クレンジングは一番肌にダメージを与える!
みなさん、どのコスメよりも、クレンジングが一番肌に負担をかけると知っていましたか?
しっかり引いたアイラインよりも、重ね塗りしたファンデーションよりも、メイク落としが一番肌を傷つけています。
「化粧が落ちればなんでもいいや」「口コミで人気みたいだし、これでいいや」なんて思って、安易にクレンジングを選んでいては肌に悪影響です。
言うならば、クレンジングはスキンケアの基本!美肌を作る肝心な第一ステップです。
クレンジングを怠っていると、いくら良い化粧水を使っていても、肌はどんどんダメージを負っていく一方に…。
今回は、肌に一番負担をかけない「ミルククレンジング」についてご紹介します。
クレンジングミルクとは?どんな成分でできているの?
まず、クレンジングミルクを説明する前に、クレンジング全般について説明しますね。
クレンジングは大まかに分けると、オイル、リキッド、ジェル、クリーム、ミルク、となっています。
その中でもミルクは一番肌に優しいクレンジングです。
クレンジングは油分、水分、界面活性剤の3つから成り立ち、この配合はそれぞれのタイプでは異なってきます。
例えば、オイルクレンジングなら油分が多く、水分が少ない、界面活性剤も多く含まれている。
リキッドタイプなら水分が多く、油分が少ない、界面活性剤も多い、といった感じです。
肝心のミルクタイプはというと、油分と水分がバランスよく配合されていて、界面活性剤はあまり使われていません。
特に肌に負担をかけるのが「油分」と「界面活性剤」です。
この2つは、メイクや顔のいらない皮脂を落としてくれる重要な役割を果たしますが、同時に肌に必要な油分も取り過ぎてしまうという難点も持ち合わせています。
「オイルタイプが肌に悪い」と言われる所以は、ここからきているのですね。
しかし、同時に油分と界面活性剤が多く含まれていれば、洗浄能力も強力ですから、しっかりメイクもスルっと落ちるのがメリットでもあります。
逆に油分や界面活性剤があまり含まれていないミルクタイプは、もちろん肌に優しいのですが、メイクが落ちにくいというデメリットも持っている事になります。
なので、ミルククレンジングをする際、アイメイクやリップなど、特にしっかりメイクされている場所は、ポイントメイクリムーバー(アイメイクリムーバー)などで先に落としておく事が一般的に良いとされています。
乾燥肌には界面活性剤はNG!セラミドが奪われる?
クレンジングに含まれる界面活性剤は、水と油分の橋渡しのような役割をする物質で、メイクとクレンジングを良く馴染ませて落としてくれる働きをするものです。
クレンジングだけでなく、石鹸、洗顔にも含まれており、肌の汚れや油を水と結び付けて綺麗に洗い流してくれるのです。
しかしこの界面活性剤は肌にとってあまり良い成分とは言えません。
何故なら、界面活性剤は肌のセラミドを破壊し、肌から潤いを奪って、乾燥肌を招いてしまうからなんです。
クレンジングオイルやクレンジングリキッドは界面活性剤の量が多いので、乾燥肌には向きませんし、普通肌の人でも乾燥肌になってしまうこともあります。
その点ミルクタイプは界面活性剤の量が抑えられていますので、乾燥肌でも安心して使えるという訳です。
「乾燥肌だけど、メイク落ちが良いからクレンジングオイルを使用している…」という方もいるでしょう。
ひょっとしたら、オイルを使っている事によって、乾燥肌がますます進んでしまうかもしれません。
ミルクタイプのクレンジングに変えるのも一つの手ですが、オイルタイプが気に入っているのでしたら、セラミド入りの化粧水で、セラミドを補う事もできます。
セラミド配合化粧水については、こちらの記事で詳しく書いてありますので、参考にしてみて下さい。
➡アンチエイジングと美白を一気に叶えるセラミドの効果とは?
また、少し高価なものが多いですが、アンチエイジング系のラインは、ミルククレンジングでなくとも、高いメイク落ちを持ちつつ高保湿成分配合に力を入れているものが比較的見つけやすいです。
バッチリメイクでどうしてもミルクじゃ満足できないという人は、エイジングケア系のラインで色々探してみると良いでしょう。
▲モイスティシモ クレンジングクリーム
うるおいにこだわった高保湿クレンジングクリーム。
初めはクリームですが、肌に馴染ませるとオイルに変化してメイクをすっきりオフ。
サクラエキスやオウレンエキスなど保湿成分を豊富に配合し、乾燥を防ぎます。
クレンジングミルクとクレンジングクリームの違いって?
