寒い季節になると温かいドリンクを飲みたくなりますよね。
ホットコーヒーやホットココアなど、体を温めてくれる飲み物はたくさんあります。
その中でも、飲むだけで風邪予防になったり美容にも良いと言われている「ホットワイン」を知っていますか?
しかもそのホットワイン、市販で売られているお買い得価格のワインで作ることができるのです。
今回は、そんなホットワインが体に与える効果とレシピを紹介していきます♪
ヨーロッパでは定番のホットワイン
日本でも定着しつつあるホットワイン。
海外では、クリスマスなどの冬に定番となっている飲み物で、とくにヨーロッパではお母さんが作ってくれるドリンクとしても定番です。
ドイツでは「グリューワイン」、フランスでは「ヴァンショー」、英語圏では「モルドワイン」と呼ばれています。
最近では飲食店にとどまらず、家やキャンプなどでも作られている人気の飲み物なのです。
ワインやアルコールが苦手な方でも飲みやすいところも魅力的で、ホットワインの作り方にもよりますがアルコール度数は5~7%程度と言われています。
ホットワインは赤ワインで作るのが主流になっていますが、白ワインで作るホットワインもすっきりとした味わいで人気があります。
ホットワインの作り方は、温めたワインにオレンジやレモンなどの果物を入れたり、シナモンやジンジャー、クローブなどの香辛料やハチミツや砂糖を加えて作る、ワインを温めたお酒です。
ホットワインにはどんな効果があるの?
風邪予防や免疫力アップ
身体が冷えてしまうと免疫力が低下してしまい、自律神経が乱れたり体調不良を招く原因になってしまいます。
ワインに含まれるポリフェノールには、血液の流れを良くする効果だけではなく、シミやシワから肌を守る抗酸化作用もあるので、美容効果や冷え性の改善、免疫力をアップさせる効果があるのです。
日本で風邪のひきはじめに生姜湯を飲んだりするように、ヨーロッパではホットワインを風邪のひきはじめに飲むのが定番と言われています。
また、ホットワインの基本となる作り方ではシナモンやオレンジなどを加えるのですが、これらの材料にはビタミンCや血糖値を抑える効果、シミやコレステロール値を下げる効果もあるのです。
寒い季節になると服を重ね着するかと思いますが、ホットワインは胃から体全体を温めてくれますよ。
寝つきを良くして、睡眠の質を上げる
体温は常に一定ではなく、日中は高く、夜になると低くなるようになっています。
日中溜め込んだ熱を夜に放出することで、体の中の熱が下がり、ゆっくりと眠くなっていくという身体のリズムがあります。
しかし、身体が冷えてしまっていると放出する熱がないため、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりするのです。
そんな身体が冷えて眠れないときは、寝る前にホットワインで身体を温めましょう。
就寝前に身体を温めるリズムを作ってあげることで、寝つきも改善されて、睡眠の質も上がります。
しっかりと眠ることで美容にも健康にも良く、日頃の疲れがとれて元気になるでしょう。
ホットワインの基本の作り方
ホットワインにはさまざまな作り方がありますが、まずは基本のホットワインレシピをご紹介します。
ホットワインの基本は赤ワインです。
ワインは料理に使って余ったものや、スーパーやコンビニなどで購入できる数百円のもので構いません。
材料
赤ワイン 200cc
グラニュー糖 20g
レモンまたはオレンジの皮 3~4枚
シナモンスティック 1本
クローブ 2粒
作り方
①まずは鍋に赤ワイン、グラニュー糖、レモンまたはオレンジの皮、シナモンスティック、クローブを入れて、沸騰直前まで火にかけましょう。
クローブは、原形を保ったものがなければ、パウダー少々でも問題ありません。
②火を止めて、レモンまたはオレンジの皮を取り出し、10~20分ほど置いて味をなじませましょう。
③こし器を使ってワインをこし、耐熱タイプのグラスにそそぎます。
お酒があまり得意ではない方は、ワインの半分の量をオレンジジュースなどにすると飲みやすくなりますよ♪
レンジでチンするだけ!簡単にできるホットワインのレシピ
お鍋で温めるよりも簡単に作れるのが、電子レンジで温めるホットワインです。
レンジで温めるときは、耐熱グラスやマグカップにワインと材料と入れて温めましょう。
常温ならマグカップに半分くらい注いで1分。
猫舌の方は50秒くらい。
冷蔵庫に保管していて冷えている場合は、1分10秒くらいが丁度良いでしょう。
電子レンジにミルクを温めるボタンがある方は、そのボタンを押して温めてください。
また、ホットワインがおいしい温度の目安は60度と言われていて、これはホットミルクと同じくらいの温度になります。
材料
赤ワイン 150ml
水 50ml
クローブ 2粒
シナモンスティック 1本
蜂蜜または砂糖 大さじ1杯程度
オレンジの輪切りまたはオレンジジュース(30ml)
あれば乾燥させたオレンジの皮
作り方
①耐熱グラスやマグカップに赤ワイン、水、蜂蜜または砂糖を入れてかき混ぜます。
②混ざったら残りのスパイス、オレンジを入れましょう。
③電子レンジで1分くらい、少しずつ様子を見ながら温めてください。温度設定のできるレンジなら、60度に設定して温めましょう。
④沸騰しないように気をつけて、温まったら完成です。
シナモンスティックがない場合はパウダーでも大丈夫です。
水を入れることで、口当たりがなめらかになりますよ。
オレンジジュースで簡単♪レンジでホットワイン
材料
赤ワイン 100ml
オレンジジュース 50ml
作り方
①赤ワインとオレンジジュースを2:1の割合でカップに注ぎましょう。
②ゆっくりと混ぜてレンジで2分温めたら完成。
スパイスを用意するのが大変!という方は、まず赤ワインとオレンジジュースだけで作れるホットワインはいかがでしょう?
