皆さんぎっくり首って知っていますか?
ぎっくり腰の首バーションなんですが、ものすご〜く痛いんです。
「ぎっくり」ってご年配の方がなるイメージでしたが、実は最近若い人の間でとっても増えている症状なんだとか。
長時間のデスクワークや子育てなど、様々な原因で痛めてしまった首と腰はどちらも地味に痛いものではあるけれど健康上はそんなに問題ないし・・・とあまり気にせず放置しちゃいますよね。
今、この地味な〜痛みを便利な生活が加速させているらしく、ものすごい痛みを伴う急性疾患となってたくさんの若者を苦しめているんです。
ぎっくり首、ぎっくり腰になる若い人が増えているらしい
本来若者にはあるまじきぎっくり首とぎっくり腰。
何と最近若い人に急増しているそう!皆さんの中にも経験された方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
昔の若い人たちは畑仕事や台所仕事など、なんだかんだで全身の筋肉をしっかり使う生活を送っていました。
なので筋肉の少ない女性でもそれなりに筋肉が鍛えられてたんですよね。
筋肉不足が大きな原因と言えるぎっくり首やぎっくり腰は「筋力の弱ったお年寄りがなるもの」という認識でした。
ところが最近はというと、畑仕事は家庭菜園やガーデニングという小洒落たものに変化し、台所仕事は便利グッズが助けてくれる様になりました。
もちろん今も昔も大変なことには変わりありませんが、確実に若者の体は肉体労働からかけ離れ、ちょっぴり軟弱なものになってしまった様です。
痛くて動けない時の対処法
お恥ずかしながら筆者(32歳)は先日ぎっくり首を初体験してしまいました。
ちなみにぎっくり腰は20代ですでに体験済み。
どちらもきっかけは些細なことで、ちょっと体をピーンと伸ばしただけでぎっくりしちゃったんですねぇ。
いつも不規則な生活になりがちでうっかり者の筆者ですが、今回のぎっくり首だけはいい加減になさいよとキツ〜いお灸を据えられた気分でした。
いやはや本当に痛くて動けなくてしかも横になって寝ることすらできない・・・もう二度となりたくないです。
対処法①とりあえず動かない、そして息をする
まず、首でも腰でもぎっくりしちゃった時は痛くて動けません。
ちょっと顔を動かそうものなら背筋が固まるほど神経にピキーンと痛みが走るからです。
痛くてその場から動けない時は動かないでください。
動けなくなってしまった時の体勢によってはピンチかもしれませんが、どんな体勢であっても落ち着かせるために細くゆっくり息をしましょう。
とりあえず息ができれば生きていますし声を出すこともできますから、まずは安心してください。
対処法②患部の遠いところから体の力を抜いていく
呼吸と気持ちが落ち着いたら、次に痛みのある患部がどこなのかを考えます。
首なのか?腰なのか?
首であれば首に力が入る動作をするとピキーンと痛みますので、まずは足の指だけ、手の指だけを動かしてみましょう。
次にひざ下、脚全体、肘から下の腕・・・といった具合で首に力を入れなくても動くのはどこかを確認してみましょう。
腰の場合はとにかく腰を曲げたり伸ばしたりしないこと。
今の腰の位置をキープしつつ、サササ・・・と移動して携帯を取りに行ったり近くにいる誰かに助けを求めましょう。
対処法③周りに誰もいなくて一人なら迷わず救急車を呼ぶ
手元に電話がある時はすぐに救急車を。
手元になくて周りに誰もいない時はゆっくり時間をかけて電話を取りに行きましょう。
ぎっくり首も腰も危険なのは急性の症状であるということです。
骨や神経に異常があるかもしれませんし、脳梗塞や心臓疾患が隠れている場合も考えられます。
恥ずかしいなんて思わずに、一人もしくは周りに誰かいても動けない時は迷わず救急車を呼んでくださいね。
仕事を休めない場合はどうしたらいい?
休ませてくれないなんてそんな会社やめてしま・・・えないですよね。
おそらくほとんどの会社は休みなさいと言ってくれるかとは思いますが、自分にしかできない責任ある仕事だから何が何でも行かなくちゃ!なんて場合も働き盛りの私たちの年代ならあるはずです。
何はともあれ、まずは動けないわけですからできる限り仕事の時間を遅らせてせてもらいましょう。
そして病院に行きましょう。
待ち時間が気になるかもしれませんが、よく効く痛み止めや湿布、サポーターや電気治療などで骨と神経に異常がなければある程度動ける状態にはしてくれます。
自己判断の応急手当てをしてもまず丸一日は動けません。
仕事を休めない人ほど早めに病院で処置してもらいましょう!
痛みを和らげるにはとにかく患部を冷やす!
激しい痛みはあれど、患部に負担をかけない体勢を見つけられれば意外と動き回ることができます。
しつこい様ですが、すぐ病院に行く必要があることには変わりありませんのでご注意を。
痛みと症状を悪化させないためには氷や保冷剤、冷湿布などで患部を冷やします。
氷や保冷剤を肌に当てる場合は凍傷を防ぐために必ずタオルで包み、10分当てて3分外すを繰り返します。
冷湿布は2〜3時間おきに貼りかえましょう。
ぎっくり首やぎっくり腰は筋肉の一部が炎症を起こしている状態です。
間違っても患部を温めたり、血行が促進されるマッサージやストレッチは絶対にしてはいけません!
