆っているうろこ状のキューティクルがめくれたり、剥がれたりすることによって内部が漏れ出し空洞化してしまうことです。
この髪の内部にいくら色素や薬液を反応させても、キューティクルがしっかり存在していなければすぐに流出してしまいます。

また、髪を形成する鎖状のものが存在しなくなった状態までにダメージを起こしている場合は、パーマや縮毛矯正などもかからなくなってしまいます。
こればっかりはわたし達美容師でも、日々のお家でのケアがしっかり出来ていなければどうにも出来ません。
髪のお手入れはついつい手を抜いてしまいがちですが、パーマやカラーをするのであれば絶対、いつでも思い通りのスタイルでいたいのならなおのこと、きちんとケアをしてくださいね。

無意識にモデルさんの顔で選んでいる場合


不思議と1冊のヘアカタログの中でオーダーされる頻度が高い髪型が存在します。
そのヘアスタイルはだいたいモデルさんが可愛い。
仲間内でも話題になったりしますが、髪型はたいして特徴のないようなものでも、顔が可愛いモデルさんがしていればよく映るみたいなんです。

ヘアカタログにはたくさんのモデルさんが掲載されていますが、ほとんどが各サロンさんの専属だったりスタイリストさんがお願いした方だったりします。
一般的に女子ウケする顔、男性にモテそうな顔、美人というより可愛い、可愛いというより個性的…などモデルさんも様々なのです。
モデルさんに施すスタイルというのは、モデルさんの意思ではなく、スタイリストがそのモデルさんを見て、顔の形、髪質、雰囲気などから似合うように作るので、どのスタイルも似合っているし素敵に見えるのです。

顔を見て選んでしまうと、いざ自分がそのスタイルになった時違和感があるのかもしれません。
「やっぱりわたしには似合わなかったの…。」なんて後日談を耳にする事もありますが、芸能人の髪型にしても、同じ髪型にすれば同じように映るとは限りません。
写真から髪型を選ぶ際は、髪質データみたいな欄を参考にしましょう。
ヘアカタログにはよく載っていますが、写真の近くに、似合う顔の形や髪質などのデータが記載されています。
モデルさんの顔では無く、できるだけ自分に近い顔の形や髪質から選ぶという事がポイントです。

手入れの仕方を聞く

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ヘアカタログや雑誌などは必ずスタイリングがされています。
コテやアイロンの使い方や、どんなスタイリング剤を使っているのか、スタイリングのコツや日頃のケアの仕方まで、写真を見ただけでは分かりづらいですしプロでないと分からない部分もあったりします。
特にコテやアイロンを使った事がないという方も、この機会に使い方を教えてもらいましょう。
コテやアイロンが使えるようになる事で、したいヘアスタイルの幅もグンと広がりますよ。

分からない事は聞く


持参した画像により近づける為には、わたし達美容師がきちんとしたカウンセリングと施術の提案などをしなければいけないですし、お客様の髪質によってどんな仕上がりが予想されるのかということも踏まえてお伝えする義務があると思います。
ただ、その上で分からないことや不安に思うことは何でも聞いて欲しいなと思います。
お客様が何を思うのか、何を不安に感じているかはわたし達にはわかりませんし、わたし達とお客様がイメージする仕上がりのイメージが違えば、思い通りにならなかったという結果が生まれやすいのは当然のことです。
なので、具体的にどんな仕上がりになるのかや、それに対して必要なスタイリングの仕方など、分からないことは気軽に質問してください。
それによって、理想の髪型に近づけることも可能だと思います。

おわりに

黒板の前に立つ美しい女性
わたし個人的には、1つのスタイルを作り上げる上でただカットやカラーやパーマをすればいいという考えはありません。
たしかに素敵なスタイルを作るためには、カットがうまく行かなければならないし、カラーやパーマが狙い通りにならなければいけません。

例えば、思い通りの、理想通りのスタイルが出来上がったとしても、そうなるための乾かし方やスタイリング剤の付け方、スタイルを長持ちさせる為のヘアケアの仕方に至るまで、美容師はアドバイスをさせていただきます。
それをしっかり理解して、お家で実践していただくことも大切です。
もし、それでもなんだかイメージと違うという場合は、アフターフォローがしてもらえるか問い合わせてみるのもひとつの方法ですよ。

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著者:joy

著者の記事一覧

ライターのjoyです。
美容歴17年目になる現役美容師です。
メイクの講師資格も持っています。
医療化粧品の仕事にも携わりながら美とは何かを日々追及しています。
プライベートでは心臓疾患、発達障害を抱えている小学生の息子と日々格闘中のシングルマザーです。
皆さんと一緒に子供の気持ちについても考えていけたらなと思っています。
家事、子育て、仕事を掛け持ちしている多くの女性が日々輝けるようお手伝いをさせてください。







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