慣れてきたらシナモンやナツメグなどのスパイス、蜂蜜や砂糖を加えてアレンジするのも良いですね。
白ワインで作るホット白ワインもオススメ
生姜が香るホットワイン
材料
白ワイン 150ml
生姜(チューブタイプでもOK) 小さじ¼
砂糖 お好みで
作り方
①耐熱のカップに白ワインを入れて、電子レンジで1~2分ほど吹きこぼれないように温めます。
②温めた白ワインに生姜、砂糖を加えてよく混ぜましょう。
生姜には体を温める効果があるので、体の奥からジワ~っと温まりますよ♪
砂糖の量はワインの甘さに合わせて、お好みで加えてくださいね。
レモンとハチミツで疲労回復
材料
白ワイン 150ml
レモンスライス お好みで
ハチミツ お好みで
作り方
耐熱のカップに白ワイン、レモンスライス、ハチミツを入れて1~2分ほど電子レンジで吹きこぼれないように温めます。
レモンに含まれるクエン酸には疲労回復の効果があるので、翌朝はスッキリと気持ちよく目覚めることができるでしょう。
種類が豊富♪ホットワインのアレンジレシピ
赤ワインとリンゴで風邪予防
材料
赤ワイン 150ml
水または紅茶 50ml
リンゴ 1/4個
砂糖 適量
作り方
①リンゴを一口大に切り、赤ワイン、水または紅茶、リンゴ、砂糖を鍋に入れて火にかけます。
②沸騰する前に火を止め、耐熱グラスやマグカップに注ぎましょう。
スパイスたっぷり!体の芯から温まるホットワイン
材料
赤ワイン 250ml
クローブ 2個
スティックシナモン 2/1本
アニス 2/1個
ナツメグ 少々
蜂蜜 大さじ1~
オレンジの皮 少々
ゆずの皮 少々
ゆずの絞り汁 2/1個分
作り方
①オレンジ、ゆずは皮をむいて適当な大きさに切りましょう。
ゆずは絞り、ナツメグはすりおろしてください。
②鍋に蜂蜜、オレンジの皮、ゆずの皮、クローブ、アニス、すりおろしたナツメグを入れます。
③赤ワインを注ぎ、火にかけましょう。
④はじめは強火で、沸騰直前に弱火にし、約5分ほどかき混ぜながら蜂蜜を溶かします。
⑤ザルでこし、耐熱のグラスやマグカップに注ぎ、シナモンスティックとゆずの皮を添えたら完成です。
薬としての効果もあるスパイス
ホットワインに使うスパイスには、冷え性を改善したり、身体の調子を整える効果のあるものが多くあります。
これらのスパイスを使い分け、自分のオリジナルホットワインを作ってみるのも良いですね♪
・シナモンスティック
身体を温める効果があります。
痛みを鎮めたり、抗菌作用、血圧降下、抗ストレスなどに効果があります。
・クローブ
解熱、歯の痛み、利尿に良いと言われています。
インドや欧州ではお産の分娩促進薬としても使われています。
・生姜
身体を温める作用があります。
生の生姜は浅いところ、乾燥させた生姜はより深いところを温めると言われています。
・ナツメグ
食欲増進作用があります。
・八角
身体を温め、気を巡らす作用があります。
スパイスはどこで買えるの?
ホットワインを作ろうと思っても、スパイスが手元にないことってあると思います。
スーパーなどには粉末タイプのスパイスが置いてありますが、本格的なものを購入したい方は専門店やインターネットで手に入れることが可能です。
お求めやすい価格のものが多いので、無理せず購入することができますよ♪
おわりに
いかがでしたか?
これからどんどん寒さが増してきます。
女性の身体は特に冷えやすく、ホルモンバランスが乱れることも多いので、この時期からホットワインで身体をポカポカ温めてみませんか?
お酒やアルコールの苦手な方は、ジュースやお水で薄めて飲むだけでも身体はしっかりと温まりますよ♪
ぜひ室内でも屋外でも試してみてくださいね。