よく混同されるのが、「クレンジングミルク」と「クレンジングクリーム」です。
この2つは良く似ており、クリームもミルクのように比較的肌に優しいクレンジングです。
しかし、ミルクとクリームの決定的な違いは「水分量」。
ミルクの方が水分量が多いので、クリームタイプに比べて肌のうるおいを逃がしにくいですし、サラッとしたテクスチャーなので、肌への摩擦もクリームタイプより断然低いです。
さらに、クリームよりも軽いため、ベタツキが少なく、なめらかにメイクオフする事ができるのも特徴。
もっちりこってりクリームを使ってメイクを落としたい人にはミルクタイプの軽さが物足りないかもしれませんが、肌への優しさを優先して考えると、ミルクタイプに軍配が上がりそうですね。
このように似ているようで違うミルクタイプとクリームタイプ。
とことん肌への負担を軽くしてくれるミルクに対し、クリームはミルクとオイルの間に入り、優しさとメイク落ちの両方の良さを半分ずつ持っています。
自分のその日のメイクや、肌の状態に合わせて使い分けるのもおすすめですよ。
▲ホワイティシモ 薬用クレンジング クリア
肌になじませるとクリームがオイルに変化して、ばっちりメイクをしっかりオフ。
保湿成分「トリプルオーキッドエキス」「ハイビスカスエキス」複合保湿成分「ブライトカプセル」などの美容成分がたっぷり配合されているのでお肌の優しさも兼ね備えています。
ミルククレンジングのメリット・デメリット
クレンジングについておおまかな事が分かった所で、ミルククレンジングのメリット・デメリットについて紹介していきます。
メイクの濃さや肌質が関わってきますので、自分のお肌や普段のメイク状態と照らし合わせて見て下さい。
ミルククレンジングのメリット
- 肌への負担が軽く、肌を傷めにくい
- クレンジング中も肌との摩擦が起こりにくい
- 敏感肌・乾燥肌でも使える
- 肌の油分が奪われにくい
ミルクは油分と水分が丁度良く配合されているので、肌への負担はかなり軽く済みます。
また、こってりしたクリームタイプに比べて、ミルクタイプはサラッとしているので、肌を擦らずに馴染ませる事ができるのもメリットの一つ。
肌の油分が必要以上に奪われないことから、敏感肌や乾燥肌の人でも安心して使う事ができます。
うるおいも残してくれるので、乾燥肌が治ったという人も中にはいるようです。
ミルククレンジングのデメリット
- メイクを落とすのに時間がかかる
- 濃いメイク、ポイントメイクは落ちにくい
- 商品によってはお風呂場で使えないものも
- 洗いあがりにヌメリを感じる事も
肌への負担が少ない分、ミルクタイプはオイルタイプのように、「少し馴染ませればスルッと落ちる」という事はありません。
くるくると丁寧に肌をマッサージする事でメイクが浮いてきますので、時間はかかります。
また、洗浄力も高くないので、ウォータープルーフの下地やマスカラ、アイメイクなどは落ちにくいのが難点。
ミルククレンジングをする前に、リムーバーでリップやアイメイクを先に落としてから使わないといけません。
さらに、洗いあがりはしっとりするのが利点でもありますが、ヌメリを感じてしまう人もいるようです。
クレンジングミルクに向いている人はこんな人!
メリット、デメリットを紹介しましたが、それと合わせて、こんなタイプの人はクレンジングミルクを使う事をおススメします。
- 肌を痛めたくない人
- 敏感肌、乾燥肌の人
- 肌のうるおい不足の人
- 夜疲れて帰ってきても、メイク落としを出来る人
- ナチュラルメイクの人
- 几帳面、丁寧な人
- 美容のためになら時間をかけられる人
逆にこんな人はNGです。
×面倒くさがり屋でズボラな人、化粧落としに時間をかけたくない人
×疲れて帰ってきたらすぐに寝たい人
×ウォータープルーフの化粧品を使っている人
基本的にミルククレンジングはナチュラルメイク向きですが、しっかりメイク派の人でも、丁寧に時間をかければ、肌への負担はかけずにメイクオフできます。
ミルククレンジングは落ちるまで時間が掛かって面倒、というのが唯一のネックなので、メイク落としに時間をかけられないような人、ズボラな人には向きません。
毎日するクレンジングですから、肌を労わって、丁寧にマッサージをしながら続けられる人が好ましいと言えますね。
また、ウォータープルーフタイプの化粧品や日焼け止めを使っている人は、ミルククレンジングでは落としきれませんので、リムーバーを用いる必要があります。
ミルククレンジングだけで落としたいと言う人には残念ながら向かないでしょう。
肌に優しいおすすめのクレンジングミルク
肌に優しく、かつメイク馴染みも抜群な、うるおい重視のおすすめクレンジングミルクをいくつか紹介します。
ミルク特有のヌルつきが少なく、潤い重視
▲ビサキ クレンジングミルク
200ml/2,980円
ビサキのクレンジングミルクは、ミルク特有の油膜感を抑えたクレンジングです。