筆者はこんな感じでした☆
運動不足の体に良かれと思ってストレッチをしたらぎっくり首になってしまった私(32歳)は幸いにも家の目の前に整形外科があったので、何とか立ち上がることができてからすぐ病院に行きました。
座ると痛くてたまらない状態だったので車は無理・・・ということで家族に手を引いてもらいつつ、ヘンテコな歩き方でゆっくり時間をかけて病院にたどり着きました。
受診内容
- レントゲン
- 触診
- 電気治療
今回かかった料金は保険適用でお薬含めトータル3,500円ほど。
痛みが和らいだのはもちろん、優しい先生と看護師さんのおかげで不安な気持ちが随分落ち着きました。
処方されたお薬
- 痛み止め薬(ロキソニン)
- 筋肉の強張りをとる薬
- 胃薬
- 炎症鎮静作用のある湿布薬
- 首のサポーター
お医者さんから「胃の状態は?」と聞かれ「食欲あります」と答えたところ3種類の飲み薬と湿布薬を一週間分処方されました。
痛み止めのロキソニンは胃の弱い方にはどうやら強いお薬みたいですので、その旨きちんと伝えたほうが良さそうですね。
首になるべく負荷をかけない様にとサポーターも頂きました。
それにしてもお医者さんの薬って本当にすごい。
翌日には痛みはあるものの、家の中で普通に生活できるまで回復しました。
考えられる原因
- 首が左右に歪んでいるため頚椎の一部に負担がかかりやすい
- なで肩である
- 首の筋肉が細い
だそうです。
運動したほうがいいか?と質問すると、まずは週に一回のリハビリに来てくださいとのことでした。
これなら痛くない!患部に負担をかけない体勢
ピキーンと痛みが走るたびに回復が一日延びると思いましょう。
痛みは体からのSOSですので、痛みを感じる体勢は極力避けることが大切です。
患部に負担をかけない座り方
首や腰に負担をかけない姿勢、それは背筋を伸ばして胸を張った正しい姿勢です。
私はこれが一番楽な姿勢でした。
正しい姿勢を作るには骨盤を立てるイメージでお腹を引っ込める様にして座ります。
椅子や座椅子が柔らかいと逆に疲れてしまいますので、ぎっくり中はあえて固めの椅子に座ることをおすすめします。
さらに疲れて背中が丸まってきてしまったら、枕や大きめのクッションを抱くようにして寄りかかるととっても楽になります。
もし骨盤矯正用の座椅子などをお持ちであればぜひ使ってみてください!
起き上がりやすい寝方
ほとんどの場合、激しい痛みそのものは2日程度で治りますが普段通りベッドにゴロンと横になれるまでには3日くらいかかります。
その間まさか椅子に座ったまま寝るわけにも行かないですし、夜中トイレに行きたくなっても自分で起き上がれないとなると困ってしまいますよね。
ぎっくり首の寝方
首が痛くて上半身を後ろに倒せない!という人はこのような背もたれをベッドの上に作ってみてください。
- 寝ている間上半身が後ろに倒れないように、大きなクッションや毛布を丸めるなどして特大の背もたれを作る。
- さらに上半身を沈ませないように固めの枕を縦に置いて重ねる。
- それでも足りなければ首が倒れすぎないように首にクッションを当てる。
- 足がだるくならないようにバスタオルなどで足枕を作る。
ぎっくり腰の寝方
ぎっくり腰はうつ伏せ寝が基本なのですが、ずっとうつ伏せのままでいると首と肩周りがすごく疲れますよね。
この場合は大きな枕やクッションを胸の下に入れてあげましょう。
首と肩周りの力が抜けてとても楽になります。
お風呂は無理のない程度に
ぎっくり首もぎっくり腰も、一日目は入浴を避けて体を拭く程度にしておきましょう。
二日目以降痛みが和らいで動けそうならシャワー浴はOKです。
ただし炎症を起こしている患部を温めるのは絶対にNG。
状態にもよりますが湯船に浸かっていいのは3日目を過ぎてから!
それでも15分以上の長湯は禁物です。
体の汚れやニオイが気になるかもしれませんが、入浴中の動作で痛みを感じたらすぐに中止してください。
またできるだけ携帯電話を手の届くところに置いておき、ピンチになっても誰かを呼べる万全の状態で入浴しましょう。
強張った体をリラックスさせるマッサージ
まず患部に強い痛みのあるうちは、どんな部分でもマッサージはNGです。
患部に直接影響はなくてもマッサージをするというだけで体にそこそこの力が入りますのでセルフマッサージもダメですよ。
ただし2日目以降、痛みを庇う姿勢を取り続けると体のいたるところに疲れを感じたり、痛みを恐る余り体が強張ってしまうことがあります。
そういうときは患部から遠い脚や手のひらなど誰かに優しくさすってもらいましょう。
手足が冷えたままだとかえって夜中に足がつってしまったり、なかなか寝付けなくてヘトヘトになってしまいます。
筋肉を押したり揉んだりするのはよくありませんが、ある程度症状が落ち着いているようであれば冷えた末端をさするようにして体の強張りをリラックスさせるのはOKです。
一番のぎっくり予防は常に正しい姿勢を心がけること!
ぎっくり首もぎっくり腰も両方体験してしまった筆者。
どちらの原因も元はと言えば普段の姿勢が悪く、正しく筋肉を使えていなかったことにあります。
スマホに夢中になったり、なんとなく猫背でいたり、そのときは確かに楽なんですが歪んだ姿勢が癖になると首や腰がとても疲れやすいように思えます。
ピキーン!と痛いぎっくりになりたくなければ正しい姿勢をいつも心がけるのが一番なのです。