洗いあがりはしっとりさっぱりなのに、肌の水分量を上げてくれます。
天然のハーブ、セラミド、アボカドなど、お肌に嬉しい成分も配合。エイジングケアにもピッタリです。
無添加・無着色・パラベンフリー
▲カウブランド 無添加メイク落としミルク
150ml/880円
カウブランドの無添加メイク落としミルクは、着色料・添加物・パラベンフリーな、お肌の優しさを追求したクレンジングです。
プチプラで質も良く、お世話になっている女の子がたくさん。
植物由来の天然うるおい成分配合。
コンビニでも買えるお手軽さ
▲パラドゥ スキンケアクレンジング
120g/1,200円
こちらはなんとセブンイレブンのオリジナルコスメ。
コンビニ化粧品って大丈夫なの…!?と思われるかもしれませんが、その使い心地とメイク落ちに口コミで人気が急上昇。
2013年上半期ベストコスメクレンジング部門第1位。
しっかりメイクでもオフできると人気
▲シャネル バランス クレンジングミルク
150ml/5,000円
シャネルのクレンジングミルクは、そこそこがっつりメイクでもスルッと簡単に落とせると人気です。
シャネルのエレガントな香りがバスタイムに広がります。
普通肌、混合肌用。
おすすめメイクアップリムーバー
ミルククレンジングにはリムーバーも欠かせません。
ここでは、メイク馴染みが良く、肌にも優しいリムーバーをいくつか紹介します。
▲ビフェスタ うる落ち水クレンジング アイメイクアップリムーバー
145ml/850円
化粧水生まれの目元専用のリムーバーです。
防腐剤フリー、無香料・無着色、アレルギーテスト済。
ベストコスメ大賞受賞商品。
▲無印良品 マイルドアイメイクアップリムーバー
93ml/700円
うるおい成分の桃の葉エキス、ホホバ油配合のリムーバーです。
無香料、アルコールフリー、無鉱物油、弱酸性でお肌を労わります。
▲ヘレナ ルビンスタイン オール マスカラ リムーバー
125ml/4,500円
マスカラ専用リムーバーです。
ウォータープルーフタイプのバッチリマスカラも、スルッとオフします。
ミルククレンジングの正しいやり方
では最後に、正しいミルククレンジングの方法をご紹介しますね。
用意するものは、クレンジングミルクの他に、コットンとポイントメイクリムーバーを準備してくださいね。
①メイクを落とす前に手を綺麗に洗っておく
手に雑菌が付いていると、顔全体にも菌をまき散らしてしまう事になりますので、メイクを落とす前には必ず手を洗って清潔な状態にしておきましょう。
②コットンにポイントメイクリムーバーをとり、アイメイクやリップメイクを落とす
ポイントメイクリムーバーをコットンに馴染ませて、アイメイクやリップメイクを落としましょう。
目元や口元にそれぞれ5秒くらい当てておくのがポイントです。
③手を拭いて水分を取り除き、クレンジングミルクをたっぷり手のひらに乗せる
乾いた手でクレンジングを取りましょう。
たっぷりのミルクで洗うため、ポンプタイプでしたら、4~5プッシュがおすすめ。
④おでこ、頬、鼻、あごにミルクを乗せ、くるくるとマッサージする
たっぷりとったミルクをおでこ、頬、鼻、あごに乗せ、手のひらを使ってくるくると優しくマッサージして下さい。
ミルクが肌の温度で温まって、メイクと馴染んでいるのを確認しながらやりましょう。
⑤最後に目元をマッサージして馴染ませる
リムーバーで落としきれなかった目元のメイクを、もう一度ミルクを使って落としていきます。
目元は皮膚が薄く敏感な部分なので、他の部分に比べて、得に力を入れず優しくマッサージするように心がけて下さい。
⑥35度前後のぬるま湯ですすぐ
イクとクレンジングが馴染んだと思ったら、35度前後のたっぷりのぬるま湯ですすぎ洗いしてください。
肌がぬるぬる、ベタベタしなくなる程度までしっかりすすぎましょう。
このようにミルククレンジングは、最初にリムーバーでポイントメイクを落とす事、たっぷりのミルクでマッサージする事がポイントになってきます。
メイクとクレンジングを馴染ませる時は、ミルクを人肌に温めながらやるとメイクが落ちやすくなるので、それも意識しながら行うとなお良いですね。
質感がかなり滑らかなので肌に摩擦は起こりにくいですが、ちゃんと落とそうとしてゴシゴシやっては肌に悪影響なので、時間をかけて丁寧に行ってください。
また、ポイントメイクを落とす際、リムーバーを持ちいらず、クレンジングミルクを直接代用して使う、というやり方もあります。
できればリムーバーを用いるのが好ましいですが、手持ちに無い時、緊急の時などは、最初にミルクをコットンに馴染ませ、ポイントメイクを落としてから顔全体のメイクも落とすようにしましょう。
おわりに
ミルククレンジングはお肌の優しさを一番に考えたクレンジングです。
最近人気のナチュラルメイク、すっぴんメイクを愛用している人にはピッタリ。
多少時間と手間はかかりますが、何年先のお肌を綺麗に保っていたい方には是非使ってほしいですね。